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第21話 新たなる大陸

というわけでこのお話から第ニ章開幕です!

第二章タイトルは2章完結したら書きますのでお楽しみに!

では21話へどうぞ〜

 俺は眠っていた。

 どれほどの時間が経っただろうか?

 波の打ち付ける音がする。


 ザザーッ、ザザーッ、パァアアン

 ザザーッ、ザザーッ、パァアアン


 口には飲むのにも慣れた海水が絶えず流れ込んでくるが、俺には問題なく飲む事ができる。

 何故なら俺は死に至る2つ手前くらいで、その症状が無効化してしまう死ねない技能、不死身を持っているからだ。


 顔にワカメが乗ってるって?それはそのまま寝たら日差しが辛いからね。ワカメで緩和してるって訳。

 もう何年ぶりになるか分からないくらい久々の陸地なんだ。上陸する前に海岸で波に晒されながら動かない砂浜でお昼寝したっていいだろう。


 さて俺がこんな海岸で波に晒されているのだが、ここは当然俺の生まれ育った大陸では無い。それは確かだ。3年ぶりに見る青々と生茂る植物を見間違える筈が無い。だって前の大陸にはモヤがかかった生き物とゲチスの息がかかった者達しかいなかったからね。


 普通に生きている植物を見ること...これがこんなにも刺激的で、こんなにも感動的だなんて、3年前は思いもしなかったんだろうなあ。

 俺の頬には海水がかかったのか、俺の顔を縦に縦断する一筋の滝ができていた。


 時は3年前.....神とジンとの出会いの後まで遡る。


『再生を劉す蛇』を服用してしまった直後の俺は、技能を消される際に発生する想像を絶する痛みによって、不死身の身でありながら、意識を失っていたようだ。だが、俺が覚醒したとき、強い光が走ったようで、再生と分解を止めていた俺の確認に来ていたフウゲツの目が眩んだ。


「キャッ、眩しい!!!」


 フウゲツから出る声はとても覚醒者とは思えない口調ではあったが、俺はその隙に一気に体を再生、縫合してゆく。その間わずか数秒。俺はどうやらこの戦いの中で、自動再生と不死身をかなり使いこなせるようになったようだ。


 そうして俺は帆船に向かって走り出す。だが、その一歩を踏み出した時、体に上手く力が入らずに綺麗に顔面から地面にダイブ!


 どうやら俺は本当に再生技能が使えなくなっていたらしい。体を再生縫合した時に一部神経が死んでいて焦った。死んだ神経中心に再生をかけて再度走り出す。未だに神経からの感覚が十分では無いものの、確かな足取りで帆船へと近づいていく。


 しかしその刹那!帆船へと向かって太刀筋が走る。

 その瞬間に一隻しかなかった帆船は船腹から横に竜骨ごと真っ二つに両断されていた。


「目が見えなくたって、この領域に君がいるのなら!君がどう動いて、何をしようとしているのか。そのくらい分かるよ!」


 しかし俺の顔に絶望は無い。俺に神が接触し、そして俺を別の大陸に逃がすといったのだから。その力は本物であり、俺と会うための手段こそ最悪であったが、追い詰められて後がない俺は俺を逃すというその一点においては信頼できた。

 俺はステータスウィンドゥを開く。



 名前:ジン lv:54 年齢:19

 身長159cm 体重37kg

 称号:気配遮断の達人

 技能1:気配遮断 技能lv:10+10

 技能2:自動回復 技能lv:1

 技能3:不死身 技能lv:ー

 状態:瀕死


 ステータス(評価)

 力:15(F)×1.2

 魔力:120/20+100(C)×1.2

 耐久力:80(D)×1.2

 敏捷力:140(A)×1.2

 精神力:160+300(SSS)×1.2

 体力:21/190+50(S)×1.2

 総合:1005(B)×1.2



 魔力が回復していることに気づく。どうやらあの薬劇薬であった分乗り越えた俺にはなんらかの変化があったのかもしれない。

 更に俺は一つ試してみたいことがあった。

 気配遮断は、遮断と解除を高速で行えば、相手に自身の居場所を誤認させることができるのではないか?

