0004.登場人物紹介
話の進捗に合わせて随時追加(※ 最終更新2022/11/06)
予約配信含む登場人物紹介。文頭の☆は視点がある主要キャラ。
PC閲覧の方は、Ctrl+Fでキャラ名やグループ名などで検索可。登場が早くても名前の判明がかなり後になるキャラも居ますが、肩書などでどうぞ。
詳細は、各章最終話(サブタイトルに◇)の後書き、第十章以降は章末の「あらすじと人物紹介」に記載。そのキャラが登場しない章には詳細がありません。
用語と地名は「野茨の環シリーズ 設定資料」でご確認ください。
【思考する梟】など術の系統は「野茨の環シリーズ 設定資料」の「用語解説07.学派」に説明があります。
☆◆湖の民の薬師アウェッラーナ 呼称は「榛」の意。
湖の民。女性。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。ネモラリス人。
隔世遺伝で一族では唯一の長命人種。外見は十五~十六歳の少女(半世紀の内乱中に生まれ、実年齢は五十八歳)
ネーニア島のゼルノー市ミエーチ区のアガート病院に勤務する薬師。使える術の系統は【思考する梟】【青き片翼】【漁る伽藍鳥】【霊性の鳩】学派など。
実家はゼルノー市ジェリェーゾ区で漁業を営む。内乱を生き延びた身内と共に唯一残った光福三号に乗り組み、支え合って暮らす。
☆◆パン屋のレノ 呼称は「馴鹿」の意。髪色と足の速さから。
力なき陸の民。フラクシヌス教徒。十九歳。濃い茶色の髪。ネモラリス人。
ネーニア島のゼルノー市スカラー区にあるパン屋「椿屋」の長男。
両親と妹二人の五人家族。パン屋の修行中。仕事柄、料理が得意。運動は得意だが、勉強は得意ではない。
幼馴染クルィーロのオルラーン家とは家族ぐるみの付き合いがある。
◆ピナティフィダ(愛称 ピナ) 呼称は生まれた季節に咲く花の名。
力なき陸の民。フラクシヌス教徒。中学二年生。濃い茶色の髪。ネモラリス人。レノの妹、エランティスの姉。しっかりしたお姉さん。
◆エランティス(愛称 ティス) 呼称は生まれた季節に咲く花の名。
力なき陸の民。フラクシヌス教徒。小学五年生。濃い茶色の髪。ネモラリス人。レノとピナティフィダの妹。アマナの同級生。大人しい性格。
母やピナティフィダに教わって家事や店を手伝い、パンやクッキーを作れる。
☆◆工員クルィーロ・オルラーン 呼称は「翼」の意。
力ある陸の民。フラクシヌス教徒。工場勤務の青年。二十歳。金髪。ネモラリス人。ゼルノー市スカラー区在住。両親と妹との四人家族。レノの幼馴染で親友。
隔世遺伝で、家族の中で一人だけ魔力がある。
魔力が弱い上に修行をサボり、【霊性の鳩】学派の術を少ししか使えないボンクラ魔法使い。
機械に興味があり、ゼルノー市グリャージ区のジョールトイ機械工業の音響機器工場に就職した。
セーヤニツと言う偽名を使う。「苗」の意。
◆アマナ・オルラーン 呼称は生まれた季節に咲く花の名。
力なき陸の民。フラクシヌス教徒。クルィーロの妹。金髪。ネモラリス人。
小学五年生。エランティスの同級生。ゼルノー市スカラー区在住。
家のお手伝いを積極的にするいい子。頭がよく、お勉強が得意。
☆◆少年 ローク・ディアファネス 呼称のロークは「角」の意。
力なき陸の民。商業高校の男子生徒。十七歳。ネモラリス人。ゼルノー市セリェブロー区在住。一人息子だが、家族と相容れず家出。保身に走り、後悔しがち。
ガレチャーフキと言う偽名を使う。「竜胆」の意。
☆◆針子のアミエーラ 呼称は「宿り木」の意。
陸の民。キルクルス教徒。十九歳の女性。金髪。青い瞳。ネモラリス人。
リストヴァー自治区のバラック街出身。クフシーンカが経営する仕立屋の針子。
☆◆少年兵モーフ 呼称は「苔」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。星の道義勇軍の少年兵。ネモラリス人。
自分の年齢さえはっきりしない。多分、十五~十六歳くらい。小柄で年齢より幼く見える。リストヴァー自治区のバラック地帯出身。
貧しさ故に最終学歴は小学校中退。家出してキルクルス教徒の団体「星の道義勇軍」に入った。
◆ソルニャーク隊長 呼称は「雑草」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。四十代半ばのおっさん。ネモラリス人。
リストヴァー自治区のバラック地帯在住。冷静な判断力を持つ知識人。
星の道義勇軍の一部隊の隊長。モーフらの上官。狂信者ではなく、自爆攻撃には否定的。
◆元トラック運転手 メドヴェージ 呼称は「熊」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。星の道義勇軍の一兵士。おっさん。
リストヴァー自治区のバラック地帯出身。ネモラリス人。
以前はトラック運転手として、自治区と隣接するゼルノー市グリャージ区の工場を往復した。
☆◆ファーキル 呼称は「松明」の意。
力なき陸の民。男子中学生。十五歳。魔術マニア。
アーテル共和国北部イグニカーンス市出身。アーテル人。
僅かな荷物とヤミ端末だけを持ち、単身でネーニア島へ渡る。ラクリマリス王国のグロム市民であると偽る。
各種SNSなどのアカウント名は、全て「真実を探す旅人」で統一。
☆◆呪医セプテントリオー 呼称は「北極星」の意。
湖の民の男性。髪と瞳は緑色。長命人種。フラクシヌス教徒。ネモラリス人。
ゼルノー市立中央市民病院に勤務する唯一の呪医。【青き片翼】学派を修め、外科を担当。一応、湖の女神派だが、あまり信心深くない。
外見は三十代前半くらい。実年齢は四百歳以上。旧王国時代から生きる。
元・フナリス群島の島民。半世紀の内乱中に一族を全て失う。
◆葬儀屋アゴーニ 呼称は「火」の意。
湖の民の男性。髪と瞳は緑色。フラクシヌス教、湖の女神派。ネモラリス人。
【導く白蝶】学派の葬儀屋。口は悪いが人情に厚く、面倒見がいいおっさん。
【ロークの関係者】
◆アコニート 呼称は「トリカブト」の意。
ロークの祖父。ディアファネス家の家長。力なき陸の民。ネモラリス人。
ゼルノー市セリェブロー区在住の隠れキルクルス教徒。
近隣の隠れ信徒を束ね、正式な司祭ではないが、毎週日曜、自宅で礼拝を行う。
◆コーレニ 呼称は「根」の意。
ロークの父。父のアコニートに頭が上がらない。力なき陸の民。ネモラリス人。
ゼルノー市セリェブロー区在住の隠れキルクルス教徒。同市近隣の隠れ信徒団体役員。
リベルタース国際貿易ネモラリス支社の貿易部門の部長。仕事で培った人脈を駆使し、ネモラリスの政財界に隠れ信徒のネットワークを構築した。
妻と揃って息子のロークとベリョーザを結婚させたい。
◆ロークの母
力なき陸の民。ネモラリス人。ゼルノー市セリェブロー区在住の隠れキルクルス教徒。同市近隣の隠れ信徒団体役員として女性たちを指導する。裁縫が得意。
夫同様、息子のロークとベリョーザを結婚させたい。
◆ヴィユノーク 呼称は「朝顔」の意。
陸の民。力ある民だが、作用力がない。【編む葦切】学派を修行中。
中学でロークと仲が良かった。美味いモン好きのデブ。ネモラリス人。
ゼルノー市セリェブロー区在住。スカラー区の市立スカラー高校の男子生徒。
◆チェルトポロフ 呼称は「薊」の意。
力なき陸の民。中学でロークと仲が良かった。ゼルノー市セリェブロー区在住。ネモラリス人。スカラー区の市立スカラー高校の男子生徒。
ジェリェーゾ区に親戚の魚屋があった。
◆チス 呼称は「一位」の意。樹木の一種。
力なき陸の民。中学でロークと仲が良かった。ちょいワル。ネモラリス人。
ゼルノー市セリェブロー区在住。グリャージ区の工業高校の男子生徒。
◆ベリョーザ 呼称は「白樺」の意。
力なき陸の民。女子高生。ネモラリス人。ゼルノー市ミエーチ区在住。
隠れキルクルス教徒。信仰繋がりでロークとは家族ぐるみの付き合い。親公認で男女交際をセッティングされた幼馴染だが、ロークには快く思われていない。
◆スーベル理事長 呼称は「コルク樫」の意。
力なき陸の民の男性。茶髪。ロークの父と同年代。ネモラリス人。
ネモラリス島のレーチカ市在住。隠れキルクルス教徒。星の標レーチカ支部長。
力なき民専用の私立カエシアス学園の理事長。幼稚舎から大学まで、魔法を使わずに生活できるカリキュラムを組む。
◆倉庫会社の社長 オースト 呼称は「東向き、東風」の意。
