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第20話 ~何かがオイラを引き留める~

■成分・ この物語は作者自身の身に起こった事を忠実に盛って作成されています




■効能・  本製品は、暇な時間の緩和に効果を発揮するアレですよアレ。




■用法・ 容量・本製品は1日1ページ位を目安に御使用ください。




■注意・ 用法・容量をキチンとお守りください。もし、次の症状があった場合は直ちに使用を避け一部の症状が現れた場合、医師とご相談下さい


目の充血、目のかすみ 眠気スリープ 破壊衝動バーサーク 狂喜乱舞コンフュージョン 作者への誹謗・中傷(ここ重要)




第20類医薬品.?


 とある夏の季節――


「ア゛チ゛~ ィ」


 オイラは、まとわりつく暑さの為か右手をパタパタ動かし、まるで手のひらを団扇の様にして風を顔へと送り込んだ

 そして無性にアイスが食べたくなった

 オイラは早速とばかりにアイスを買うべくして財布を持って家を飛び出す


 外へと出れば辺りは既にもう真っ暗闇、いまの時間やっている店と言えばもうコンビニ位しかなかった

 早速、オイラは家から最も近いコンビニへと向かって歩き始める

 そして歩き始めてしばらく、オイラはある事に気が付いた

 この道に街灯が無い

 だが、それは割とどうでもよい

 明かりなど星明りと月明かりで十分

 オイラは暗くなった夜道を只ひたすらに歩いていった


 左右を見渡せば見えるのは大きな畑

 驚くほどの殺風景

 人気はまるでない

 遠くでは家に灯った明かりが微かに見えた

 それ以外には特に何もなかった

 時折、人気のない道では虫の鳴く声がする

 オイラは静まりかえった夜道をひたすらに進んでいた

 そしてコンビニまではこの道を抜けてれば直ぐ近くという時

 先の大通りから、車のヘッドライトがチラチラと光って見えた

 オイラは『相も変わらず人気ひとけの道だなぁ~』等と思いながら、ひたすらにつき進む


 すると――


ゾクリ!!


 何か、ほんのりと冷えたような空気

 言いようの無い感覚

 特に何もない・・・

 何も無い筈だった

 だが・・・何故か突然、空気の質のようなものが変わった気がした


 そして突然――


ツンツン!!


 誰かがオイラの事を後ろから小突いた


「何だ?」


 オイラは振り返る

 だが、誰もいない・・・


 ここは見晴の良い道、誰か居れば気づくはずなのにだ

 オイラは確かに誰かに腰の後ろ辺りを軽く引っ張られた気がしたのだ


「気のせいか?」


 オイラ頭を傾げる

 辺りを見渡し、誰も居ない事を確認すると、オイラは再び前に向かって歩き出そうとした


 だが――


ツンツン


 今度は何かが再びオイラの腰のあたりを軽く引っ張った気がした


「えっ?」


 オイラは素早く振り向く

 だが、やはり誰もいない

 背後には今まで通ってきた暗い夜道が続いているだけだった


 周りを見渡し誰も居ない


 そこでオイラは初めて気付いた――


 道の脇に何やら小さなやしろがポツリと鎮座していた事に

 

