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声劇用台本*色彩の空島

作者: テンスト

比率→3:3:0 or 2:4:0



キャラクター説明



グリーン

性格:従順・素直に従う



パープル

性格:マイペース・元気



ピンク

性格:偽善者・裏の顔・本性



ホワイト

性格:意地っ張り・負けず嫌いな性格



ブルー

性格:そっけない



お父様(お母様)

性格:思いやりがある・優しい性格



【キャスト】

3:3:0

グリーン♂:

パープル♂:

ピンク♀:

ホワイト♀:

ブルー♀:

お父様♂:




2:4:0

グリーン♂:

パープル♂:

ピンク♀:

ホワイト♀:

ブルー♀:

お母様♀:

グリーン「……?」



お父様(お母様)「おはよう、我の新しい息子。さぁ、お前の顔をよく見せておくれ」



グリーン「?」



お父様(お母様)「ほう。綺麗な緑のだな。お前には、グリーンという名を授けよう」



グリーン「グリーン?」



お父様(お母様)「そうだ。グリーンだ」



グリーン「……」



ピンク「(ノック)失礼いたします。無事誕生したんですね、おめでとうございます」[男か。ま、ウザくなきゃなんでもいっか]



ホワイト「失礼しまーす。(驚く)ホントだ!新しい姉弟が生まれてる!」



ブルー「失礼します……男」



お父様(お母様)「お前達、紹介しよう。新しい我が家族、グリーンだ。グリーンあいさつを」



グリーン「……グリーン、よろしく」



ピンク「(微笑む)宜しくね、グリーン」[声小さいし元気ねーな]



お父様(お母様)「お前達も、グリーンに挨拶を」



ピンク「はい。わたくしの名前はピンクよ。宜しくね」[こんぐらい声出せよ餓鬼が]



ホワイト「初めまして、アタシの名前はホワイトって言うの。宜しくね」



ブルー「……わたしは、ブルー」



グリーン「?」



ブルー「りょ、料理が途中なので、失礼します」



お父様(お母様)「あぁ。頼んだよ、ブルー」



ブルー「!」



グリーン「僕達、姉弟?」



お父様(お母様)「あぁそうだ。見張り塔にいるパープルを含めて、5人姉弟だ」



グリーン「5人」



お父様(お母様)「ホワイト、グリーンをパープルに紹介してきなさい」



ホワイト「はい、分かりました。ほら行くわよ。ってアンタ歩ける?」



グリーン「ん……、こう?」



ホワイト「あぁ、右手と右足が同時に出てる。こう、左右バラバラに……こうやって」



ピンク「(笑う)生まれたばっかりだもん。難しいわよね」[うわぁ、とろくせぇ餓鬼だな]



グリーン「……」



ホワイト「そうそうそう、上手上手!よし、それじゃあ行くわよ」



グリーン「(頷く)」






ホワイト「お父様(お母様)ってばアンタに何にも説明しなかったけど、これアタシから説明しないといけない奴かなぁ……ざっくり説明すると、お父様(お母様)の魔法でアタシ達が創られる→敵と戦うために丈夫で強く作られていてギフトも備わっている→世界平和バンザーイ!みたいな?」



グリーン「ギフト?」



ホワイト「そ、アタシ達には敵と戦うための能力【ギフト】が備わってるのよ。あ、でもまだ使えないと思うわ。アタシはギフトが使えるようになったの、創られてから3日後だったし。でも3日って5人の中じゃ2番目に早いのよ!生まれた次の日にギフトが使えたブルーがおかしいだけ!」