力なき陸の民の男性。ネモラリス人。ネモラリス島のリャビーナ市在住。
隠れキルクルス教徒。星の標リャビーナ支部長。自宅に教会を隠し持つ。
オースト倉庫株式会社の代表取締役社長。高速船を所有。
【リャビーナ市民楽団の関係者】
☆◆ラクエウス議員 現在の呼称は「罠」の意。
力なき陸の民。敬虔なキルクルス教徒。老人。クフシーンカの弟。
ネモラリス共和国リストヴァー自治区出身の国会議員。無党派。自治区の発展の為、尽力する政治家。
半生記の内乱まではラキュス・ラクリマリス交響楽団の竪琴奏者だった。
若い頃の呼称は、ハルパトールで「竪琴奏者」の意。
◆与党の若手議員 クラピーフニク 呼称は「鷦鷯」の意。
力ある陸の民。男性。三十代。ネモラリス共和国の国会議員。与党である秦皮の枝党に所属。政治的な立場は異なるが、竪琴奏者としてのラクエウスに懐く。
◆ピアノ奏者スニェーグ 呼称は「雪」の意。
力ある陸の民。白髪の男性。ラクエウスよりやや年下の老人。シルヴァの従兄。リャビーナ市民楽団のピアニスト。クラピーフニク議員の協力者。
◆ソプラノ歌手オラトリックス 呼称は「祈る者」の意。
力ある陸の民の女性。六十代半ば。リャビーナ市民楽団のソプラノ歌手。【歌う鷦鷯】学派の術者。クラピーフニク議員の協力者。
◆シピナート 呼称は「ホウレンソウ」の意。
力ある陸の民の男性。リャビーナ市民楽団の代表。湖の女神派。
【国会議員などの政治家】
■ネモラリス共和国
◆クリペウス首相 呼称は「円い銅の盾」の意。
ネモラリス共和国の首相。秦皮の枝党の党首。力ある陸の民。長命人種。
◆ファルトール副首相 呼称は「鳥商人」の意。
ネモラリス共和国の副首相。湖水の光党の党首。湖の民。常命人種。
◆アサコール党首 呼称は「ポプラ」の意。
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教徒、岩山の守護神スツラーシ派。
国会議員。野党中道派「両輪の軸党」の党首。
◆モルコーヴ議員 呼称は「ニンジン」の意。
力ある陸の民。女性。明るい赤毛。フラクシヌス教徒、岩山の守護神スツラーシ派。国会議員。野党中道派「両輪の軸党」党員。料理が得意。
◆スマーフ議員 呼称は「漆」の意。
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教徒、岩山の守護神スツラーシ派。
ネモラリス共和国の国会議員。野党中道派「両輪の軸党」党員。料理は苦手。
◆イーヴァ議員 呼称は「柳」の意。
力なき陸の民。女性。国会議員。今期、無所属から秦皮の枝党に移籍。信仰は異なるが、選挙区が隣接する為、ラクエウス議員とは旧知の仲。
アーテル・ラニスタ連合軍の空襲後、所在・安否共に不明。
◆レーチカ市選出の国会議員 パドスニェージニク 呼称は「雪の花」の意。
力なき陸の民。男性。レーチカ市在住。隠れキルクルス教徒。
ベテラン国会議員。与党。秦皮の枝党。リベルタース国際貿易から企業献金を受ける。人脈が広く、教育関係にも顔が利く。
◆リャビーナ市選出の国会議員 パジョーモク 呼称は「地吹雪」の意。
力なき陸の民。男性。リャビーナ市在住。
ベテラン国会議員。与党。秦皮の枝党の幹部。
◆ナウチールス 呼称は「鸚鵡貝」の意
ネモラリス人。力なき民。フラクシヌス教徒。四十六歳。
ネモラリス島東部のホールマ市市会議員選挙に立候補した唯一の陸の民候補。公共交通機関として、路線バスの運行を公約に掲げる。
ネーニア島のガルデーニヤ市出身。空襲から身ひとつでネモラリス島東部のホールマ市へ逃れた。現在は無職で仮設住まい。
◆シプーヒ 呼称は「面梟」の意
湖の民。男性。マチャジーナ市の新市長。無所属新人。
クリペウス政権のレーチカ臨時政府との決別を宣言して当選。
◆イズムルート 呼称は「翠玉」の意
湖の民。男性。湖の女神派で解放軍側。マチャジーナ市選出の国会議員。
◆カニューク 呼称は「耳木兎」の意
力なき陸の民。男性。フラクシヌス教徒。リャビーナ市の市会議員。
リャビーナ市の仮設住宅住民。オースト倉庫のフォークリフトオペレーター。
市議会議員補欠選挙で初当選。呼称は「泣き言を言う人、うるさくせがむ人」の意もある。
■アミトスチグマ王国
◆ジュバーメン議員 呼称は「援助・協力」の意。
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教徒、岩山の守護神スツラーシ派。
夏の都選挙区の大物国会議員。脂っこいおっさん。ネモラリス共和国の「両輪の軸党」党首アサコールとは信仰繋がりで意気投合し、難民キャンプ運営などに力添えする。
◆ロストーク 呼称は「芽」の意
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教、岩山の守護神スツラーシ派。
難民キャンプに最も近いパテンス市のベテラン市会議員。難民の生活支援で物資の調達や、ボランティアの差配に精を出す。
■ラクリマリス王国
◆ラクリマリス王国の国会議員 ヤグアール 呼称は「ジャガー」の意。
力ある陸の民。男性。主神フラクシヌスの信者。ラクリマリス護憲党。
■アーテル共和国
◆ポデレス大統領 姓は「司祭の長衣」の意。
アーテル共和国の大統領。キルクルス教信者団体「聖光の輪」の代表者。
◆レプス大統領補佐官 姓は「兎」の意。
アーテル共和国の大統領補佐官。星の標の幹部。大統領が直接任命した。
◆アングイ・ゲナ 姓は「蛇から生まれた者」の意。
力なき陸の民。レプス大統領補佐官の後任。秘書はアムニス。
◆ザーイエッツ 姓は「野兎」の意。
男性。力なき民。キルクルス教徒。
星道の碑党の大統領候補。主な支持層は星道の職人と製造系の企業、一般人。
ネモラリス共和国を糾弾。徹底抗戦を呼びかける。バルバツム連邦との関係を強調。自分ならポデレス大統領以上に軍事、経済両面の援助を引き出せると訴える。
◆ミェーフ 姓は「毛皮」の意。
男性。力なき民。キルクルス教徒。二十六歳。
最年少の大統領候補。無所属。
若い世代の浮動票を狙い、新しい世代による新しい国づくりをアピール。ネモラリス共和国に対しては徹底抗戦を呼び掛ける。
バルバツム連邦を新たな形態の植民地支配を狙うものとし、ラキュス地方全体のキルクルス教徒の連携によって平和と経済発展を為すべきと訴える。
◆ヒュムヌス 姓は「讃美歌、頌歌」の意。
力なき民。キルクルス教徒。
安らぎの光党の大統領候補。そこそこ人気のベテランの歌手兼作曲家。主な支持層は、音楽家とそのファンで老若男女幅広い。
バンクシア共和国やバルバツム連邦で見た「真の信仰」を説く。真っ向から星の標と現大統領の戦争推進を批判。
魔法使いへの差別を解消し、ランテルナ自治区民の人権侵害を解決して、真の民主主義国家になるべきと呼び掛ける。
■マコデス共和国
◆シーテツァ 呼称は「更紗」の意
マコデス共和国の首相。ビシっとした年配の女性。
■バルバツム連邦
◆デュクス 名は「指導者、支配者、君主」の意
バルバツム連邦大統領。男性。キルクルス教徒。アーテル共和国に何かと支援する。
【外交官など政府高官】
■ネモラリス共和国
◆イーニー 呼称は「霜」の意
力ある陸の民。男性。主神フラクシヌス派。外交官。駐アミトスチグマ王国大使。
本国の予期せぬ動きで周辺諸国との関係調整に冷や汗を掻き、本国と難民の板挟みで対応に苦慮する。
◆セルジャント 呼称は「軍曹」の意
黒髪。長命人種。元騎士。フフラクシヌス教徒の湖の女神派。【急降下する鷲】学派。
駐アミトスチグマ王国大使館の駐在武官の一人。
イーニー大使とは距離を置いた付合い。軍の意向で大使とは別行動することが多い。
◆スメールチ 呼称は「竜巻」の意
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教徒、湖の女神派。国連大使。
国連本部のあるバルバツム連邦サンデラエ市の事務所に駐在。職務上、インターネットでの情報収集にそこそこ詳しい。
◆ザミルザーニィ 呼称は「氷結」の意
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教徒、湖の女神派。
外交官。駐ルニフェラ共和国大使。
駐在国がアルトン・ガザ大陸中部に位置する科学寄りの両輪の国の為、科学文明やインターネットにも馴染む。
◆セルプ 呼称は「鎌」の意
