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第5話 ~異世界クラス~

■成分・ この物語は作者自身の身に起こった事を忠実に盛って作成されています


■効能・  本製品は、暇な時間の緩和に効果を発揮するアレですよアレ。


■用法・ 容量・本製品は1日1ページ位を目安に御使用ください。


■注意・ 用法・容量をキチンとお守りください。もし、次の症状があった場合は直ちに使用を避け一部の症状が現れた場合、医師とご相談下さい

目の充血、目のかすみ 眠気(スリープ) 破壊衝動(バーサーク) 狂喜乱舞(コンフュージョン) 作者への誹謗・中傷(ここ重要)


第5類医薬品.?



 最近、異世界○○等と言った物が流行ってきている様な気がする

 

 だからオイラも異世界物風を装って見たい等と思ってしまう


 その名も・・・


 異世界クラス―――



 ちなみに名前は本名とかを書くとばれる恐れがある為、別の名でお送りしております


 此処は何処にでもあるような普通の高校


 だけれども……


 このクラスは他のクラスとは大きく違う点があった


 それは……皆の頭の中が、お花畑へと繋がっちゃっているんです




 高校三年のクラス替え後


 心機一転、オイラは新しいクラスメイト達と共に学園ライフを満喫していた


 だが、しばらくしてオイラはこのクラスメイト達が何処かおかしいと言う事に気が付き始めていた


 どんな風におかしいかって?


 それは――


 ある者は影が薄い、とことんまで影が薄かった


 そいつはいつも何処にいるかも分からず、探してみるのも一苦労、だが実際には割と目の前にいたりするのだ


 これは他の者もオイラと同じことを考えていたと思う


 何故分るのかと言えば、皆一様に私と同じように驚くからだ


 考えても見たまえ、居ないと思っていた人が突然目の前に現れるのだ


 驚くなと言う方が無理である


 しかも先生までもが同じような反応をする


 影が薄いというにも程があるだろうというものだ


 他には……ある女生徒の話をしよう。そいつはいきなり授業中に席をガタリと立つ事がある


 それは別に先生に指名されたわけでもない。只々、彼女はいきなり席を立つのだ


 この日もやはり――

 

ガタリ!! 


 席を立つ女生徒がいた


 先生が「おい、突然どうした?」と聞くと、そいつは……


「お化けが私の席を揺さぶって来たので席を立ちました」と真顔で答る


 これが授業中に起こるのだ


 これは結構やばいのでは?。そう思えるクラスだった


 そんなある時、小学生の時からの知り合いがオイラのクラスの前を通り掛かった時の事


 「久しぶり!!」と、声をかけるオイラ、そしてオイラは愚痴でも聞いてもらうかの様にそいつへクラスメイト達のおかしな点をいくつか挙げていくことにした


 他愛ない会話を間に挟みながらオイラは「いや~、何かうちのクラスって変な奴ばかりいるんだよねぇ~。」なんて言った


 そんな内容の話に対してそいつはおかしな事を言い始めた


「あっ、だからお前も同じクラスなんだ!」


 その答えにオイラは『そいつは一体どういう意味なんだ?』と聞いてやりたかった


 その物言いでは、そいつはまるでオイラが奴らの同類とでも言いたげな雰囲気ではないか!!