グリーン「ブルー。料理?」



ホワイト「そうそう。今日ブルーが料理当番なのよ。ま、アイツは置いといて。ピンクがたしか10日ぐらいだったかしら?んでパープルは1ヶ月。かかりすぎだっつーの!」



グリーン「……ねぇ」



ホワイト「なに?」



グリーン「敵ってなに?」



ホワイト「あぁ、それは



鐘の音



ホワイト「タイミング(笑う)ほら、窓から見えるわよ。あれがアタシ達の敵」



グリーン「あれは」



ホワイト「ドラゴンよ」






パープル「あ!ホワイト姉さん!見てみて、一人でやっつけちゃった!」



ホワイト「ちょっとパープル!アタシに残しとく約束だったでしょ!?」



パープル「ごめーん。なんか思ったより弱くて」



ホワイト「(唸ったあと溜息)まあいいわ。それより、お父様(お母様)が新しい姉弟を作ったから、紹介するわ。グリーンよ」



パープル「グリーン?ギフトは透明になること?」



ホワイト「はぁ?何言ってるのよ……いないし」






グリーン「(荒い息)」



ホワイト「あ、いたいた。ちょっとグリーン。アンタ走るのおっそいわね」



パープル「何何?君が新しい兄弟!?やった!弟だ!」



ホワイト「あぁ、アンタ弟が欲しいって言ってたもんね」



グリーン「(荒い息)」



パープル「大丈夫?ほら、深呼吸して?」



グリーン「(深呼吸)」



パープル「落ち着いた?」



グリーン「(頷く)」



パープル「(笑う)宜しくねグリーン!おれっちのことは、兄さんと呼ぶように!分かった?」



グリーン「分かった。兄さん」



パープル「(唸る)ニーサン!なんていい響きなんだ!」



ホワイト「これでアンタも末っ子卒業ね」



パープル「あ!グリーンにかっこいいトコ見せたい!またドラゴン来ないかな?」



ホワイト「いや、今日はもう三回も来たし、来ないんじゃないかしら?」



パープル「そんなぁ」



ホワイト「ま、取り敢えず見張り塔に戻りましょう?」



パープル「はーい」






ホワイト「……やっぱり来なかったわね」



パープル「うー!」



ホワイト「もうすぐ夜になるわ。アタシはグリーンを連れてお城に戻るから、あとは宜しくね、パープル」



パープル「ええ!?もうちょっと一緒にいてよ!今日逃したら次の見張りは4日後だよ!」



ホワイト「途中でグリーンがギフトに目覚めたら5日後かもね」



パープル「そんなぁ。グリーンにかっこいいトコ見せたかったのになぁ」



ホワイト「よしよし。それじゃああと宜しくね」



パープル「分かった。じゃあね。バイバイ」



グリーン「……兄さんは一緒に戻らない?」



ホワイト「えぇ、明日の朝までドラゴンの見張り。今までは4人で毎日この繰り返しをしてたんだけど。アンタがギフトに目覚めたら、アンタの仕事にもなるんだからね。分かった?」



グリーン「(頷く)」






ブルー「遅い、お父様(お母様)もピンクも席についてる。早くして」



ホワイト「な!もっと愛想良くできないの!?ムカつくわねぇ。ほら、グリーンそこ座って」



グリーン「(頷く)」



お父様(お母様)「うむ、皆揃ったな。それでは、ご飯にしよう。グリーン。こう手を合わせるのだ」



グリーン「?」



お父様(お母様)「いただきます」



ピンク「いただきます」[今日はかぼちゃのシチューかぁ。悪くない



ホワイト「いただきます」



ブルー「……いただきます」



グリーン「……」



お父様(お母様)「ほら、グリーンお前も」



グリーン「……いただきます」






お父様(お母様)「明日の見張り役はピンクだったな。グリーンを連れて一緒に見張りなさい」



ピンク「はい!任せてください!宜しくね、グリーン」[めんどくせぇ]



グリーン「(頷く)」






ピンク「おはようグリーン。よく眠れた?」[あーめんどくさ]



グリーン「(頷く)」



ピンク「そう、それは良かったわ。それじゃあパープルと交代しに行きましょうか」[ちゃんと返事しろやボケが]



グリーン「……はい」




ピンク「いい返事ね」[なんだよ、ちゃんと返事できるじゃねーか]






