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第100話 目覚めの喧騒

メリークリスマス!

幸せな時を過ごす貴方の元にぼっちのしょた丼が通ります。

(この文章は本文と一切関係ありません。)

 次の日、丸々一日寝ていたと思われる俺は外の喧騒に目を覚ます。


「なんだ? 何かあったのか??」


 俺は寝ぼけた頭を回転させる。

 俺の胸元ではチサが未だに寝息を立てていた。俺はそんなチサの頭をひと撫ですると、外のことを確認する前に自分のステータスウィンドゥを開いて自分の体調を確認する。



 名前:ジン lv:199 年齢:22

 身長162cm 体重57kg

 称号:気配遮断の達人

 技能1:気配遮断 技能lv:20+10

 技能2:自動回復 技能lv:10

 技能3:不死身 技能lv:ー

 技能4:インベントリ 技能lv:ー

 技能5:テイミング 技能lv:ー

 状態:良し


 ステータス(評価)

 力:100(D)★

 魔力:250/150+100(S)★

 耐久力:290(S)★

 敏捷力:270(S)★

 精神力:325+300(SSS)★

 体力:273/223+50(S)★

 総合:1808(SS)


「よし。魔力は回復したみたいだな。」


 俺はチサとの戦いで消費した魔力が回復していることを確認して安心する。


「それにしても、もうすぐレベル200か。総合もSSになってるし。どんな技能を得られるか楽しみだ。」


 俺がそんなことをブツブツ喋っているとチサが目覚めて伸びをする。俺は一瞬そんなチサに目を奪われそうになるが咄嗟に目を逸らす。


「ん〜! よく寝たのじゃ。ジン、おはようなのじゃ。」


「ああ、おはよう。チサもどうやら元気になったみたいで何よりだ。」


 俺はチサの様子を見て元気になっていることを確信する。流石に出会って3年......いや、もうじき4年になろうかという時間をすごした俺にとって、チサの声色や表情で体調を判断することは造作もなかった。


 ただ、チサの見た目はモンスターだからなのかあいもかわらず幼女のままだったが。


「しかし外が騒がしいのう。アルのやつが動き出したのかのう?」


「それはあるだろうな。だが、それだけじゃ無い気もするんだ。他にもなにかが起こっている気がしてならないんだ。」


 俺のその声に合わせるかのように、俺たちの貸して貰った宿の部屋の扉がノックされる。


「失礼します。入っても良いですか?」


「はい。どうぞ。」


 俺はノックの音に返事をして部屋の鍵を開ける。寝起きだからといって俺たちは人と会うのに準備する必要はないのだ。なんせ俺は不都合な部分は気配遮断で隠すし、チサは、ずっと着ている服は常に綺麗なままだし、寝癖だって付かないのだ。そんなわけで俺たちはいつ何処でもノータイムで面会すつことが出来た。


 俺たちの部屋に入ってきたのは、決してスタイルが良いとは言えない、かと言って鍛えているわけでもない。そう、事務仕事をなりわいとしていると言われれば納得できる、そんな女性だった。


「はじめまして。私はキスリア。貴方たちへ現状を伝えるために貴方たちが起きるのを待っていたの。」


「俺はジンだ。」


「妾はチサ。よろしくの。」


「ジンにチサね。まず貴方達は丸一日寝ていたのはわかってる? 今は午前7時なんだけど、あまりにも貴方達が起きないものだから後少しで無理矢理起こすことになるところだったの。」


「もしかしてずっと待ってたのか? それは悪いことをしたな。」


「ええ。でも気にすることはないわ。昨日の夕方頃から交代で誰かが待っていたから、私だけがってわけじゃないから。」


「そう言ってもらえると助かる。」


 とはいえ、こんな大変な状況なのにここまで無防備に寝ていられるってのもある意味大物ね。私だったら平時だったとしてもここまで眠れないけど。眠り過ぎは逆に体へのダメージにもなるし。そういう面でも貴方達は特別だとデウス様が言うのも頷けるわ。」


「まあ妾もジンも普通と言える人の域を既に大幅に超えておるからのう。下手したら最早人ではないのかもしれぬのじゃ。」


 俺はチサの言葉に内心で、「いや、チサはモンスターなのになんで人だったみたいに話してるんだ。そして俺は人だ!人間だ!」とツッコミたい気持ちを必死で抑える。

 ここでツッコめば、俺たちの素性を説明するか誤魔化すかで時間を取られ、いつまで経っても話が進まないからだ。


「それで、今デウス領はどうなっているんだ? これだけ騒がしいということは何かが起こっているのだろう。」


「ええ、まずですが、デウス・フォー・ラーゲル領主であった、昨日、ジン様とチサ様がこちらに着いた後、デウス・ダーイン様からの念信が途絶えました。」


「そうか。」


 俺はその言葉に返す言葉が出てこない。何故なら俺はデウスを闘技会場に置き去りにしてここまで逃げて伸びたのだから。

 続きを上手く言葉にできない俺にチサがフォローを入れる。


「すまぬことをしたの。あの時妾達が戦えれば、このようなことにはならなかったのかもしれないのじゃ。」


「いえ、事情は全て念信によって聞いております。ジンとチサは悪くないと。寧ろ、デウス様は、悔しがっておられました。この大陸の命運をよそ者である貴方たちに任せることになることを。」


「そうか。こうまでして託されているのなら......。チサ、どうやら俺たちに逃げ道は残されていないみたいだな。」


「何を今さら。アルを告発しようとした時点で妾たちにこの大陸を見捨てるような選択肢はなかったじゃろう? それにジンが見捨てるとしても妾はマキラの仇を討たねばならぬのじゃ。あそこまで色々優遇して貰ったのじゃ。妾は一人でもアルを討つのじゃ。」


「そういえばそうだったな。俺にだってあるよ。この大陸に来てから受けた恩や愛着が。そこはキッチリ返さないとな。」


 俺はアルを討つことを再度心に刻む。同時にアルの告発を闘技大会の後まで待ってしまったことを悔やむ気持ちも出てくるがそれはもう今さらだった。


「どうやら私から貴方たちにお願いするまでもなかったようですね。ですが、これだけは......。私たちの領主の無念を晴らしていただけますか?」


「当然だ。」


「うむ。アルには死んで詫びてもらうのじゃ。」


「それは良かったです。これで次のお話ができます!」


「聞かせてくれ。外が騒がしい理由は、デウスが亡くなったことに因るものだけではないんだろう?」


 俺の問いにキスリアは静かに頷いて今デウス領が置かれている状況の説明を始めるのだった。




遂に第100話まで歩んできました!

ここまで来られたのも支えてくださる皆様のおかげです。ありがとうございます( ̄^ ̄)ゞ


では10話に一度のしょた丼からのお願い。

ここまで読んで頂いた方でまだブクマしてないよ〜って方、ブックマーク登録して頂けると作者のモチベーションがグッとアップするのでポチッとしていただければと思います。

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遂に第3章も大詰めです! 第101話からのお話もお楽しみに〜

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