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教徒、主神派。長命人種。
外交官。駐ラクリマリス王国大使。元貴族。
ラクリマリス王国に流入したネモラリス難民の保護の為、尽力する。
◆リョート 呼称は「氷」の意
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教主神派。ネモラリス共和国の外務次官。
■ラクリマリス王国
◆ザトヴォール 呼称は「閂」の意
力ある陸の民。男性。主神フラクシヌス派。
外交官。駐ネモラリス共和国大使。元貴族。
駐在国で勃発した内戦やアーテルが仕掛けた戦争にも動揺せず、情報収集と観察を続ける冷静で職務に忠実な人物。
◆プンツォーヴィ外務次官 呼称は「緋色」の意。
力ある陸の民。明るい赤毛の男性。フラクシヌス教の主神フラクシヌスの信者。
ラクリマリス王国の外務次官。ギター演奏が趣味。歌手ニプトラ・ネウマエの大ファン。
■アーテル共和国
◆アテウス 呼称は「無神論者」の意
力なき陸の民。男性。キルクルス教徒。アーテル共和国の外務次官。
■ラニスタ共和国
◆フラートル 呼称は「笛奏者」の意。
力なき陸の民。男性。キルクルス教徒。霊視力在り。ラニスタ共和国の国連大使。
◆ソルブム 呼称は「七竈の実」の意。
力なき陸の民。男性。キルクルス教徒。ラニスタ共和国の外務次官。
■ガレアンドラ王国
◆レシチーナ 呼称は「榛」の意
力ある陸の民。長命人種。女性。フラクシヌス教主神派。ガレアンドラ王国の宰相。王家の遠戚。
◆モニレ 呼称は「(宝石/首飾り)」の意
力ある陸の民。長命人種。女性。フラクシヌス教女神派。ガレアンドラ王国の国連大使。
■バルバツム連邦
◆オウィス 本名。「羊/騙されやすい人」の意
力なき陸の民。女性。キルクルス教徒。外交官。駐アーテル共和国大使。
【ネモラリス共和国政府軍(正規軍)】
◆アル・ジャディ・ラキュス・ネーニア将軍
湖の民の男性。長命人種。フラクシヌス教徒、湖の女神派。ネモラリス人。
ネモラリス政府軍を統括する。半世紀の内乱後に就任した。気さくな人柄。
実年齢は五百歳余り。外見は四十代後半から五十代前半。精悍な顔立ち。
前任者ウヌク・エルハイア将軍の遠縁の親戚。湖の女神の血を引く名門、ラキュス・ネーニア家の分家。
呼称のアル・ジャディは星の名「殺人者」に由来する。
「第二十四章 道程」まで名前は出ないが、「第十七章 歩み」から登場。
◆陸軍将補シクールス 呼称は家名で「援軍」の意。
陸の民の男性。フラクシヌス教徒。長命人種。
ネモラリス政府軍の重鎮。【渡る白鳥】学派。剣術に長け、若い頃は魔獣討伐隊で活躍した。
シクールス家は旧王国時代には名門貴族だったが、半世紀の内乱で没落。一族の一部は現在、ネモラリス領に居住。グロム市にある本家の屋敷は人手に渡り、ホテルになった。
外伝「明けの明星」に家名だけ登場。
☆◆魔装兵ルベル 呼称は「赤」の意。髪色に因む。
力ある陸の民。フラクシヌス教徒。二十代の男性。赤毛。
ネモラリス政府軍の魔装兵。ネーニア治安部隊の隊員。
【飛翔する蜂角鷹】学派の術を修め、偵察などを主な任務とする戦闘員。
ごつい体格で厳つい顔。彼女居ない歴=年齢。
◆魔装兵ムラーク 呼称は「闇/暗黒」の意。髪色に因む。
陸の民の男性。フラクシヌス教徒。ごつい体格。
ネモラリス政府軍の魔装兵。【急降下する鷲】学派の術を修めた戦闘員。
ある任務で、魔装兵ルベルの背中を守る相棒に任命された。
◆アシューグ 呼称は「吟遊詩人」の意。
陸の民の男性。フラクシヌス教徒。長命人種。
ネモラリス政府軍の魔装兵。【歌う鷦鷯】学派の術を修めた呪歌の歌い手。若く見えるが三百年程の軍歴がある大先輩。
普段は儀式魔術要員として司令本部に詰める。魔哮砲の制御符号を教えられ、捕獲部隊に加えられた。
◆衛生兵セカーチ 呼称は「斧/切断機」の意。
陸の民の男性。フラクシヌス教徒。
ネモラリス政府軍の魔装兵。【思考する梟】学派の術を修めた衛生兵。
剣技に長ける。魔哮砲の捕獲部隊に加えられた。
◆ラズートチク少尉 呼称は「密偵/斥候」の意。
陸の民の男性。フラクシヌス教徒。長命人種。
陸軍情報部所属の密偵。【偽る郭公】学派。他学派の術やタブレット端末を使いこなし、インターネットリテラシーも高い。暗い金髪にも明るい茶髪にも見えるハンパな髪色。中肉中背でこれと言って特徴がなく、冴えない風貌のおっさん。
■ネモラリス水軍 防空艦ノモス工兵第二班
工兵たちは、防空艦の機械類の点検と整備が主な任務。兵学校で武器の訓練は受けたが、基本的に戦闘には参加できない。
◆工兵班長ウートラ 呼称は産まれた時間で「朝」の意。
力ある陸の民の男性。フラクシヌス教徒。班長。【飛翔する鷹】学派。戦闘も可能な武器職人。
艦載レーダーなど機械類の点検と整備を担う班のひとつで、艦が破損した場合の応急修理なども担う。
◆工兵マールト 呼称は産まれた月で「三月」の意。
力ある陸の民の男性。フラクシヌス教徒。【編む葦切】学派の道具類職人。
◆工兵マーイ 呼称は産まれた月で「五月」の意。
力ある陸の民の男性。フラクシヌス教徒。【穿つ啄木鳥】学派の土木職人。
◆工兵ナヤーブリ 呼称は産まれた月で「十一月」の意。
力ある陸の民の男性。フラクシヌス教徒。【飛翔する燕】学派の気象予報士。
雑誌などで科学文明国の情報を集めるのが割と好き。
【ラキュス・ネーニア家】
旧ラキュス・ラクリマリス王国時代、陸の民の王家ラクリマリス家と共同統治を行った。現在も、フラクシヌス教の湖の女神派を統括する。
家名のラキュスは「湖/水/墓」の意だが、この地方では、湖の女神の涙の神話から「涙」の意も持つ。ネーニアは「歌/呪文/悲歌/挽歌/子守唄」の意。
◆ラキュス・ネーニア家の当主 シェラタン・ラキュス・ネーニア
湖の民の女性。長命人種。髪と瞳は緑色。
共和制移行時に下野して一般国民となり、半世紀の内乱で国が分割された後も変わらず、政治や行政分野では公式の場に姿を見せなかった。
【贄刺す百舌】学派の術を修めた儀式魔術の管理者。
呼称の「シェラタン」は広く国民に知られる。星の名「合図」に由来する。
◆マガン・サドウィス・ラキュス・ネーニア
湖の民の男性。長命人種。髪と瞳は緑色。シェラタン当主の実弟。三十歳くらい年下。オーストロフ島の島守。
呼称のマガン・サドウィスは、星の名「サフラン色の偉大な星」に由来する。
◆エス・スハー・ラキュス・ネーニア
湖の民の女性。長命人種。髪と瞳は緑色。マガン・サドウィスの妻。
島守となった夫に代わり、家族と旧直轄領民を守る。魔力は強いが気弱。
呼称のエス・スハーは、星の名「忘れられたもの」に由来する。
◆レーグルス・ラキュス・ネーニア
島守マガン・サドウィスの長男。【飛翔する梟】学派の呪医。
両親とは折り合いが悪い。特に父マガン・サドウィスとは意見が激しく対立。
半世紀の内乱前、軍に入って実家を出る。実家に寄りつかず、双子の弟たちとは面識すらない。
呼称のレーグルスは、星の名「王子/小国の王/族長」に由来する。
◆双子のサル・ウル・ラキュス・ネーニアとサル・ガズ・ラキュス・ネーニア
湖の民の男性。長命人種。髪と瞳は緑色。島守マガン・サドウィスの息子。
父に代わってネモラリス島内の旧領地を運営。【急降下する鷲】学派の狩人。
非常に好戦的。双子の相方とは仲よくない。どちらが上か常に勝負。巻き込まれる周囲は大迷惑。長男レーグルスとは面識がない。
魔哮砲戦争勃発後、首都クレーヴェルでデモ活動後、ネミュス解放軍に参加。
呼称はいずれも、星の名「蠍の尾で青く輝く二星」に由来する。
◆シャウラ・ラキュス・ネーニア
湖の民の男性。長命人種。髪と瞳は緑色。シェラタン当主の従弟。
温厚で知略に長ける。被害者や遺族への賠償を申し出て、双子のサル・ウルとサル・ガズを助命し、手駒に加える。
呼称のシャウラは、星の名「針」に由来する。
◆カク・シディ・ラキュス・ネーニア
湖の民の男性。長命人種。髪と瞳は緑色。シェラタン当主の養子。
当主の従姉の末っ子。内乱時代に孤児になり、当主に引き取られた。
呼称のカク・シディは強く輝く星の名「犬の星」に由来する。
◆ボリス・ラキュス・ネーニア
湖の民の女性。長命人種。髪と瞳は緑色。シェラタン当主の姪、妹の子。
建設省の官僚。【巣懸ける懸巣】学派の専門家として、半世紀の内乱復興事業を担当。現在もレーチカ臨時政府で働く。