パープル「(欠伸)」



ピンク「パープル!交代よー」[欠伸してんじゃねーよカスが]



パープル「あ、ピンク姉さんとグリーン!おはようグリーン!」



グリーン「おはよう」



パープル「(笑う)それじゃあおれっちは帰るから、またねグリーン」



グリーン「また」



ピンク「またねパープル」[ウチには挨拶無しかよボケが]



グリーン「……」



ピンク「……」[気まずいわね、適当に見張りのこととか説明するか]「昨日はパープルとホワイトの3人で見張っていたのよね?」



グリーン「うん」



ピンク「えーと、朝が来たら交代して、次の朝までここでドラゴンを見張る。それがわたくし達の役目なの。ちなみ料理も当番制よ」[あー、説明めんどくさ]「なにか質問はあるかしら?」



グリーン「……ドラゴン、悪いヤツ?」



ピンク「あー、その説明はまだだったのね。少し長くなるけど大丈夫?」[ホワイトの奴、昨日のうちに説明しとけやボケが!]



グリーン「うん」



ピンク「今から数十年ほど前、二つの大きな国が争っていたの。二国とも属国やら植民地やらを大量に作っていた超大国で、だから二国間の戦争は世界大戦規模だったそうよ。で、この大戦は何年と続き、たくさんの人が死んでいった。けれどこの戦は、ドラゴンの登場をもって終焉するの」



グリーン「ドラゴン?」



ピンク「そう。突如現れたドラゴンは人間を殺しまくった。その結果、人間は人間を殺す暇がなくなってしまった。以上が戦争が終わった理由」



グリーン「……そう」



ピンク「ま、大分だいぶ省略しながら話したけれど、伝わったみたいでよかったわ。他になにか聞きたいことはある?」[あー、話すのめんどくさ。そろそろドラゴンこねーかな?]



グリーン「……」



ピンク「……どうしたの黙って?」[なんだ?てっきりギフトの事やウチらのことについて聞いてくると思った]



グリーン「……ギフトのこと、!」



ピンク「!? あら、都合よくドラゴンが。グリーン、鐘を鳴らして」



グリーン「うん」



鐘の音



ピンク「ま、ギフトっていうのは簡単に言うと、お父様(お母様)がわたくし達にさずけてくれた【ドラゴンを倒す力】ってことなんだけど。わたくしのギフトは」



グリーン「!」



ピンク「飛行右翼フライング・ブイ






ホワイト「ったああああ!って!?」



ブルー「ふん!」



ホワイト「ちょっとブルー!今アタシがトドメをさそうとしてたでしょ!邪魔しないでよ!」



ブルー「ならわたしより、早く倒せばいい」



ホワイト「アンタねぇ!」



ピンク「まあまあ、二人とも落ち着いて」[あぁうるせえ。テメェらの声帯死なねぇかな]



グリーン「……」



ピンク[てかこん中で一番下のテメェがバカ二人を止めろよ]「グリーン。わたくし達の戦い見てた?」



グリーン「うん」



ピンク「わたくしはこの翼がギフトなんだけど、左右で能力が違うの。右の飛行右翼フライング・ブイは私が飛行できるようになって。左の浮遊左翼フライング・ヴイは羽で触れたものを浮遊させることが出来るの。攻撃系のギフトではないから、大体はドラゴンの攻撃をよけて足止めすることが多いのよね」[ま、今日のドラゴンはウチ一人でも倒せそうだったけど、ホワイトがブルーと討伐数競ってるからなぁ]



グリーン「……どっちが勝ってるの?」



ホワイト「え?何が?」



グリーン「討伐数」



ピンク「……」



ホワイト「え!?それは……アタシ?」



ブルー「わたしの方が12体多く倒してる」



ホワイト「ああもう!そうよアタシの方が少ないわよ!でも絶対に追い抜いてやるんだから!」



ブルー「口だけならなんとでも言える」



ホワイト「何ですって!?」



ピンク「ちょっと二人とも」[だからテメェも見てないで止めろっての!]