 何か釈然としない だがそいつはしきりに納得した様子でこの日オイラと別れていった


 何かオイラの求めていた答えと違う……


 だが、数日の後にはそんな事も忘れてしまったオイラ


 鳥頭だと笑いたければ笑えばいいさ


 そして暫くの後、オイラは中学時代からの友達と遊びに出かける事にした


 いつの間にかオイラは自分のクラスメイト達が如何に変な奴らの集まりかという事を熱く語り始めていたらしい


 どれ程変な奴が多いかを友達へと熱く、そして力一杯に語り聞かせていく


 兎も角にも変な奴らが多い事を言って聞かせていた


 ある奴は何時も授業中、ノートに向かって必死に何かを書いている


 別にノートを取るのが変だと言っているわけじゃなく、何時もノートに何か変な落書きの様な物を書いている事を言っているのだ


 しかし覗き見ようとすると何時もすぐに隠してしまう。だから気付かないようこっそりと後ろから覗き見た


 そしたら――


 ノートにビッシリと書かれていた骨・骨・骨・・・。しかもやけにリアルに書き込まれている


 あれはヤバイ。どうして骨の絵なのだと言ってやりたい


 次にまた、ある別の者の話をしよう。


 そいつは、何やらペン入れに数本、汚らしい串を入れていた


 オイラは「これ何に使うの?」と事も無げに聞いてみた


 すると奴は、紙に丸を描き、点を二つ。そして、その点の上に汚い串を二本、左右対称にあてがい始めた


 不思議に思うオイラ。首を傾げていると奴は不気味に笑いだした


 そして一言――


『串をこのように上下に振ると、この絵が泣いたり笑ったりするんだよ~。フフフフフッッッッ……』


 意味不明な遊びを見出した奴が居た


 こいつもヤバイ……ヤバすぎる!!


 あまりに不気味な奴なので『今度からこいつには関わらない様にしよう。』とも思った


 とにもかくにもこのクラスは変な奴で溢れていた


 だが、中学からの友達の返答はオイラの求めていた答えではなかった


「あれ、お前も同じクラスになったっていう事に気が付いてない?」


(チョット待ちなさい八兵衛よ。それはどういう意味かな?)


 そんな考えを抱きながらも、またしても求めていた答えと違うことに釈然としない


 皆、何か私の事を誤解してませんかね?


 だが、その友達は言葉を続ける


「いや、同類って言うかさぁ~」


 おい、友よ!!。オイラはそんな答えは求めてない。同類ってなんだ、同類って……


 納得しないままオイラは家へと帰宅する


 そして親に半ば愚痴るかの様にその事を話していた


 もちろん如何にオイラのクラスメイト達が変な奴らばかりかという事に―――


「良かったねぇ~。仲間が増えて・・・」


 親も敵だった――


 オイラの周りは適だらけだ!


 何時もの様に学校へと通学


 着いて見れば相も変わらずお花畑なクラスだ


 そして体育の時間


 校庭へ出てみると今日もオイラの頭のおかしいクラスメイトの一人が『武空術~!!。武空術~!!。』と叫びながら校庭のトラックを一人、勝手にスキップしながら一周している奴がいる


 それを見ながらオイラは――


「このクラス、絶対に頭がおかしい!!。頭のおかしい奴ばかりじゃん。そんでもって頭のネジを無くした奴らの集まりだ!!」


 そう、心の中で叫んでいた


 だが、そんな事も虚しくオイラはクラスメイトから変な奴呼ばわりされた


 おかしな事になった。オイラ的には……お前にだけは言われたくない!。そう思っている


 そしてオイラ的にはこのクラスではまともな筈なのだ


 オイラはクラスの中でも比較的まともと思っていた忠邦へと助けを求める事にした


 すると奴は――


「いや、お前らどっちも変な奴だよ。」


 ショックだった


 気づけば奴もショックを受けている


 なぜお前がショックを受けている!。お前よりオイラの方がずっとまともな筈なのに……


 変な奴認定をされてしまったオイラ


 だがよくよく考えて見ればこのクラスは変な奴ばかりなのだ


 ならば変な奴がまともな奴を見ればおかしい奴と見られるのではないか?


 そうだ!!。きっとそうに違いない。


 オイラはそう思う事にした



 ここは異世界クラス―――


 頭の中がお花畑へと繋がっているクラス


 頭の中にちょっぴりウジ虫が湧いている


 女子も男子も等しく、皆おかしな奴が集うクラスであった



 因みにうちは普通の高等学校


 この話で出てくるオイラの仲間にはアニメで出てくるような中二病な奴もいました。

 飛行魔法と言いながら良く廊下中を走り回っていた奴の姿のを思い出すなぁ~。 


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