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見捨てられた世界を気配遮断で生き延びた俺は神に助けられこの世界を解放する旅に出る  作者: しょた丼
〜第二章 チサとの出会いとジンの旅立ちの決意編〜
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第25話 ニブチンの極み

第25話です!よろしくお願いしますね〜

「ん?今誰か喋ったか?」


 俺はふと声が聞こえた気がして辺りを見回すも誰もいない。


「戯け。どこを見ておるんじゃ。妾はここにおるではないか。」


 今度はハッキリと聞こえたので自分の足元を見る。

 すると、俺の腰より少しだけ高い身長程の可愛らしい真紅のワンピースの様な服を着た女の子が俺を見上げていた。ただ、彼女の右頬には十字の深いしかしながら彼女の見た目からは想像できないくらいには時間が経ったかの様な傷痕。目は開いているものの、おでこから左目、そして左頬の中程まで伸びる切創があった。


 彼女を見た時俺の頭の中は驚きと同時に瞬時に思考を巡らす。俺に気付かずに俺の足元に来ただと...???何者だ?というかこんな女の子まで食べられたっていうのか????


 俺は混乱しつつも、これまで敵が来た時と同様に気配遮断を発動する。気配遮断のlvが20となった今、技の発動以外の使用では気配遮断で魔力を消費することはなく、この2年の生活で、発動速度と更にもう一つ。一度までなら敵の攻撃を受けても気配遮断を解除されない様になったのだ。


「むぅ。妾から姿を眩まそうなど、100年早いのじゃ。すぐ捕まえてやろう。」


 そう言うと彼女は、見えていないはずの俺の動きを全て見透かしているかの様に動き、追い詰め、

 なんと、気配遮断で逃げた俺に一瞬で抱きついたのだ。


「ふふふ〜。捕まえたのじゃ!もう逃さぬぞ〜。」


 俺は即座に反撃しようかと思うものの思いとどまる。

 気配遮断も流石に抱きつかれた状態で使うことは出来ず、どうしようかと視線を巡らし、思い悩む。

 何故なら目の前の俺に抱きついている少女から敵意や害意を全く感じないのだ。


「お主のことなら妾なんでもお見通しじゃぞ〜。ずっと見ておったからの。」


「俺をずっと見ていただと?」


 俺は諦めて口を開く。気配遮断で少女がどんな存在なのか確認してから対処しようと思っていたが、それを潰されてしまった以上、目の前の少女を傷つける選択が俺には取れなかった。例えどんなに危険な存在であっても不死身で耐えて気配遮断で逃げだせると判断したのもあった。

 少女と妹セリが同じくらいの年齢に見えたのも、攻撃することが出来なかった要因かもしれない。


「やっと喋ったのじゃ!」


 少女は喋り方とは裏腹に目が眩みそうなほどに眩しい笑顔を浮かべる。


 俺は尋ねる。


「ずっと見ていたってのはどういうことだ?ここには俺がずっと1人だった筈だが?」


「むぅ。連れないのぅ。まあ良い。良く良く考えてみよ。お主をずっと見ているものなど限られておるではないか。」


 俺は頭の中で心当たりを探る。俺をずっと見ていて、それでいて俺の気配遮断にもついてこられる様な相手といえば.....


 俺は答える。


「まさか...神か...!!???そうだ!神に違いない。初見で俺の気配遮断を見破り、捕まえられる相手なんてそれ以外考えられないね。神はまさか幼女にまでなれるとは...油断した。」


 俺はこの答えが絶対に正しいと疑わなかった。口に出すうちにこれ以上の正解は無いと俺は確信していた。

 だが少女は怒った。


「神ってなんじゃ!神って。妾はそんなのじゃないぞ。お主がそこまでニブチンだとは思わなかった!妾をどう見たら神になるのじゃ。お主に期待した妾が馬鹿だったかのうぅ...。」


 怒ってそのあと悲しそうな顔をする目の前の少女を見て俺はとても居た堪れない気持ちになった。

 だがいくら考えても神以外の存在が重い浮かばず、俺は少女に尋ねる。


「本当に誰なんだ...?すまないが、全く思い浮かばないんだ。」


 少女はそれを聞いて更に悲しそうな顔をする。勿論俺に抱きついたままだが。

 その時少女の後ろにステータスウィンドゥが現れる。


 名前:首長竜(分体) lv:175

 ステータス(評価)

 力:30(F)

 魔力:300(S)

 耐久力:40(E)

 敏捷力:400(SS)

 精神力:200(A)

 体力:30(F)

 総合:1000(B)


 首長竜...??竜...?

 えっと、竜ってことはドラゴンの竜ですか?

 俺は目を擦り、抱きついている少女と、ステータスウィンドゥを見比べる。

 だが何度見ても少女は少女だった。


「えっと...?俺に竜の知り合いなどいない筈なのだけど....?」


「もう!この分からず屋め。まさかニブチンはニブチンでもここまで極まっていたとは思わなかったのじゃ。ニブチンにはお仕置きが必要じゃな。一晩良く良く考えてみるが良いのじゃ!」


 そう言うと、俺から少女は離れる。それと同時に今まで動くことのなかった胃壁から大量の触手が現れたのだ。俺は驚いて思考が一瞬停止する。


「うお!うおおおお...巻きつくんじゃねぇ。離れねぇ。巻き取られるわけには...ぐぅうう...。」


 一瞬の思考停止は致命傷で、俺は一瞬にして触手に絡め取られて動けなくなった。そんな俺に向かって少女は言う。


「これから妾の胃の中にオーシャンスライムを大量に流し込んでやるからの。精精一晩じゃし、お主の様な精神力お化けならどうということはないじゃろうが、妾を怒らせたこと。後悔するのじゃ!」


 少女はにっこり笑うと食堂の方へと歩いてゆく。

 俺は静かに身動きが取れないまま何とか触手から逃れる方法を考えていると、大量の流動する青色のゼリー状の何かが流れ込んできた。

 これがオーシャンスライムかと俺が察した時、

 俺の体に纏わり付き始める。


 見た目とは裏腹に非常に粘度が高く顔に張り付き呼吸を止めようとしてくる。こいつら体中の穴という穴から...気持ちわっる。くっそ。全く死ぬ気はしないが、体全体にこのベタベタが―。


「ぐぁあ...止めろ...臭い....臭すぎる。俺が悪かった。たすけ...。」


 このオーシャンスライム。海で生息しているのだが、別名は「海の掃除屋」匂いの強いものや汚れ汚染環境に好んで住み、そんなものを好んで食べるが故に匂いも強烈であった。ちなみにステータスウィンドゥは表示されていない。


 そしてこんな暗闇で2年半を過ごし、今やほとんど時間感覚のない俺には、このオーシャンスライムに埋め尽くされ、抵抗すら出来ず体中を舐め取られる拷問は一晩であったとしても永遠に長い時間を過ごしたかのような精神的ダメージがあった。

 そうして解放された後、俺はその場に倒れ込む...。




 そこには毛の一本すら生えていない全身ツルツルスベスベのジン(?)が居たという。


 そうして俺はあの少女が、自分を食べ、胃の中で見守っていた生物の正体であったと気付くのだった。



というわけで、遂にジンを食った生物の正体が明らかに...新大陸?何ソレ?美味しいの....?



申し訳ありません...もうちょっと待ってください。これが締め切りから全力で逃げる作家の気持ちなのか...?(多分違う)


そんなわけで次こそ新大陸に行けるように必死で頑張りたいと思います...

第26話もよろしくお願いしますm(__)m


20/11/17


これから先が気になる!面白い!と思えた方は是非是非評価よろしくお願いします!

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