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見捨てられた世界を気配遮断で生き延びた俺は神に助けられこの世界を解放する旅に出る  作者: しょた丼
〜第二章 チサとの出会いとジンの旅立ちの決意編〜
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第30話 少女の穴の中

祝!第30話ですよー!!!!

ここまで書いた自分をちょっと褒めたい。

ついでに8万字突破しました。それでは第30話よろしくお願いしますm(__)m

 そんな夜を過ごした後、1日の休憩を挟んで俺達は出発することになる。というのも、散々泣いた俺はともかく、チサもまた目が真っ赤に腫れて、目が開けられないほどであった。チサに影響が出ている以上本体にも影響が出ており、俺とチサはその日はゆっくり休んで明日から出発しようということになった。



 翌日。俺はチサと一緒に首長竜の背に乗り、チサ曰く最も近いと言う大陸へ向かって進んでいた。


 驚くことに、首長竜の背は、全長100mはあるのではないかと思うくらいに巨大で、鋼鉄のように硬く1枚数mはあろうかという角ばった真紅の鱗で覆われていた。


 しかし、チサは自分の体よりも大きい鱗を軽い身のこなしで躱し、飛び越え迷わずに進んでいく。

 そしてチサが行き着いた先にはまだ生えたてであろう、薄ピンク色の鱗があった。


「ジン。ここに座ってみるが良いぞ。」


 チサが俺に薄ピンク色の鱗を叩きながら言う。

 叩くチサの手が鱗に沈むのを見て俺は驚く。

 そして言われるがままに座った。


「おおお!沈む!」


 俺はその感触に昔触った富裕層向けの高級クッションを思い出すが、それを超えるその座り心地に思わず感動していた。


「ふふっ満足してもらえたようでなによりじゃ。

 妾の鱗はの、生え変わって数日は柔らかく外部の刺激に弱くてのう。それを補う為に敢えて固まるまでの間柔らかくして、衝撃を吸収するようにできておるのじゃ。」


 俺はその言葉に感心する。



 空は快晴!俺は久々に感じる外の空気と今では慣れた潮風の香りを愉しみながらあたり一面海、海、海の景色を眺めていた。やがて飽きてくるが俺にはこれと言ってやることも無く、チサと一緒に話したり、遊んだりして過ごす。


 一昨日はかなり大人びていて、見た目にはそぐわない程の魅力を放ってはいたものの、こうやってはしゃいで遊ぶのを見ると年相応の部分もあるのだなと俺は思う。


 お昼時や夜には食事を得る為に首長竜が海へを潜る。その時俺が首長竜の背に居ても何もできない(泳げない)ので、チサに背中から胃へと向かう道を教えてもらうことになった。


 案内するチサについてゆくと5mはあると思われる大きな尻尾が見えた。まだここから50mほどは距離があるものの、その尻尾は上機嫌に揺れており、水面から出ていたので、ジンからも見ることが出来たのだ。


 そして背中の中央付近でチサが立ち止まった。

 そこには鱗と鱗の間に縦に長い一本の線があった。

 チサは言う。


「ここはの、妾が呑み込んだ海水を外に排出する為の場所なのじゃ。妾は、生物やモンスターは食べたものを一旦口に残して、一緒に飲んだ水分だけをこの背中にある貯水空間に送り込むのじゃ。その後、水はこの穴から排出するというわけじゃな。」