グリーン「やめよう?」



ホワイト「え?う、うん」



ブルー「……」



ピンク「……」[グリーン]



グリーン「なに?」



ホワイト「ん?どした?」



ブルー「?」



ピンク「貴方、もしかして」[ウチの思ってることがわかるの?]



グリーン「分かる」



ピンク「ええええええええええ!?」



ホワイト「な!?ピンクどうしたのよ!?」






お父様(お母様)「……なるほど。グリーンのギフトは【相手の考えていることがわかる】という能力だったのか」



ホワイト「みたいです。戦闘向きのギフトではありませんでした」



お父様(お母様)「そうか、、、、、、ドラゴンが何を考えているのかはわかるか?」



グリーン「分からない」



お父様(お母様)「そうか。グリーン、お前はどうしたい?」



グリーン「どうしたいとは?」



お父様(お母様)「お前が希望するなら、見張りの仕事はしなくてもいい」



グリーン「……」



お父様(お母様)「お前達には人間よりも優れた身体能力を備えてある。ドラゴンと戦えるだけの肉体を持ってはいるが、ギフトが戦闘向きで無い以上、他の子らより危険は増すだろう」



グリーン「……僕も、戦いたい」



ホワイト「!」



お父様(お母様)「そうか。では、しばらくお前は、姉弟達の見張りについて行き、ドラゴンとの戦闘に関してレクチャーを受けるように。分かったな?」



グリーン「(頷く)」



お父様(お母様)「うむ。ではそろそろ食事の時間だ。先に食堂に行ってなさい」



ホワイト「分かりした……お父様(お母様)、一つうかがってもよろしいでしょうか」



お父様(お母様)「なんだね?」



ホワイト「アタシ達はお父様(お母様)に創って頂いた存在なので……あとからギフトを変更したり、そもそも創る過程で任意のギフトを与えることはできないのでしょうか」



お父様(お母様)「できないな」



ホワイト「そう、ですか」






グリーン「……」



ホワイト「……ねえグリーン。アンタ、アタシ達の考えてる事、いつから分かってたの??」



グリーン「生まれた時から」



ホワイト「わーお。ギフト開花、最短記録こうしーん」



グリーン「……」



ホワイト「……ねぇ、お父様(お母様)が言ってたことに、嘘はなかった?」



グリーン「え?ないと思う、けど」



ホワイト「そっか。ごめん変なこと聞いて」






ホワイト「ピンクおはよう。交代よ」



ピンク「おはようホワイト、と……グリーン」



グリーン「おはよう」



ピンク「……グリーンの事、お父様(お母様)はなんて?」



ホワイト「取り敢えず、戦闘の見学をメインにするんだって。んでアタシ達は、グリーンがギフトなしでも、基礎戦闘のみでドラゴンと戦えるようにレクチャーするんだってさ」



ピンク「そう」[そんな事させないで、料理専門係にでもすればいいのに。でもお父様(お母様)の決定だし……あ]



グリーン「……」



ピンク「そ、それじゃあわたくしはそろそろ……頑張ってねホワイト、グリーン」



ホワイト「ん、じゃあね」



グリーン「また」



ホワイト「ふー。それじゃあドラゴンが来るまで適当に戦闘訓練でもしとく?生まれてもう2日目だし、だいぶ体動かすのにも慣れてきてるよね?あ、それともなにか聞きたいことでもある?」



グリーン「……ここ」



ホワイト「見張り塔?」



グリーン「(首を横に振る)このあたり全部」



ホワイト「えーと、アタシ達の住んでいるお城と、その周りの土地って事よね?」



グリーン「……浮いてる?」



ホワイト「えぇ。あ、そうよね、知らなくて当然よね。そう、浮いてるわよ。何でもお父様(お母様)の友人の魔法で浮いているらしいわ」



グリーン「魔法」



ホワイト「……驚いてる?」



グリーン「(頷く)」



ホワイト「あんまし顔に出ないのね。浮いてる理由はなんとなくわかるかしら?ドラゴンは空から飛んでやってくるわけだから、撃退するアタシ達も空にいる。地上でドラゴンと戦って、人間達を巻き込んで死なせちゃう訳にはいかないから、ここで戦っている」