呼称のボリスは「流星」の意。
【ネモラリス人の有志ゲリラ】
◆警備員オリョール 呼称は「狗鷲/勇士」の意。
力ある陸の民。男性。髪と瞳は明るい土色。
医療産業都市クルブニーカの製薬会社に雇われた警備員。元は森で素材採取する薬師の護衛だった。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。
空襲後、ネモラリス人の有志武闘派ゲリラに参加し、ランテルナ島を拠点にアーテル領内で破壊工作を行う。
◆老婦人シルヴァ 呼称は「森」の意。
力ある民。白髪の女性。スニェーグの従妹。ネモラリス人の有志武闘派ゲリラ。
負傷者の看護、物資調達、情報収集、別荘の管理など後方支援する手伝いの老婦人。親戚に「難民支援」と称して別荘を提供させた。
◆クリューヴ 呼称は「嘴」の意。
力ある陸の民の男性。ネモラリス人の有志武闘派ゲリラ。
ランテルナ島を拠点にアーテル領内で破壊工作を行う。気弱。
負傷して拠点で伏せったが、セプテントリオーに助けられた。
◆警備員ウルトール 呼称は「復讐者」の意。
力ある陸の民。男性。金髪碧眼。ネモラリス人の有志武闘派ゲリラ。
ランテルナ島を拠点にアーテル領内で破壊工作を行う。
元は森の研究所を守る警備員。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。
◆警備員ジャーニトル 呼称は「門番」の意。
湖の民の男性。緑髪で緑の瞳。ネモラリス人の有志武闘派ゲリラ。
ランテルナ島を拠点にアーテル領内で破壊工作を行う。割と温厚な性格。
元は森で素材採取する薬師の為、警備会社が派遣した護衛。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。科学文明にはあまり詳しくない。
◆警備員パーリトル 呼称は「護衛」の意。
力ある陸の民。髭面のおっさん。黒髪。ネモラリス人の有志武闘派ゲリラ。
ランテルナ島を拠点にアーテル領内で破壊工作を行う。
元は森で素材採取する薬師の用心棒だった。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。
◆武器職人
力ある陸の民。大柄な男性。【飛翔する鷹】学派の武器職人。
ネモラリス人の有志武闘派ゲリラに参加し、武器や防具の作成・加工などで後方支援を行う。
◆呪符職人
力ある陸の民。小柄な男性。【編む葦切】学派の呪符職人。一人称「僕」。
ネモラリス人の有志武闘派ゲリラに参加し、呪符の作成などで後方支援を行う。
◆情報ゲリラ ラゾールニク 呼称は「露草」の意。
力ある陸の民。若い男性。金髪。露草色の瞳。
ネモラリス人の有志ゲリラとして活動する。武闘派とは一線を画する一派に所属し、アーテルの市井に紛れて情報の収集や拡散などを行う。
◆ガローフ 呼称は「豌豆」の意。ネモラリス人。
力ある陸の民の男性。髪と瞳は大地の色。三十代半ばくらいの常命人種。
元ネモラリス憂撃隊のゲリラ兵。ネーニア島の北ザカート市出身。政府軍の攻勢後、ゲリラを辞めてネモラリス島のヤーブラカ市の仮設住宅に身を寄せる。
◆メドソース 呼称は鳥の一種「蜜吸」の意。ネモラリス人。
力ある陸の民の男性。元ネモラリス憂撃隊のゲリラ兵。アーテル軍との戦闘で死亡。死後も恨みを残し、【魔道士の涙】に魂を宿して復讐を続けた。
【ネミュス解放軍】
ネモラリス共和国とアーテル・ラニスタ連合軍との戦争中、現政権の横暴に立ち向かう為、ネモラリス島民を中心に組織し、決起した。
◆ウヌク・エルハイア将軍 呼称は星の名「蛇の首」に由来。
湖の民の男性。フラクシヌス教湖の女神派。長命人種。初老。ネモラリス人。
旧ラキュス・ラクリマリス共和国軍設立から、半世紀の内乱末期まで軍を統括。百戦錬磨の軍人。
半世紀の内乱中は人種に関係なく、ネモラリス島に住む湖の女神派の信徒をキルクルス教徒の攻撃から守った。末期に家族を喪い、引退。
湖の女神の血を引く名門、ラキュス・ネーニア家の分家。
◆ペルシーク支部長 コンボイール 呼称は「護衛」の意。
湖の民の男性。フラクシヌス教湖の女神派。長命人種。壮年。ネモラリス人。
旧王国時代は騎士だった。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。共和制移行時、軍の再編で退職。ネモラリス島北部の都市ペルシークで喫茶店を開業する。
半世紀の内乱中も営業を続けたが、この度の戦争で廃業。ネミュス解放軍に参加し、市内の同志を束ねる。
◆クリュークウァ支部長 カピヨー 呼称は「槍」の意。
湖の民の男性。フラクシヌス教湖の女神派。長命人種。ネモラリス人。
旧王国時代は騎士で貴族だった。共和制移行時、軍の再編で退職。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。
ネミュス解放軍に参加し、クリュークウァ市内の同志を束ねる。リストヴァー自治区襲撃作戦の指揮官。血気盛んなおっさん。
◆ヴィナグラート支部長 グレムーチニク 呼称は「ガラガラヘビ」の意。
湖の民の男性。フラクシヌス教徒で湖の女神派。長命人種。ネモラリス人。
旧王国時代は騎士だった。共和制移行時の軍の再編で退職。【急降下する鷲】学派の魔法戦士。
ネミュス解放軍に参加し、ヴィナグラート市内の同志を束ねる。リストヴァー自治区襲撃作戦の副官。功を焦ったおっさん。
◆チェルニーカ支部長 ペデス 呼称は「歩兵、平民、歩行者」の意。
湖の民の男性。フラクシヌス教徒で湖の女神派。常命人種。ネモラリス人。
政府軍の魔装兵だが、軍を抜けてネミュス解放軍に参加。支部の開設を任されて張り切る。
【ネモラリス共和国 リストヴァー自治区民など】
☆◆仕立屋の店長 クフシーンカ 呼称は「睡蓮」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。ネモラリス人。一人暮らしの老婆。九十歳を越えても達者。アミエーラの祖母の親友。ずっと助け合ってきた。
団地地区で仕立屋を経営するお金持ち。気前がいい。自治区選出の国会議員ラクエウスの姉。議員への繋ぎ役として一目置かれ、顔が広い。
◆フリザンテーマ 呼称は「菊」の意。
力ある陸の民。アミエーラの祖母。クフシーンカの幼馴染で親友。孫のアミエーラが幼い頃に病死。ネモラリス島出身。【歌う鷦鷯】学派の魔女。
夫は力なき陸の民のキルクルス教徒で、内戦終了後、一家はリストヴァー自治区に移住。魔女であると隠す為、知り合いの居ないバラック地帯で生活した。
◆カリンドゥラ 呼称は「金盞花」の意。
力ある陸の民。アミエーラの大伯母(祖母の姉)。長命人種。クフシーンカの幼馴染。ネモラリス島出身。【歌う鷦鷯】学派の魔女。
妹のフリザンテーマと親友のクフシーンカがネーニア島に移住した後も、ネモラリス島に残った。無事なら現在も、ネモラリス島に住む筈。
◆アシーナ 呼称は「ヨーロッパヤマナラシ」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。仕立屋の針子見習いの少女。金髪。自分が「弱者」であることを盾に狡賢く生きる。
◆サロートカ 呼称は「甘草」の意。薬草の一種。
力なき陸の民。キルクルス教徒。仕立屋の針子見習いの少女。大地の色の髪。正直者で信仰心が厚い。
◆ウィオラ 呼称は「菫」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。中学生くらいの少女。就労困難で、教会に保護を求める。
◆アルバ 呼称は「曙、聖職者の白い衣」の意。
力なき陸の民。女性。二十代。東教区に住むキルクルス教徒。冬の大火で顔に火傷痕が残った。星道の職人後継者候補。
◆ニトカ 呼称は「糸」の意。
力なき陸の民。女性。三十代。東教区に住むキルクルス教徒。星道の職人後継者候補。編み物が得意。プレッシャーに弱い。
◆アメンツム 呼称は「革紐」の意。
力なき陸の民。女性。四十代。東教区に住むキルクルス教徒。刺繍は未経験。星道の職人後継者候補。
◆ムリニェ 呼称は「刺繍用の色糸」の意。
力なき陸の民。男性。二十代。東教区に住むキルクルス教徒。星道の職人後継者候補。幼少時、魔物に食われて片足の足首から先がなく、就労困難。
◆ナカレーンニク 呼称は「膝鎧」の意。