 小さなやしろ――

 それは誰に気づかれるでもなくひっそりと佇んでいた

 それは、長い間放置されていたであろう事を思わせるほどに雑草が生えていた

 更にはその周りを取り囲むかのようにして無造作に伸びている背丈は二メートル程の低木達

 そこだけが辺りと雰囲気が違って見えた

 一瞬、体がブルリと震えた


「そういえば確かにここには社があった・・・」


 あまりにひっそりとしすぎていて存在すら忘れていた

 その事に今更ながらオイラはショックを受けた


 そこに祭られているのはお稲荷さん


「えっ?。稲荷様なのか・・・。まさか・・・ね!!」


 オイラの口から思わず言葉が漏れる

 それを見た時、オイラは『まさかね…』という思いと同時に、『もしかして…』という疑念も思い浮かんでいた

 だが、普通に考えればそれはあり得ない

 この時ばかりはオイラの背中にも嫌な汗が流れ落ちていた

 思わず辺りを見渡し確認する

 やはりそれ以外何もない


 そもそもの話、オイラはあまり霊現象とかは信じていない

 何故ならそのような目に一度としてあったことが無いから

 だが、今回の現象――


 社の周りだけが妙に暗い

 辺りには誰もおらず、今ここにあるのは放置された小さな社だけ

 じっと覗くと社の中には確かに小さなお狐様が安置されているのが見えた

 そのお稲荷様が何故かこちらを見返しているかのよな・・・そんな気にさせられた


 お稲荷様の悪戯したのか

 オイラはこの時、同時にある事を思い出していた

 それはこのお稲荷様に関わるある噂話であった



 話によればだが・・・


 このお稲荷様は前の地主様が祭っていたお稲荷様だった

 それが今の地主によって土地が買われ、そまま供養される事なく現在の状況に至っている

 しかも新しい地主は『私は関係ない。』と、ばかりにこの社を放置

 周りは畑だけだったがこの一部だけがポツンと取り残されていた


 そして今も社の周りには今も誰の手入れもされないまま、草木が生い茂り、そしてその周辺だけが目立たず鬱蒼とした場所へと成り代わっていたのだ


 そして妙な噂がある――


 祟りがある・・・

 そんな噂が近所で立ち上がっていた

 それは、この社の直ぐ近くに住む御近所の奥さんが道路へ飛び出している枝が邪魔だからという理由で勝手に切った時の話だった

 邪魔だからと出ている低木の枝をバッサ、バッサ

 そしてその後――

 その御近所の奥さんは事故にあった


 驚くような話である

 まぁ、この話がこれっきりであったのなら話はそうは深刻にはならない

 偶然だと片付けられたであろう

 そう、話には続きがある

 季節は少しづれて木の枝が少し生い茂って来た季節

 今度はそこの旦那さんが枝が邪魔だと切り出したのだ

 道路に飛び出している低木の枝をバッサ、バッサ

 事故にあった奥さんは旦那さんを『事故が起こるから止めなさい』と諭したらしい、だがそこの旦那はどうにもそれを信じなかった

 故にバッサ、バッサと枝を切る旦那さん


 すると――


 こんどは旦那さんも事故にあった。

 まさかと思う展開

 一度ならず二度までも・・・

 不気味な話である

 

 更に別の日――

 子供がポキリと枝を折った

 すると、どうだろう 

 その子供は・・・


 事故はどれも命を奪われる程でもなかったのだが近所で噂話だけが飛び交っていた

 近所に住む一人がその土地の所有者に文句を言って枝を切ってもらう事に決めたらしいが土地の所有者は取り合わなかった


 目の前に見える小さな社

 オイラはゴクリと生唾を飲み込んだ


「まさか・・・何もないよな?」


 オイラはその場をそっと後ずさろうとする

 夏だというのに妙な寒気すら感じる


 その時だった!!


 やはり、再び何かがオイラの背後を引っ張る


「まさか!!」


 オイラは目を見張る

 後ろを振り向き――

 誰も居ない

 辺りを見渡し、周囲を探る


 そして・・・気づいた!!

 気づいてしまった・・・

 『まさか!!』そう叫びたくなる程の出来事だった


 その真相とは――


 オイラはその後、その場を後にし、コンビニでアイスを買って家路についた

 あの時の出来事は何だったのか・・・


 今でも思い出す。その真相


 ベルトと財布をつなげている腰紐が出っ張っていた木の枝に絡まっていただけ・・・だったなんて・・・

 ただそれだけだったのだ!!

 霊現象は無かった!!

 ひんやり感じた空気もあそこだけ緑が生い茂っていたから実際に少し温度が冷えて感じるだけ

 ツンツンと引っ張られる感覚も木の枝がオイラに引っかかり、動くとこれがあたかも誰かが引っ張っているかのような感覚を覚えてしてしまっただけ

 本当にそれだけ


「わぉ~」


 叫びたくなる

 真相なんてそんなものだ



 後日――

 その場所を母君と車で一緒に通りかかった時だった

 何故だかいつもよりも見晴らしがよく、スッキリしていたの覚えている

 オイラは何げなく『あれ?。何かこの通り、スッキリしてない?』とオイラが言ったら我が偉大なる母君は『あぁ・・・邪魔だったから私が切ってやったわ~。』と言う


「えっ、大丈夫なの?。祟りや事故には・・・」


「そんなの遇う訳ないじゃん!!」


 カラカラと笑い出す我が母君

 オイラは思う・・・

 確か、あの噂は我が母君から色々と聞いたと思った気がしたのだが

 本人はまるで気にした様子はない

 流石は我が母君、偉大である!!


 こうして特に何事もなく時は過ぎていく


 その後、祟りは?。と思う者もいるかもしれない

 だが、その後といえばもちろん何もない


 しかし後に――


 ご近所さんが『あそこの枝が邪魔だから切ってくれない?』と何故か家へ頼んでくるようになり

 そういった面倒事が増えたという点が正直な話、祟りとも言えよう

 こうして、ご近所さんが枝を切ってくれと訊ねてくる度にオイラは心の中でこう思う

 

「うちはあそこの管理人さんではないので・・・!!」


何かブックマークに数が入ってる!!

誰も読まないと思ってたのに

やべ、最近は結構見直さずに書いていたぞ

もう一回、おかしな所がないか見直さなくては・・・

と思っていた時期もありました

面倒なので止めました

すみません・・・

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