第22話 ~ 赤い●● ~
■成分・ この物語は作者自身の身に起こった事を忠実に盛って作成されています
■効能・ 本製品は、暇な時間の緩和に効果を発揮するアレですよアレ。
■用法・ 容量・本製品は1日1ページ位を目安に御使用ください。
■注意・ 用法・容量をキチンとお守りください。もし、次の症状があった場合は直ちに使用を避け一部の症状が現れた場合、医師とご相談下さい
目の充血、目のかすみ 眠気スリープ 破壊衝動バーサーク 狂喜乱舞コンフュージョン 作者への誹謗・中傷(ここ重要)
第22類医薬品.?
その場所はひどく淀んでいた。
小説的に言わせてもらえば瘴気渦巻くなんて言葉がぴったりだったのかもしれない。
オイラは今、そんな場所のすぐ傍にまで来ていた。
だが、それだけではない
何とここには見るも凶悪そうな生き物が立ちはだかっていた
相対するモノ
それは今、オイラの目の前に立ちふさがり、対峙する者
オイラの前に立ち塞がり、威嚇するように構えを取っている
オイラはそいつを観察していた
それは、これから始まるであろう戦いに向けての静かなる戦の準備だった
全身を乾いた血のように赤く染め上げたかのようなソレは赤黒い姿をした化け物
その体からは液体がしたたり落ち悪臭を放っている
奴は怒りを秘め、静かに睨みを利かせている。
オイラはそいつらに向かってどっしりと構えをとった
空気が重い、大地は黒く濁ったような土で覆われている。
そして、あの赤黒い化け物は、まるでこちらを攻撃するという意思を隠そうともしない
奴らは一体ではなかった
「ふはぁ~!!」
オイラは、思わず息を吐きつく
こんな状況でも冷静さを保たなくてはならない自分に笑いがこみあげてくる。
これはオイラの失態だった。
何故、こんな状況に陥ったのか
答えは明白だ
オイラは、失敗したのだ。
それが今の結果につながる
オイラを前にして、じりじりと後退していく奴達。
恐らく実力の違いというのが判っているからだろう
逃してもいいのかもしれないが、今ここでは逃す訳にはいかない
オイラは、慎重に事を構えていく。
「行くぞ!」
オイラは、素早く前へと進むと、叫びながら先頭にいた奴に手を伸ばす。
奴らの両手に構えた血のように赤く染まった凶器がオイラの方へと向けられる
だが、そのような攻撃を受けるオイラではない
オイラはそれを華麗に回避すると奴らへと踊り掛かった
掴みにかかる
だが、相手もさることながら襲い掛からんと凶悪そうな武器を構えてこちらの方へと振るってきた
オイラはそれを怯むことなく果敢に攻め立てた
咄嗟の判断
何も相手に対して馬鹿正直に真正面から挑む事もない
オイラは、相手の後ろへ回り込むと、攻撃を仕掛けた。
相手への背後からの攻撃
次々と襲いかかってくる奴らを相手に、掴み上げては投げ、掴み上げては投げてを繰り返す。
数は多く、オイラの体力は徐々にだが消耗していく。
息が上がり、視界が霞んでくる。このままでは、やられる……のか?
実力はオイラの方が上だ
しかし数が多い
その時、弱気になったオイラの脳裏に、ある言葉がよぎった。
「もう、一層の事、無視して逃がすか?」
だがその言葉とは裏腹に気づけばオイラは再び腕を振るい、目の前の奴に向かって攻撃に入っていた
オイラは周囲に目をやる。
遠くに仲間の姿が目に入る。しかし、誰も助けには来ない
当たり前か……これは自分の失態なのだから……
意識を集中する
オイラは相手の動きをつぶさに観察した
動きは、緩慢。されど時折、素早い動きをする
もう一度周囲を確認した
「助けはこないか……」
オイラは呟きながら、奴らに向かって再び突撃を開始した。
「うおぉぉぉぉ……」
・
・
・
あれからもう、どのくらいの時間が経ったであろうか
オイラは、激しい戦いの末、何とかすべての奴らを捕縛していた
周りを見渡す。辺りには、いまだオイラの仲間が散開している。
そして、オイラは体に精神的疲労が蓄積していた。
「もう、終わりにしたいな!!」
オイラは、悪態をついた。しかし、その声には、先ほどのような絶望感はない。代わりにあるのは、かすかな希望。
オイラは、立ち上がり、周りを見渡す。そして、あることに気づいた。
皆が集まり始めている
皆が各々死守していた場所を離れある一か所へ
そして、オイラもある決意をした。
オイラはもう二度とこのような事が起きないようにと心に決める。
その時、オイラの背後から、声が聞こえた。
「捕れた?」
オイラは、振り返った。そこにいたのは、一人の少年。
少年は、半そで短パンと少年らしい恰好をしている。
だが、顔には深い皺が刻まれていた。その目は、優しさと力強さを兼ね備えていた。
「お前はどうだ?」
「僕?。僕は……」
オイラは少年に問いかける。
「僕は、まぁまぁかな?」
少年は、穏やかな口調で答えた。
「……で、お前はどうだったのさ」
「オイラ?。オイラは……」
今度はオイラが、困惑した。
実際の所、あまり捕えられはしなかったのだ
「そうだよ。どんだけとれたんだよ?」
少年は、そう言い、オイラに近づいてきた。
オイラは戦果を見せる
そこにはバケツに入った真っ赤なモノ
―― ザリガニ ――
「途中でバケツひっくり返して大変だったよ!!」
「そっか……」
こうしてオイラ達は集まると、今日の成果を報告しあい、用の無くなったザリガニをドブ川へと放つのだった
そしてオイラは、自身に問いかけた。
次こそはバケツをひっくり返さない!!
オイラは、心にそう誓い、釣り竿についていた餌をもどぶ川へと解き放った。
オイラは次の戦いに向けて決意する
「次に多くのザリガニを釣り上げるのはオイラだ!!。もう、バケツはひっくり返さないぞ!!。」
オイラは、一言……そう言い放った。
そして今――
オイラは小学校時代に思いを馳せながら小説を書きあげていく
……なぁ、知ってっか?。
これって仰々しく書いているけど只のザリガニ釣りの時の話なんだぜ!!