 だから、胃の中へは一滴も海水が入ってこず、モンスターや魚なんかだけが入り込んで来ていたのか。


 俺は、チサを褒めながら撫でると、一瞬困惑していたが直ぐに嬉しそうな顔をして俺の手を受け入れる。

 その愛らしい姿に俺のハートは鷲掴みだったけど、撫でる手を止める。


 チサも俺も残念な顔になるが、お互いに思っていた事を悟ると吹き出していた。


「ふふっ。」

「くははっ。」


 少女と、背は低いが成人との間に、少女との間に流れる筈がない甘い雰囲気が流れるが、ふとお互いに我に帰る。


「ええっと...ああ、そうじゃった。それでの、この穴と妾の喉の位置とが繋がっておるのじゃ。つまり、ここから入れば、妾の体内へと楽に入る事ができるのじゃ。」


「そういうことか!なら案内してくれるか?」


 俺は少しテンションが上がる。普通ならあり得ない巨大生物の体内を探検できるのだ。以前胃の中に居た時はここまで大きな首長竜だとは思わなかったが、一度見てしまったからには話が変わる。俺はもう20過ぎているにも関わらず、ウキウキが溢れ出して止まらない。


「何してるんだ。チサ!早く開けてくれ!」


 チサは頬を赤らめてもじもじしていたがそんなことは今のジンには見えなかった。否、見えてはいたのだが、盲目的だった。とでも言えば良いだろうか。


「で...では!ああ...開けるからの、ジンは離れるが良いのじゅ...じゃ!」


 チサが俺に穴から離れるように言う。何を焦っているのか分からないが噛んで言い直す様子も可愛いらしい。


 俺が離れたのを確認したチサはゆっくりと背中の穴を開く。中には広い空間がある事が確認できたが、光の当たる範囲を確認するに水は入っていなかった。


 俺はウキウキを止められずにいう。


「じゃ、俺は先に入るからな!」


 チサが案内してくれている筈なのに、俺はウキウキワクワクから、穴の中へとチサの返事を聞く前に飛び降りてゆく。


「ああ!ちょ......待つのじゃ〜!!妾にも心の準備が...」


 チサは引き留めようとするも時すでに遅し。

 ジンは穴の中に飛び降りてしまっていた。


 チサは赤らめた頬を膨らませながらいう。


「全く!乙女の穴に何の遠慮も無しにズカズカと入りこむなんて。しかも妾の体の中じゃぞ...うう...やっぱり口からもう一度飲み込むべきだったかのぅぅぅ。」


 そんなチサを呼ぶ浮き足立つジンの声がする。


「おーいチサ!早く来いよ!俺はどこに行けばいいんだ?それとも来ないなら先に探検しちゃうぞー!!!」


「わ...分かった!今行くからそこから動くでないぞ〜!」


 チサもそういうや否や穴の中に飛び降りる。

 この後チサは一生懸命抗議したものの、ウキウキを止められない、また、人と首長竜の違いからか、チサの言葉は聞き入れて貰えなかった。


 その後、胃の中へたどり着いたジンとチサは、チサ本体の首長竜が呑み込んだ魚の群れのうち、自分達が食べられる分だけを仕留め、一緒に食事をするのだった。


 その後、一月程の間、俺はチサに頼み込んで泳ぎを教えてもらった。場所は、チサ体内の貯水タンク(?)に水を貯めて貰って練習した。


 普段地上付近に居る時は水を抜き、空気を入れて浮き袋の代わりにしているそうだ。とでも良くできていると俺は思う。


 こうして俺は一月みっちりチサと猛特訓し、ある程度泳げるようになった。


 そして、水平線の向こう側に微かに。そう微かにではあるが、海とは違う、鮮やかな緑が目に入る。そう遂に大陸にたどり着いたのである。


 だがここで問題が出てくる。

 そう、チサ本体である首長竜だ。俺はチサに尋ねる。


「どうするんだ?流石に首長竜は上陸できないぞ?」


「ふふっ。心配するでないぞ!妾には良い案があるのじゃ!」


 その言葉に俺は皆目見当もつかなかったが耳を傾けるのだった。

30話遂に...遂に....


そういえば、20話でチラッと新大陸の描写してましたが、そこから結構かかりましたね...申し訳ない。


次話から新大陸に上陸してゆく所存です!


新キャラ等も出していく予定ですので、暖かく見守っていただければなと思います。


では!第31話でお会いしましょう!!


20/11/20


これから先が気になる!面白い!と思えた方は是非是非評価よろしくお願いします!

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