グリーン「(頷く)」



ホワイト「ま、人間たちも最初は魔法を使って応戦してたみたいだけど、全然歯が立たなかったんだって、とうっ!」



グリーン「!」



ホワイト「あら?よく避けたわね」



グリーン「殴りかかってくるの、分かったから」



ホワイト「え?あぁ、そういえば心読めるんだったわね(苦笑い)それじゃあ、今アタシが考えてること、わかるわよね?」



グリーン「ドラゴンと戦えるように、戦闘訓練」



ホワイト「正解!やあっ!」



グリーン「!」



ホワイト「せりゃ!はぁ!おりゃ!……全然攻撃当たんないわね……てかアンタ、ギフト切りなさいよ」



グリーン「勝手に聞こえてくる」



ホワイト「え!?自分で制御できないのかぁ……因みにドラゴンが何考えてるかは分かんないのよね?」



グリーン「昨日は何も聞こえなかった」



ホワイト「そっかー。ドラゴン相手に通用しないんじゃ意味ないし」



グリーン「! もう1度試してみる?」



ホワイト「え? ! グリーン、鐘を」



グリーン「(頷く)」



ホワイト「さてと、それじゃあブルーが来る前にぶっ飛ばす! 豪力ストロング!」






グリーン「……」



ホワイト「あ、グリーン。どうだった?私の戦い」



グリーン「格好よかった?」



ホワイト「なんで疑問系なのよ」



グリーン「最初、ドラゴンが吐いた火に突っ込んでいった時は驚いた」



ホワイト「あぁ、まぁそうよね(笑う)アタシのギフトって腕力を向上させるだけのシンプルなギフトなんだけど、さっきは拳の風圧で火をかき消したの。そんであとはドラゴンを何発かぶん殴ればおしまいって感じ」



グリーン「そう」



パープル「グリーン!」



グリーン「! 兄さん」



パープル「そうです、兄さんです!あれ?ホワイト姉さん一人で倒しちゃったんだ。お疲れ様です」



ホワイト「まぁね、アタシにかかればこんなもんよ!それじゃあ、見張り塔に戻るわよ」



パープル「グリーン!せっかくだし一緒に戻ろうね」



グリーン「(頷く)」






ブルー「……」



グリーン「……」



ブルー[話さなくてもこうやって心で思ってれば、君に伝わるよね?]



グリーン「(頷く)」



ブルー[そう。それじゃあ、今日は宜しく]



グリーン「(頷く)」



ブルー「……」



グリーン「……質問、してもいい?」



ブルー[なに?]



グリーン「誰が一番お姉さん?」



ブルー[知らなかったんだ。私が長女。そのあとにホワイト、ピンク、パープル。そして君]



グリーン「そう」



ブルー[……]



グリーン「……ブルーのギフトって何?」



ブルー[……静屍クーラー]



グリーン「?」



ブルー[頭部さえ残っていれば欠損した身体は瞬時に再生する]




グリーン「ホワイトみたいに力が強くなるのかと思った」



ブルー「……普通の人は痛みや恐怖で本来出せるはずの力を無意識に制御してしまうらしい。でもこのギフトのおかげで痛覚や恐怖心を感じないから……だから全力で攻撃できる。それが強く見える理由だと思う」



グリーン「そう」



ブルー[……]



グリーン「……シチュー」



ブルー[?]