力なき陸の民。男性。三十代半ば。東教区に住むキルクルス教徒。星道の職人後継者候補。冬の大火は辛うじて生き延びたが、火傷が元で片膝が動かなくなり、就労困難。文字が読めない。
◆ウェンツス司祭 呼称は「風」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。四十代前半の男性。東教区(バラック地帯)の責任者。
団地地区在住で教会には通勤。自治区内の弱い人々をいかに守るか腐心する。
◆老いた尼僧
力なき陸の民。キルクルス教徒。クフシーンカ店長よりやや若い女性。東教区の教会に通う尼僧。私財を削り、自治区内の弱い人々に少しずつ食べ物を提供して支える。
◆ヌーベス司祭 呼称は「雲」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。四十代前半の男性。西教区(団地地区と農村地区)の責任者。
団地地区在住。前任者は行方不明。恐らく、星の標に殺害された。星の標への対応に苦心する。
◆新聞屋
力なき陸の民。キルクルス教徒。三十代後半の男性。団地地区在住。
聖光新聞専売所の責任者。愛妻家。仕立屋クフシーンカやラクエウス議員と懇意にする。
◆菓子屋
力なき陸の民。キルクルス教徒。四十代後半の男性。団地地区在住。
普段のおやつから結婚式の引き出物まで幅広く製造販売する菓子職人。金切声を上げがちな妻と、小学生の息子の三人家族。
仕立屋クフシーンカやラクエウス議員と懇意にする。
◆大工 フェロス。呼称は「コルク樫」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。五十代後半の男性。団地地区在住。一人娘は大学生。
建築分野の星道の職人で、一目置かれる。共通語が堪能。仕立屋クフシーンカやラクエウス議員と懇意にする。
◆区長
力なき陸の民。キルクルス教徒。五十代半ばの男性。団地地区在住。
自治区の区長。アーテル、ラニスタと秘かに通じ、武器の調達などをする。
◆酒屋
力なき陸の民。キルクルス教徒。五十代半ばの男性。団地地区在住。区長の腰巾着。
◆オーナー工場長 マレーニ 染料の一種「茜の根」に因む。
力なき陸の民。キルクルス教徒。六十代半ばの男性。農村地区在住。マレーニ染業株式会社の社長兼オーナー工場長。
◆雇われ工場長
力なき陸の民。キルクルス教徒。五十代半ばの男性。ネモラリス人。団地地区在住。人情家。
マレーニ染業の隣の工場の雇われ工場長。プラエソーたちの上司。ラクエウス議員の支持者で、クフシーンカ店長とも懇意。
◆工員プラエソー 呼称は「伝令使、布告者」の意。
力なき陸の民。キルクルス教徒。二十代後半の男性。
東部にある工場勤務で、敷地内の独身寮住まい。東教区では比較的暮らしに余裕があるが、自治区外の基準で見ると貧しい。
ウィオラとは「仕事」で知り合い、大火の際は寮に匿った。
【ネモラリス共和国 首都クレーヴェルの関係者】
◆DJ レーフ 芸名は「獅子」の意。
力ある陸の民。男性。金髪。二十代前半。フラクシヌス教徒。
FMクレーヴェルのDJ。クーデターの戦闘に巻き込まれ、家族と住まいを同時に失う。ネモラリス政府軍が放送局を押さえるどさくさに紛れ、局の車で首都を脱出した。
◆アナウンサー ジョールチ 呼称は「ドングリ」の意。
力ある陸の民。男性。黒髪。フラクシヌス教徒。五十代前半。
国営放送の首都クレーヴェル本局のアナウンサー(第一章から、声だけラジオのニュースで登場)数年前から、調査報道(取材)の一線からは退く。
クーデターの戦闘に巻き込まれ、本局のスタジオから命からがら脱出した。個人でも報道の使命を果たすべく、首都内部を【跳躍】で移動しながら情報収集。DJレーフの車に拾われ、以後、行動を共にする。
◆雑貨屋のおばさん
力ある陸の民。長命人種の女性。赤毛。フラクシヌス教徒。肉屋の従妹。西門付近にある商店街の裏通りで雑貨屋を経営。クーデター後、入荷が滞って商品がなくなり、営業休止中。
◆ドージェヴィク 呼称は「雨合羽」の意。
力ある陸の民。長命人種の男性。赤毛。外見は少年だが、実年齢は七十代。クーデター勃発後、国道八号線の自爆テロに巻き込まれた。一人だけ生き残ったが、重傷を負う。
◆肉屋のおじさん
力ある陸の民。長命人種の男性。赤毛。フラクシヌス教徒。
雑貨屋の従兄。西門付近にある商店街の肉屋。
半世紀の内乱と今回のクーデターで家族の大半を失った。現在も存命なのは末娘夫婦と、雑貨屋を営む従妹とその息子だけ。
◆肉屋の末娘
力ある陸の民。常命人種の女性。赤毛。フラクシヌス教徒。末娘。北門付近にある商店街の肉屋。
店舗兼自宅は、ネモラリス政府軍とネミュス解放軍の戦闘に巻き込まれて全壊。生き残ったのは老いた夫婦のみ。
◆肉屋の娘婿
力ある陸の民。常命人種の男性。黒髪。フラクシヌス教徒。北門付近にある商店街の肉屋。
夫婦で店を切り盛り。店舗兼自宅は、政府軍と解放軍の戦闘に巻き込まれて全壊。子供たちは独立して別に暮らすが、今回のクーデターで亡くなった。
◆ウシェールィエ 呼称は「渓谷/谷間」の意。
湖の民。男性。東地区東端にある湖の女神神殿の神官。
兄がネミュス解放軍に参加し、自宅を拠点化。ウシェールィエ神官は連絡役。
◆テルノーフニク 呼称は「鱗木」の意。
湖の民。初老の男性。【思考する梟】学派。初老。
クレーヴェル東薬科大学の教授。魔法薬研究室の責任者。
【ネモラリス共和国 ネモラリス島 北東部の住民】
ネモラリス島北東部、カーメンシク市から二つ東隣の農村。
◆校長先生
湖の民。男性。小中一貫校の校長。直近二百年で唯一人、首都の大学を卒業。
村人たちにキレイな言葉遣いを指導。村の子供たちに外の世界を教えたい。
◆カーラム 呼称は「絵筆」の意。
湖の民。小中一貫校の中学二年生。四人だけの学級で唯一の男子生徒。
◆メーラ 呼称は「白墨」の意。
湖の民。小中一貫校の中学二年生。ショートカット女子。兄の負傷で悩む。
◆コルチャーク 呼称は「針茸」の意。
湖の民。メーラの兄。農業青年。魔獣に襲われて負傷。幼い頃、父と親戚が流行病で亡くなり、母妹と三人暮らし。
◆スモークウァ 呼称は「乾果」の意。
湖の民。小中一貫校の中学二年生。ツインテール女子。
◆フヴォーヤ 呼称は「針葉樹の葉」の意。
湖の民。小中一貫校の中学二年生。三ツ編ロング女子。委員長系のしっかり者。
【ネモラリス共和国 ネモラリス島 旧直轄領の住民】
旧直轄領の内、島守マガン・サドウィスの一家が所有する土地。
◆小中一貫校の校長
湖の民。男性。長命人種。百二十歳くらい。湖の女神派。政治的には民主派。
◆村長
湖の民。男性。常命人種。かなり高齢。湖の女神派。政治的には神政派。
代々ラキュス・ネーニア家に仕える。畑の管理などでエス・スハーを補佐する。
◆レーコマ 呼称は薬草の「大黄」の意。
湖の民。女性。クレーヴェル東薬科大学で【思考する梟】学派を学ぶ。徽章はまだない。クーデター当時は学内の女子寮に住む四回生。負傷者の治療を手伝う。
◆アーラ 呼称は「翼/友軍」の意。
湖の民。女性。クレーヴェル大学建築学科で【巣懸ける懸巣】学派を学ぶ。徽章はまだない。自室に電話を引いてみんなと連絡。クーデター当時は学内の女子寮に住む三回生。先輩経由でインターネットやタブレット端末を知る。手記を書いた。
◆アペル 呼称は「猪」の意。
湖の民。男性。クレーヴェル大学建築学科で【巣懸ける懸巣】学派を学ぶ。徽章はまだない。クーデター当時は学内の男子寮に住む二回生。DJレーフのファン。
◆レフラーツス 呼称は「逆風」の意。
湖の民。男性。村長の曾孫。クレーヴェル高校理数科。
クーデター当時は都内の下宿屋に居た。在学中に科学の気象予報士の資格と【飛翔する燕】学派の徽章を得た。
◆ザパース 呼称は「蘊蓄」の意。
湖の民。眼鏡。森番の三男。父は狩人。大人しい性格。一人称は僕。
クレーヴェル高専で【巣懸ける懸巣】学派を勉強中。
魔力が強く【鎧】を纏える。【飛翔する鷹】学派が少し使える。クーデター当時は、レフラーツスの近所の下宿屋に居た。
【ネモラリス共和国 ネモラリス島 南東部の住民】
◆アガロードニク 呼称は「菜園経営者」の意。
湖の民。男性。マチャジーナ市民。
養殖沼「アガロート養殖場」の経営者。所長。
◆マールヴァ 呼称は「銭葵」の意。
湖の民。女性。マチャジーナ市民。ヌートの母。
アガロート養殖場の警備員。【急降下する鷲】学派の元軍人。
◆ヌート 呼称は「雛豆」の意。
