オチは言わんが察しろ
俺はごく普通の一般人。高校1年の常在土字雄。
時々ドジなことをする。が、そんな俺の話を、みんな笑って聞いてくれる。
「キミは、今回、どんなドジをしたんだい?」
俺から距離をとったこの女。俺のドジを笑って慰めてくれる親友。名草メル。
ここは室内。外は雨が降っていて、この喫茶店の床が滑るのか、店員さんがモップで床を擦っている。
「聞いてくれるか。今回の俺のドジを。」
俺がそういうと、メルは、俺の正面の椅子に、すっと腰掛けた。
「俺の液晶画面腕時計はジャイロセンサー付きでな。手首を捻ると画面が光って時間を見ることができる。」
「うん。」
「俺は喉が乾いていたから、コップで水を飲んでいたんだ。」
「………。」
「………。」
「………。それは………………。………………。うん。タオル………いるかい?」
俺はコクリとうなずいた。
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わたし? そんなバカの一人だよ。