グリーン「この前のシチュー。美味しかった」



ブルー「あ、ありがとう」



グリーン「……」



ブルー[! グリーン、鐘を鳴らして]「静屍クーラー






パープル「グリーン!やっほ!」



グリーン「兄さん、やっほ」



ブルー「早かったね」



パープル「いや、もうドラゴン倒し終わってるし、おそかったね、じゃないの?」



ブルー「君が一番最初に来たから、【早かったわね】でいいでしょ?」



パープル「そりゃおれっちの大事な弟に何かあったら大変だからね!急いでくるさ!」



グリーン「ありがとう」



パープル「えへへー」



ブルー「……見張り塔に戻りましょ」



パープル「はーい」



ブルー[君、パープルと話してる時、なんだか少し楽しそうね]



グリーン「そう?」



ブルー[そう見えたよ]



グリーン「……兄さんは、話すことと思ってることに違いがないから、話していて落ち着く。かも」



ブルー[ふーん]



パープル「ねー何話してるのー?」



ブルー「(笑う)内緒」






パープル「……平和だねぇ」



グリーン「うん」



パープル「ポカポカしてるねぇ」



グリーン「うん」



パープル「……ドラゴン来ないねぇ」



グリーン「うん」



パープル「もう!グリーンにかっこいいトコ見せたいのに!」



グリーン「……兄さん」



パープル「ん?何何?」



グリーン「僕達って、人間じゃない?」



パープル「そうだね人間じゃないねー。強化人間、人造人間、ロボット……は違うかな?あ、でも人間に出来ておれっち達に出来ない事なんてないってピンク姉さん言ってたよー」



グリーン「そう」



パープル「人間に近いけど人間じゃないから、睡眠も食事も、心も要らなかったんだけれど、お父様(お母様)はそれをおれっち達にくれたんだー」



グリーン「どうして?」



パープル「さぁ?聞いても教えてくれなかったんだ。あ、でもグリーンのギフトなら分かっちゃうね!今日戻ったら聞いてみてよ!」



グリーン「分かった」



パープル「えへへー」



グリーン「……兄さん。兄さんのギフトって何?」



パープル「んー?おれっちのギフトはね……あ!丁度いい所にドラゴンが!」



グリーン「! 鐘を



パープル「モーマンタイ!」



グリーン「?」



パープル「兄さん一人で充分なのだ!グリーン、しっかり見ててね!」



グリーン「……分かった」



パープル「(鼻歌)」



グリーン「ナイフとフォーク?」



パープル「えへへー。武器化アーミズム!」



グリーン「大きくなった。剣と槍みたい」



パープル「でしょー。おれっちのギフトはこうやって手に持った物を、武器として使えるよう大きくしたり堅くしたりできるんだぜ!

それじゃあ行ってくるね。とう!」



グリーン「行ってらっしゃい」



パープル「まずは翼をぶった斬ってーと。おりゃ!……んしょ!えい!やぁ!……んー!こいつすばしっこいなぁ!」



鐘の音



パープル「え?グリーンってば、鳴らさなくてもいいって言ったのに……え?」






ホワイト「豪力ストロング!」



ピンク「グリーン!ここはわたくしとホワイトに任せて!パープルをお父様(お母様)のところまで連れて行きなさい!」



グリーン「分かった!」



ホワイト「くっ!このドラゴン素早過ぎぃ!全然パンチが当たんない!」



ピンク「飛行右翼フライング・ブイ!ったあ!

硬っ!びくともしない」



ホワイト「相性悪すぎ!っと見せかけて、ピンク!バトンタッチ!」



ピンク「ええ!」






パープル「(走る息)」



グリーン「にーさん!」



パープル「グリーン。(笑う)ミスっちゃった。まさか二体目が来るなんて」



グリーン「今、お父様(お母様)のところに連れていくから」



パープル「はぁ、はぁ……上を見て、グリーン。空が綺麗だ」



グリーン「! いつでも見れるよ」



パープル「いつでもか(笑う)多分、これが最後の空」



グリーン「兄さん!」



パープル[グリーン。君のギフトじゃ、ドラゴン退治はできないだろう]



グリーン「兄さん」



パープル[生まれたばかりなのに、兄を失い、戦闘向きではないギフトに目覚めてしまったグリーン。そんな不幸な君に、せめて、なにか残せないかな?]