湖の民。男性。マチャジーナ市民。マールヴァの息子。
好奇心旺盛な小学五年生。父は【編む葦切】学派の職人。
【ネモラリス共和国 ネーニア島民】
◆アウェッラーナたちの父
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。八十代。
半世紀の内乱中は、軍を相手にかなり無茶をしたらしい(親戚談)
【漁る伽藍鳥】学派の漁師。
星の道義勇軍のテロの際は、ゼルノー市立中央市民病院に入院中だった。
◆イレックス 呼称は「柊」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。六十代後半。アウェッラーナとアビエースの姉。
漁師一家を切り盛りする主婦。【漁る伽藍鳥】学派。
星の道義勇軍のテロの際は、父の看病で市民病院に居た筈だが、行方不明。
◆老漁師アビエース 呼称は「樅/船/槍」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。
アウェッラーナの兄。イレックスの弟。【漁る伽藍鳥】学派の漁師。ゼルノー漁協所属の漁船「光福三号」の船長。
開戦前まで、ネーニア島のゼルノー市ジェリェーゾ区で漁業を営む。星の道義勇軍のテロ直後から、妻子と甥たちと共に行方不明。
◆パン屋のおかみ ファリナ 呼称は「麦粉」の意。
力なき陸の民。フラクシヌス教徒。濃い茶色の髪。ネーニア島のゼルノー市スカラー区にあるパン屋「椿屋」のおかみ。レノたちの母。
星の道義勇軍のテロから避難する際、他の家族とはぐれ、行方不明。
◆パドールリク・オルラーン 呼称は「狗鷲」の意。
力なき陸の民。フラクシヌス教徒。クルィーロとアマナの父。金髪。ゼルノー市スカラー区在住。会社員。出張が多い。テロと戦争が始まった当時も首都クレーヴェルに出張中。
◆アルンドー 呼称は「葦」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。四十代後半。アビエースの息子、アウェッラーナの甥。【漁る伽藍鳥】学派の漁師。
ゼルノー漁協所属の漁船「光福三号」の乗組員。
◆プルーヴィア 呼称は「雨」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。六十代前半。アビエースの妻、アウェッラーナの義姉。【漁る伽藍鳥】学派。ゼルノー漁協の水産加工場勤務。
◆ファウトール 呼称は「保護者/喝采する者」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。八十代だが、まだ現役。ヘロディウスの父、アウェッラーナたちの叔父。
【漁る伽藍鳥】学派の漁師。ゼルノー漁協所属の漁船「光福三号」の乗組員。
◆ヘロディウス 呼称は「青鷺」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。六十代前半。ファウトールの息子、アウェッラーナたちの従兄。
ゼルノー漁協所属の漁船「光福三号」の乗組員。【漁る伽藍鳥】学派の漁師。
◆イリス 呼称は「菖蒲」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。六十代前半。ヘロディウスの妻。【漁る伽藍鳥】学派。ゼルノー漁協の水産加工場勤務。
◆ナウタ 呼称は「水夫」の意。
湖の民。フラクシヌス教徒。髪と瞳は緑色。常命人種。三十代後半。ヘロディウスとイリスの息子。【漁る伽藍鳥】学派の漁師。ゼルノー漁協所属の漁船「光福三号」の乗組員。
◆ピオン 呼称は「牡丹」の意。
力ある陸の民。赤毛の男性。【漁る伽藍鳥】学派の漁師。
ゼルノー漁協所属の漁船「福葉二号」の船長。薬師アウェッラーナの知り合い。ネモラリス島のレーチカ市に親戚が居る。
◆国際政治学者 パベーク 呼称は「若枝、若葉/潰走、遁走」の意。
トポリ大学の教授。ネーニア島出身の力ある陸の民。男性。
地元有力紙に寄稿した後、ラクリマリス王国に亡命した。
ラクリマリス王国の王都で非公式会合を呼掛ける。職業柄、共通語が堪能。
【アーテル共和国のアイドルグループ 瞬く星っ娘】
コンサートで引退宣言。元護衛の女性やラゾールニクらの協力でアミトスチグマ王国へ逃れた。現在は、ラクエウス議員らと共にマリャーナの許に身を寄せる。
◆アルキオーネ
力なき民。女性。十八歳。アーテル人。長く艶やかな黒髪。勝気な目の少女。
アーテルのアイドル歌手「瞬く星っ娘」のリーダー。
◆エレクトラ
力なき民。女性。十七歳。アーテル人。土色の髪の少女。
◆タイゲタ
力なき民。女性。十六歳。アーテル人。麦藁色の髪の少女。眼鏡。
◆アステローペ
力なき民。女性。十六歳。アーテル人。金髪の少女。年齢の割に豊かな胸。
◆メローペ
力なき民。女性。アーテル人。魔物に襲われて死亡。
【アーテル共和国領 ランテルナ島民】
◆呪符屋 ゲンティウス 呼称は看板の「竜胆」に因む。
湖の民の男性。長命人種。ランテルナ島の地下街チェルノクニージニクにある呪符屋の店主。店に名はなく、リンドウの看板が目印。
初対面のファーキルの身を案じ、様々な忠告をした。ぶっきらぼう。
◆運び屋 フィアールカ 呼称は「菫」の意。
湖の民の女性。二十代半ばに見えるが、長命人種なので実際には高齢。
ランテルナ島の地下街チェルノクニージニクにある呪符屋を拠点に活動する。
魔法使いだが、タブレット端末を使いこなすなど、科学文明にも馴染む。
外伝「明けの明星」に登場。
◆クロエーニィエ 呼称は「(布地や皮などの)裁断」の意。
力ある陸の民。黒髪でごつい体型のおっさん。長命人種。呪医セプテントリオーとは顔見知り。ランテルナ島の地下街チェルノクニージニクにある「郭公の巣」の店主。自作した魔法の服飾品の他、ヤミで持ちこまれた委託品も販売する。
【編む葦切】学派の職人。服飾品の製作が得意分野。服装のセンスには難があるが、職人としての腕前は確か。
【アーテル共和国 首都ルフスの関係者】
◆アウグル司祭 名は「神託官/預言者」の意。
力なき陸の民。年配の男性。ルフス神学校の司祭。ロークのアーテルでの後見人。
◆スキーヌム・ファンドゥム 名は「琥珀」、姓は「道理、正当なこと」の意。
力なき陸の民。ルフス神学校の高等部一年生。眼鏡男子。
宿舎でロークの隣室。同級生。引っ込み思案で友達は少ない。
何事にも真面目で、「瞬く星っ娘」の聖歌アレンジを受け容れられない。
◆ウルサ・マヨル・セプテム 名は「北斗七星」、姓のセプテムは「七」の意。
力なき陸の民。ルフス神学校の高等部一年生。ロークの同級生。
人気小説「冒険者カクタケア」シリーズのファン。感想フォーラムでのハンドルネームは「オクトー」で、数字の「八」の意。
◆ファーキル・パークシルス 名は「松明」、姓のパークシルスは「杭」の意。
力なき陸の民。スクートゥム王国との国境近くの地方出身。ルフス神学校の高等部聖職者クラスの神学生。ロークの同級生。
◆ファーキル・ラティ・フォリウス 名は「松明」、姓のラティ・フォリウスは「広い葉」の意。
力なき陸の民。ルフス神学校の高等部聖職者クラスの神学生。ロークの同級生。
◆カルタモ 名は「紅花」の意。
力なき陸の民。ルフス神学校の聖職者クラスの神学生だったが、初等部修了後、家庭の事情で退学した。
◆ヂオリート・ピソーク 名は「閃緑岩」、姓のピソークは「砂」の意。
力なき陸の民。黒髪に深緑の瞳。ルフス神学校の高等部聖職者クラスの神学生。中等部からの中途入学。ロークの同級生。
◆ポーチカ・ピソーク 名は「蕾」、姓のピソークは「砂」の意。
力なき陸の民。二十代半ば。黒髪に深緑の瞳。
ヂオリートと八歳違いの従姉。幼い頃に両親が魔獣に捕食され、ヂオリートが生まれる前にピソーク家に引き取られた。
ヂオリートとは姉弟同然に育つ。大司教殺害事件後、行方不明になった。
◆ルフス教区の大司教
力なき陸の民。年配の男性。ルフス光跡教会の司祭館で暮らす。
内乱中に【魔道士の涙】を売り捌いて財を成した。カネで地位を買い、各方面から恨みも買う。ルフス神学校の礼拝堂爆破テロの同時期、司祭館の私室で惨殺死体が発見された。
◆ルフス教区の大司教
力なき陸の民。年配の男性。惨殺された大司教の後任。臆病で逃げ足が速い。
◆ハームス 名は「鉤」の意。
力なき陸の民。四十代前半。ルフス光跡教会の司祭。
パッとしない顔立ちだが、炎のように鮮やかな赤毛。アムニス秘書の兄。