 やられっぱなしだった俺はやっと見えた希望を元に薄らと笑みを浮かべる。


「一つ試してみたいことがありまして。貴方程の相手に通用するかはわかりませんが?」


 俺は皮肉を込めて言葉を発する。


「あっれれ〜?君ってそんなに余裕あったっけ?さっきの薬は相当効いてなきゃおかしいし、それにそこにあった船は唯一の希望だったんじゃないの〜?ま、希望があるのならそれぜーんぶ!私が叩き潰してあげるね!」


 そうして目を瞑ったまま正確に俺へとフウゲツは綺麗な花が舞う中で、周囲が見惚れる程の斬撃を俺へと寸分の狂いも無く放ってくる。


 しかしながら、俺はその場にはもういない。

 どうやら俺の狙いは成功したようだ。


「技:虚像分身を習得しました。」


 システムの言葉が俺の頭の中へと響く。


「なるほどな...これが技ね!たしかにこれはすごいな。ただ、発動に1分で20も魔力を食うのは些か燃費が悪いな...。」


 そう思いながら、次々と虚像分身を使いながらフウゲツに近づいてゆく。絶対に一矢報いてやる!


「虚像分身!!!」


 俺は意気込んで技名を叫んだ。


 フウゲツは慌ててはいなかった。普段は周りが思わず気が抜けてしまうような、日本で言えば、ギャルと、普通の女性の間をゆくような喋り方をしている彼女ではあったが、その抜けた喋り方とは裏腹に、彼を確実に倒す算段を立てていた。


「目も見えない。君が居ると思って放った斬撃は全て手応えがなくて、君は別の場所から現れる。そうして、君は徐々に私に近づいてくる。これが君の真骨頂か!全く負ける気はしないけど、君まだ私を楽しませてくれるんだっ!」


 彼女はジンが見せた魔力を最大限に使った技。消耗し切っていた魔力を何処から補充したのかとか、絶望しか無いこの状況の何処に希望があったのか。

 それは分からなかったけれど、彼女は目を瞑ったまま楽しそうに笑う。


「なら私もちょっとだけ技を見せてあげるね!この領域って実は私を中心として発動してるんだけど、実は巻き取ることができるんだっ!この領域は壊れちゃうけど、攻撃が当たらなきゃどうしようもないしね〜。」


 そういうと彼女の周囲に大量の花弁が舞い散る。

 すると空間が吸い寄せられるほど強烈な重力場が発生すると共に彼女は技名を告げる。


「いっくよー!!!華次元断裂フラワーディメンションラプチャー


 俺は空間と共にもの凄い圧力で、彼女の刀へと吸い寄せられ、あたりの空間にヒビが入ったのを感じる。


「パリィィィン.....」


 その瞬間俺は自身が縦に真っ二つに両断されているのに気づく。そして、その体にはびっしりとツタが巻きついていた。


「さあ!もう逃さないよっ。一緒にゲチスまで帰ろうね!もしかしてまだ奥の手があったりするの?......ッッッッ。」


 彼女がそう言った時海岸に地面を抉る突風が急に発生し、フウゲツは身の危険を感じてもの凄い勢いで飛び退く。その突風はツタで拘束された俺を突き上げ、遙か遠くの海へと吹き飛ばすのだった...。


如何だったでしょうか?

読んでくださってる皆様ありがとうございます!

この後書きを書いてます現在、300PV、100ユニークユーザー達成で作者泣いて喜んでます。

これからも完結目指して走っていきますので、第二章もよろしくお願いしますm(__)m


では、22話でお会いしましょう!


20/11/14


これから先が気になる!面白い!と思えた方は是非是非評価よろしくお願いします!

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