グリーン「(走る息)」



パープル[……喧嘩が耐えない姉さん達と、僕らの生みの親、お父様(お母様)を、どうか宜しく]



グリーン「兄さん!……兄さん?兄さん!」






ホワイト「おりやああああ!」



ピンク「うりゃあああああ!」



ホワイト「あー硬かった!もう無理!一歩も動けない」



ピンク「わたくしもギフトの使いすぎでヘトヘトよ。このドラゴン速すぎっ!」[二体同時に来るなんて、マジFAQ!]



ホワイト「あーこのままフサフサの芝生で眠りたい……と言いたいところだけど、パープルが心配」



ピンク「そうね」[うざい弟だど常々思ってるけど、死ぬことは無いし]「それじゃあ帰りましょ……!?」



ホワイト「ん?どうし……!? 3体目。ピンク?まだギフト使える?」



ピンク「気合い入れればなんとか」[てかギフト使わないとぜったい勝てないし]



ホワイト「んじゃ速攻でブルー呼んできて!」



ピンク「! あら、意外な指示。死んでもブルーには頼りたくないかと」



ホワイト「八つ裂きになりそうなくらい不本意だけど……あくまでドラゴンを倒すのがアタシ達の存在理由でしょ」



ピンク「……そうね、分かったわ。戻ってくるまで持ちこたえてね……え、グリーン!貴方どうしてここに?パープルは!?」



グリーン「……死んだ」



ホワイト「え?」



ピンク「嘘でしょ……っえ、それ。パープルのナイフとフォーク」



ホワイト「グリーン危ない!?」






ブルー「……」



ホワイト「なに包丁持ったままボーッとしてんのよ」



ブルー「!

……」



ホワイト「ちょっと!なんか言いなさいよ」



ブルー「(ため息)何か用?」



ホワイト「べ、別に」



ブルー「……一人じゃ落ち着かないとか?」



ホワイト「! う、うるさい」



ブルー「そう」



ホワイト「……」



ブルー「……」



ホワイト「今日でちょうど1ヶ月ね」



ブルー「……そうね」



ホワイト「……」



ブルー「それ」



ホワイト「え?」



ブルー「する事ないなら、ジャガイモの皮剥いてちょうだい」



ホワイト「……わかったわよ」






ピンク『パープルが死んで以来、ウチらはツーマンセルを組むことになった。月ごとに組み合わせが変わるんだけど、今月はウチとグリーン、そしてブルーとホワイトという組み合わせだ。ホワイトはめちゃくちゃ嫌がっていたけど、なんだか少しだけ、前よりも二人の関係が柔和にゅうわになった気がする。ただの気のせいかもしれないけど』



グリーン「……」



ピンク「……そんな張り詰めてないで、リラックスしたら?」



グリーン「平気」



ピンク「そ」『グリーンは相変わらずそっけないというか、愛想がないというか。

ただ、変わったことが二つある。一つ目は』



グリーン「ピンク姉さん、鐘鳴らして」



ピンク『一つ目はウチらの呼び方だ。グリーンは私達のことを【姉さん】と呼ぶ。パープルのように』



グリーン「行ってきます」



ピンク「危ないと思ったらすぐ引くのよ」



グリーン「分かった」



ピンク『そしてもう1つは、グリーンが、ドラゴンと戦っている。パープルのように』



グリーン「……武器化アーミズム

【作品利用】

 動画や生放送で使用する際は下記までご連絡ください。

事後報告で構いません

https://twitter.com/EdR11103

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【あとがき】

 テンスト(作者)は生まれてから今まで、色んなアニメ、ドラマ、漫画、小説を視聴してきました。

なのでそれらの影響を受け、パクリ…オマージュ…リスペクトが作品に組み込まれている場合があります、御了承ください。

そして誤字、脱字、衍字があったらすみません。

ここまで台本を読んでいただいた方、演じていただいた方、有難うございましたm(__)m

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