◆アムニス 名は「流れ、川、潮流、水」の意。
力なき陸の民。三十代後半。アングイ・ゲナ氏の秘書。
平凡な顔立ちだが、炎のように鮮やかな赤毛が目を引く。ハームス司祭の弟。
◆光ノ剣 ※ハンドルネーム
力なき陸の民。男子高校生。神学生ファーキル・ラティ・フォリウスと仲良し。
冒険者カクタケアシリーズのファン。ハンドルネームは作中のアイテム名。
◆影ノ盾 ※ハンドルネーム
力なき陸の民。男子高校生。神学生ファーキル・ラティ・フォリウスと仲良し。
冒険者カクタケアシリーズのファン。ハンドルネームは作中のアイテム名。
◆エンシス 呼称は「剣/太刀」の意。
力なき陸の民。男子。貧相な体格。リストヴァー自治区民。
ルフス神学校の星道クラス武器コースに留学中。光ノ剣を鍛造。
■デカーヌス書店株式会社 社名は「十人の長/司祭長」の意。
アーテル共和国最大手の出版社。ラニスタに支社がある。
ラキュス・ラクリマリス共和国時代からある老舗。
宗教書の出版で事業を興し、現在は様々な分野の出版を手掛ける。
「冒険者カクタケア」シリーズの版元。
【アーテル共和国 首都以外の関係者】
◆同志クラウストラ 呼称は「閂、遮断物」の意。
力ある陸の民。黒髪の女性。深い藍色の瞳。長命人種。外見は高校生くらい。
直接の武力に依らず、湖南地方に平和を取り戻す活動に参加。
様々な学派の魔法とタブレット端末を使いこなす。
イグニカーンス市内に潜伏し、女子高生のフリで情報収集する。待ち合わせの目印に青い薔薇の髪飾りを着ける。
ファクスと言う偽名も使う。「流星、光明、炎、苦しみ」の意。
◆同志アニモシタス 呼称は「勇気、激情、怒り」の意。
中年女性。力ある陸の民。サリクス市民。クラウストラの協力者。
夫と娘はそれぞれ別の場所で魔獣に襲われて死亡。スピナ市教育委員会の事務員だったが、娘の死を機に退職。
◆シーテツ 呼称は「更紗」の意。
陸の民。三十代半ばの男性。元星の標。ウンダ市の一地区の自警団長。
無自覚な力ある民。魔力発覚後、ランテルナ島へ移住。元テキスタイルデザイナー。
【ラクリマリス王国 王都ラクリマリスの関係者】
◆ホテルの支配人
湖の民の男性。南ザカート市出身。それなりに年配。
王都ラクリマリスの西神殿が管理する超高級ホテルの支配人。
半世紀の内乱中、キルクルス教徒の襲撃で街を焼かれ、南ザカート神殿の神官らに【跳躍】で救出された戦災孤児。王都ラクリマリスに避難し、下働きから支配人に上りつめた苦労人。
外伝「明けの明星」の主役。
◆クリューチ 呼称は「泉」の意。
王都ラクリマリスの第二神殿に勤める神官。湖の民の男性。【渡る白鳥】学派。
◆ギームン 呼称は「讃美歌」の意。
王都ラクリマリスの第二神殿に勤める神官。陸の民の男性。【導く白蝶】学派。
歌に詳しい。王都第二神殿付属合唱団のテノール担当。葬儀だけでなく、慈善コンサートの差配もする。
◆詩人ルチー・ルヌィ 呼称は「月光」の意。
王都ラクリマリス在住の詩人。湖の民の男性。午前中は船着き場の誘導員として働く。「すべて ひとしい ひとつの花」の歌詞の編集に協力する。
◆イムベル 呼称は「豪雨、雹」の意。
ラクリマリス王国の有名なテノール歌手。湖の民。
ニプトラ・ネウマエのファンで、頭が上がらない。
◆呪医
湖の民の男性。年配。【青き片翼】学派も使える【有翼の蜥蜴】学派の外科医。
王都ラクリマリスの西神殿にある施療院の呪医。
◆素材屋プートニク 呼称は「旅人」の意。
力ある陸の民。男性。黒髪。【飛翔する鷹】学派。
王都ラクリマリスで素材屋を営む。ゲンティウス店長とは旧知の仲。
厳つい顔で逞しい身体。湖西地方で素材調達を行い、生還できる猛者。
◆シストス 呼称は「ヤブカラシ」の意。
力なき民。ラクリマリス人。男性。隠れキルクルス教徒。
ラクリマリス王国のとある国会議員の政策秘書。
ネモラリス共和国の隠れキルクルス教徒と通じる。
ヤブカラシは「藪枯らし」の意。藪を覆って日照不足で枯らす蔓植物。
【ラクリマリス王国 ドーシチ市民】
◆ドーシチ市商業組合長 ラトゥーニ 呼称は「真鍮」の意。
力ある民。年配の男性。ラクリマリス王国西部にあるドーシチ市の商業組合長。
スヴェチーニク家は、旧王国時代には貴族で、ドーシチ市一帯を治める地方領主だった。
◆契約者アウセラートル 呼称は「鷹匠」の意。
力ある陸の民。大柄な男性。外見の厳つさに似合わず腰が低い。
ラクリマリス王国西部にあるドーシチ市の商業組合長の甥。【渡る白鳥】学派の術を修め、伯父を補佐する。
【アミトスチグマ王国の関係者】
◆協力者 マリャーナ 呼称は「南東風」の意。
湖の民の女性。夏の都在住のお金持ち。アミトスチグマ人。
直接の武力に依らずラキュス湖南地方に平和を取り戻す活動に協力。住居などを提供し、活動拠点として使わせる。
湖上封鎖が解消されなければ貿易が滞って困るなど、経済的な理由で力を貸す。
彼女が役員を務める総合商社パルンビナ株式会社は、アミトスチグマ王国の大企業で「流通で明るい未来を作る」が社是。商圏は広く、ラキュス湖沿岸地方全域とアルトン・ガザ大陸などにも営業所を置く。
◆記者 シレンティウム 呼称は「沈黙・吉兆」の意。
力ある陸の民の男性。四十代半ば。アミトスチグマ人。眼鏡。
湖南経済新聞の国際部記者。七三分けの黒髪。背広をきっちり着込み、見るからに「会社員」の風貌。特ダネ大好き。
◆建設業組合の組合員
力ある陸の民。男性。フラクシヌス教、岩山の守護神スツラーシ派。
難民キャンプに最も近いパテンス市の建設業組合所属。アミトスチグマ人。
難民の住宅建設に尽力する。人手不足と、慣れない現場仕事で難民が負傷するのが悩みの種。
◆ピーヌス 呼称は「松」の意。
湖の民。年配の男性。アミトスチグマ人。コーヌスの父。
フラクシヌス教、湖の女神派。パテンス神殿信徒会の会員。難民キャンプの診療所で支援活動を行う。
◆コーヌス 呼称は「まつぼっくり」の意。
湖の民の青年。アミトスチグマ人。ピーヌスの息子。
フラクシヌス教、湖の女神派。パテンス神殿信徒会の会員。難民キャンプの診療所で支援活動を行う。
◆ティリア 呼称は「菩提樹」の意。
湖の民の女性。アミトスチグマ人。コーヌスの婚約者。
フラクシヌス教、湖の女神派。パテンス神殿信徒会の会員。難民キャンプの診療所で支援活動を行う。
◆慈善団体「みんなの食堂」代表
力ある陸の民。麦藁髪の女性。アミトスチグマ人。フラクシヌス教徒。
アミトスチグマ王国内で広く活動する慈善団体「みんなの食堂」代表。
主な活動は、貧困家庭の子供への食事と居場所の提供。放課後、食堂で子供を預かり、おやつと夕飯を食べさせて、勉強や遊びの面倒も見る。
食事付きの託児事業で、費用は全て寄付で賄う。
◆慈善団体「大樹の杖」代表
力ある陸の民。黒髪の男性。アミトスチグマ人。主神フラクシヌス派。
大樹の杖は、一人親家庭の育児相談や育児支援を行う団体で、活動資金は寄付だけが頼り。
◆「ラキュスの岸辺」代表
湖の民。女性。アミトスチグマ人。フラクシヌス教、湖の女神派。
ラキュスの岸辺は、アミトスチグマ王国夏の都に多数あるパニセア・ユニ・フローラ信者会のひとつ。
常日頃から、アミトスチグマ政府の福祉施策の網から漏れた人々を支援する。
地元議員とも懇意で、政界にある程度のパイプを持つが、資金力に乏しい。
◆ジェルヌィ 呼称は「熊啄木鳥」の意。
力ある陸の民。よく日焼けした肌。赤毛。
ネモラリス建設業協会の若者。土木工事の専門家【穿つ啄木鳥】学派。
従兄ら親戚がラクリマリス王国在住。難民キャンプ支援の為、アミトスチグマ王国の支援者宅に居候。八ミリ映画撮影が趣味で、動画撮影や編集もする。
◆レーシィ 呼称は「森の精」の意。
湖の民。男性。長命人種。アミトスチグマ王国環境省職員。眼鏡。
大森林調査研究班。食用になる植物や茸に詳しい。【畑打つ雲雀】学派。
◆リグニート 呼称は「褐色」の意。
力ある陸の民。男性。二十代後半。褐色の髪。
大森林調査研究班。冬の都大学薬学部の研究員。薬草学。【思考する梟】学派。
◆ラザヴィーカ 呼称は「薔薇水晶」の意。
力ある陸の民。赤毛。女性。長命人種。三百歳代。
ガルチーツァ製薬株式会社所属の薬師。【思考する梟】学派。
【難民キャンプの関係者】
■第一区画
◆アルシオーン 呼称は「翡翠」の意。
力ある陸の民。金髪。女性。長命人種。【漁る伽藍鳥】学派。
