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見捨てられた世界を気配遮断で生き延びた俺は神に助けられこの世界を解放する旅に出る  作者: しょた丼
〜第二章 チサとの出会いとジンの旅立ちの決意編〜
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第38話 傲慢なエルフ

 俺は突然現れたその存在に驚きのあまり声が出ない。

 俺は生まれて初めて見る耳の長い男を確認する為に相手のステータスを見てみることにする。



 名前:ブラウンエルフ

 lv:47

 体力:150/150

 総合:E



(えっと...あれ?弱すぎじゃない?こんな大仰な登場するんだからもしかしたら何か隠してるのかも。)


 だが相手は俺を見ようとはしない。

 というか、ここにいるのが既に戦闘不能のトリス、エルフの存在を見て頭から血が流れそうなほど地面に頭を擦り付けるチサを攫った男...バッツと言うらしい。と、更には見た目10代半ばの...俺と、チサしかいないのだから。


 目の前のエルフが口を開く。


「一年に一度の供物が決まったと言うから取りに来たが一体どういうことだ?この惨状は。我らの技術の粋を結集して作り上げた防衛システムが壊れておるではないか。それに我らを迎える態度がなってない者がおるな。」


 バッツが地面に擦り付けていた頭を少し上げて言う。


「すみませんねぇ。彼ら外海から来た者達でして。僕は一生懸命止めたんですがねぇ。力及ばず...こんなことになって申し訳ありません。」


「なるほどな。フハハハハ。我らの供物を青臭い正義か何かで辞めさせようという少年か!大方何か卑怯な手を使って騙しここへ来たのであろう。うむ。我ながら良い推論だ。」


(こいつ頭大丈夫か...?)

 最早推理にもなっていない穴だらけで、状況証拠さえも無視したその発言に俺は呆れて呆然としていた。


「我の推論が図星であったか。顔に書いてあるぞ。今日の我は機嫌が良いからな。この惨状については上に報告しないでおいてやろう。」


 その言葉に瞬時にバッツが反応する。


「ありがとうございます〜エルダーラフ様の寛大なご配慮に感謝申し上げ....。」


「ただし!その少女を予定通り供物としてこちらへ渡すのだ。どうだ?簡単であろう。」


 バッツがそんな建前と機嫌取りをする言葉を遮ってその男、エルダーラフと言ったか?は話す。


 その瞬間バッツは青ざめる。俺は表情の忙しい奴だとは思う。だがチサはもう奪還した。そうであるからこそバッツにはチサを差し出すとはいえなかった。勿論俺も渡す気はサラサラなかった。

 つまり、話が振り出しに戻ろうとしていた。


 だが、不意にバッツの表情が切り替わるのを俺は見逃さなかった。そしてそんなバッツが一言を発する。


「エルダーラフ様。実は我々とても困っていましてねぇ。先程のエルダーラフ様のお見事な推論の通りではあるのですが、悔しながらもあの少年にそこで転がっている村長共々負けてしまったのです。エルダーラフ様に預ける予定である供物だから全力で守ろうとしたのですが...。」


 そこでバッツは一息入れる。


「しかしですよ!今ここにおられるエルダーラフ様のお力があればあんな少年一瞬で倒せると思うのですよ。そうすれば僕ら村人一同エルダーラフ様に気持ちよく供物を預けることが出来ると思うのですよねぇ。ささっその偉大なるお力お見せください。」


「ほう。なるほどな。たしかにあの少年を倒せば全てが解決するようだな。どれ!我が一瞬にして片付けてやろう。」


 そうエルダーラフは言うと俺に向かって襲いかかってくる。


 チサは言う。


「妾、目覚めたばかりなのと、バッツとやらの攻撃で未だに自由が効かないのじゃ。すまぬのう。」


「大丈夫。あの程度のやつならチサを抱えたままでも勝てるさ。」


「ふざけるなあああああああ。人間風情がエルフを舐めたこと後悔させてくれる!」


 だが奴の攻撃は俺には当たらない。たしかに鍛え上げられた筋肉や、その弩から繰り出される攻撃が当たれば強烈だろう。

 だが、深海での格上のモンスターや生物との死闘を更にはゲチスから生き延びた俺にとって、その視線、筋肉の動き、構えなどから全ての攻撃が遅くつまらないものだった。


「ゼェ、ゼェ。何故当たらん!人間風情がそのような力を得ている筈が無い!()()()()ならともかくとして人間がああああ。」


 また、()()()()......か。聞きたい事は山ほどあるが、ひとまずここはとどめをさそう。


 弩を休む事なく連射し続けたエルダーラフの手は矢が尽きたことによって止まる。


「もう、終わりか?」


 俺は余裕の笑みを浮かべて挑発する。


「くそがあああああああああああ!!!!」


 そうして殴りかかってきた所を俺は躱し腕を取って地面に思い切り叩きつける。


 バゴォォォォォォン......!


「ガハッッ....馬鹿なぁ...。」


 こうしてエルダーラフが叩きつけられた地面には放射状のひび割れができ、エルダーラフは白目を向いて意識を失うのだった。


 この光景に最も呆然としていたのは、腱を切られ立ち上がることさえ出来ないトリスだった。


(おいおい....冗談かよ。女の子を片方の肩に乗せながら、その場からほぼ一歩も動くことなく、エルダーラフ様の攻撃を全て回避し、しかも最後はエルダーラフ様の渾身の拳をカウンターで完全に叩き潰すとは...)


「こんなことができる人間がこの世界にまだ存在するとはな。これなら、エルフどもと対等な話が出来るかもしれん。そしてもしかすればだが、()()()()にも一矢報いられるかもしれん...!」


 その考えに至った時、トリスは笑っていた。そして、恥を忍んで頼まねば。

 目の前で、エルダーラフ様を....いや、エルダーラフを倒したにも関わらず、何事も無かったかのように少女....チサと言ったか。と話す少年ジンに。


 そう思うが否やトリスは激痛に顔を歪めながらも、地面を這ってジンの元へと急ぐのだった。


というわけでエルフ初登場でした!

さて、この大陸で書きたい事は半分くらい書けたかなあと思ってはおりますが、これからの展開次第ではもっと増え....いや、頑張って書きます!


このお話で10万字達成です!

ここまで読んでくださった方...大感謝です!読んでくださる方がいるから頑張れてます。ありがとうございます。


第39話も引き続きよろしくお願いしますm(__)m


20/11/23


これから先が気になる!面白い!と思えた方は是非是非評価とブックマークをよろしくお願いします!

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