外見は中学生くらいだが、実年齢は四十代半ば。家族で一人だけ力ある民。
マスリーナ市出身。第五集会所の近くに住む。ゲルディウスたちと同じ小屋。
家族は老母とゼルノー市から逃れた妹一家。甥は工業高校でクルィーロの同級生だったが、難民キャンプで死亡。
◆ゲルディウス 呼称は「機械工」の意。
力なき陸の民。茶髪。男性。ゼルノー市出身。
ジョールトイ機械工業の音響機器工場勤務だった。クルィーロの元同僚。アルシオーンの甥は幼馴染。
開戦当時、三歳だった従弟と共に避難。兄は難民キャンプで死亡。アルシオーンたちと同じ小屋。
■第七区画
◆薬師
力ある陸の民。男性。年配。【思考する梟】学派。
■第九区画診療所
◆テコーマ 呼称は「凌霄花」の意。
力なき陸の民。女性。科学の耳鼻科医。
手術経験も積んだベテランで傷の縫合ができ、内科診療もする。
◆ラーヴル 呼称は「月桂樹」の意。
力なき陸の民。男性。科学の歯科医。
口腔手術の経験を積んだベテランで傷の縫合はできる。
■第十区画診療所
◆カウルス 呼称は「北西風」の意。
科学の薬剤師。力なき陸の民。男性。三十代半ば。眼鏡。アケル、大工、魔法使いの看護師と相部屋。
◆アリウム 呼称は「大蒜」の意。
魔法使いの看護師。力ある陸の民。男性。二十代後半。アケルたちと同室。
◆ドルパ 呼称は「オリーブ」の意。
科学の看護師。力なき陸の民。女性。三十代前半。診療所の家で弟妹と暮らす。
◆アケル 呼称は「楓」の意。
家具職人。周辺の区画で家具職人は彼一人で忙しい。力なき陸の民。男性。五十代後半。薄毛の茶髪。
最近アルコール依存症気味。無花果酒が好物。ヴィナグラート産の葡萄酒に憧れる。針金で錠前破りができる。
◆エベヌム 呼称は「黒檀」の意。
力ある陸の民。男性。【編む葦切】学派の大工。五十代後半。鼾がうるさい。アケルたちと同室。
◆呪医
力ある陸の民。女性。長命人種。【白き片翼】学派の呪医。
■第十五区画
◆サフロール 呼称は「紅花」の意。
力なき陸の民の男性。四十代半ば。元クルブニーカ市民。
製薬会社の薬草園管理者だった。空襲で身内を全て亡くし、近所の者と共にネモラリス共和国を脱出した。
難民キャンプ内に薬草園を作り、薬師を補助する。農作業を手伝う者が少ないのが悩み。
■第十八区画
◆薬師
力ある陸の民。男性。【思考する梟】学派。実親に虐待された少年を弟子として引き取った。
◆薬師見習いの少年
力ある陸の民。十四歳。金髪青眼。元第十一区画住民だが第十八区画へ移動。
実親に虐待され、ボランティアが「他所の区画で薬師見習いを欲している」と引き離した。
勝手に親元に帰らないよう、敢えて多忙にされている。
■第二十一区画
◆保健師
力ある陸の民。女性。第二十一、二十二、二十五区画を一人で受け持つ。
■第二十八区画
◆リアーナ 呼称は「蔓」の意。
診療所の常駐薬師。【思考する梟】学派。
家族と共に逃れた年配の女性。子育て経験がある。
■第二十九区画
◆シーシカ 呼称は「松毬」の意。
力ある陸の民。女性。三十代半ば。精霊信仰の研究者。【渡る雁金】学派。
魔法の道具も自作できる。大学の研究員だが出産を機に退職。息子は四歳。レカールスタヴァの妹。
◆レカールスタヴァ 呼称は「医薬/災害などの救護班」の意。
力ある陸の民。女性。四十代半ば。シーシカの姉。
診療所の常駐看護師。大学では科学の看護を学んだが、出産を機に退職。十年以上ブランクがある為、点滴などには触らない。
◆ラマーシカ 呼称は「カミツレ」の意。
力ある陸の民。女性。看護師レカールスタヴァの娘。高校二年生。入院患者の食事を用意をする。
◆テモ 呼称は「槍/閂」の意。
力なき陸の民。男性。三十代前半。黒い瞳。科学の現役看護師。
診療所に常駐。中学三年の長男と小学五年の次男と共に避難。
◆プーフ 呼称は「羽毛」の意。
力ある陸の民。男性。診療所の常駐呪医。【飛翔する梟】学派。忙しい。
◆サスーリカ 呼称は「氷柱」の意。
力なき陸の民。女性。家族をすべて失った。科学の現役看護師。診療所に常駐。
◆ガリート 呼称は「岩塩」の意。
力なき陸の民。男性。家族をすべて失った。
理学療法士。日中は第二十九区画の各丸木小屋を巡回し、介護予防などで高齢者らの対応で忙しい。
■第三十五区画
◆眼科医
力なき陸の民。男性。六十代半ば。科学の眼科医。老眼が進む。娘夫婦と三人で避難。
【バンクシア共和国の関係者】
アルトン・ガザ大陸北部に位置し、キルクルス教の聖地がある信仰の中心地。
教義に基づき、大学や研究機関などが集まる為、科学文明圏に於ける知の殿堂でもある。首都にある精光ルテウス大学は、キルクルス教社会の最高学府。
キルクルス教圏には呼称を付ける習慣がない為、本名。
◆フェレトルム司祭 「担架」の意。
力なき陸の民。バンクシア人。男性。三十代半ば。キルクルス教徒。
精光ルテウス大学の神学部卒。正真正銘の信仰エリート。信仰一筋の熱血漢。額が後退気味。
大聖堂からネモラリス共和国リストヴァー自治区に派遣された。西教会に滞在。共通語しか話せず、通訳必須。
信仰を利用した過去の植民地支配を謝罪し、大聖堂が一般信者に伏せる事実を広く知らしめるべきと考える急進派。
◆レフレクシオ司祭 「反射」の意。
力なき民。バンクシア人。男性。二十代半ば。キルクルス教徒。茶髪。
精光ルテウス大学の神学部卒。正真正銘の信仰エリート。信仰一筋の熱血漢。
ラキュス湖周辺の紛争地域に派遣された司祭の中では最年少。大聖堂からアーテル共和国のルフス光跡教会に派遣された。共通語しか話せないので通訳必須。
◆チェルニテース司祭 「大理石」の意。
力なき民。バンクシア人。男性。三十代前半。キルクルス教徒。金髪。
精光ルテウス大学の神学部卒。正真正銘の信仰エリート。大聖堂からラニスタ共和国最大のジンクム教会に派遣された。信仰一筋の熱血漢。共通語しか話せないので通訳必須。
【バルバツム連邦の関係者】
◆テンペラートル 「整理者、組織者、節制する人」の意。
バルバツム人の男性。キルクルス教系慈善団体“星界の使者”の前代表。
民間病院の理事長。世界各地で医療支援を行った。
リストヴァー自治区に対しても、ワクチンや医薬品の寄付、聖星道病院の設立や医学生らの留学などに尽力。現地で需要を確認して支援する主義。魔哮砲戦争の開戦五年前に交通事故で亡くなる。
◆リゴル 「硬直、凍結、凝集」の意。
バルバツム人の男性。キルクルス教系慈善団体“星界の使者”の現代表。
インターネット大手通販リゴルネット株式会社の社長。中学生の頃に起業し、十年足らずで事業を拡大した。
熱心なキルクルス教信者。自社サイトでも生誕祭セールを行い、教団などに多額の寄付を行う。
データ主義で、現地需要を直接確認しない。前代表と何かと比べられがち。多くのスタッフがリゴルの許を去った。
◆クアエシートル 「調査人、探究者」の意。
バルバツム人の男性。フリージャーナリスト。
雑誌社と契約し、アーテル共和国アルブム市で、魔獣討伐任務にあたるバルバツム連邦陸軍に密着取材する。
【NGO法人「紛争地に於ける人権監視団」】
国連など、国際社会の公式の場で発言力を持つNGO法人。
◆古参の職員
アルポフィルム連邦出身。力なき陸の民の男性。先輩。髪が薄くて汗っかき。
母国語はハルペ語。NGOとしての活動中は、共通語で話す。
◆若手の職員
日之本帝国出身。力なき民の男性。後輩。魔術に関しては勉強不足。
母国語は日之本語。NGOとしての活動中は、共通語で話す。
おおざっぱなグループは以下の通り。入れ替えあり。
【ロークの関係者】
【リャビーナ市民楽団の関係者】
【国会議員などの政治家】
【ネモラリス共和国政府軍(正規軍)】
【ネモラリス人の有志ゲリラ】
【ネミュス解放軍】
【ネモラリス共和国 リストヴァー自治区民など】
【ネモラリス共和国 首都クレーヴェルの関係者】
【ネモラリス共和国 ネモラリス島 北東部の住民】
【ネモラリス共和国 ネモラリス島 旧直轄領の住民】
【ネモラリス共和国 ネモラリス島 南東部の住民】
【ネモラリス共和国 ネーニア島民】
【アーテル共和国のアイドルグループ 瞬く星っ娘】
【アーテル共和国領 ランテルナ島民】
【アーテル共和国 首都ルフスの関係者】
【ラクリマリス王国 王都ラクリマリスの関係者】
【ラクリマリス王国 ドーシチ市民】
【アミトスチグマの関係者】
【バンクシア共和国の関係者】
【NGO法人「紛争地に於ける人権監視団」】




