偽物妹クレアちゃん現る
KRAヘイKRAヘイ競馬じゃないよクレア。KRAヘイKRAヘイ朝鮮嫌いさオイラって事で、ここでクレアの話をするのが展開的に当然なのじゃろうもん。というか、オイラって妹居たんなー……って思った奴、実妹ほど萌えないものはないから覚えとけなん。ヨスガは離れ離れだった期間があるから成立するんやで。
クレア…エクレアじゃないよ、クレアだよ。はい、散々からかわれましたよ。主にシノノメおめぇだよ。
妹のケータイを借りて作ったアバター「クレア」には1つの役割があった…というかそれがデマだったし、こっちからパーティ追放する機能無かったからカンナの出番激減してパワーレベリングでちょこっと強くなった遊び人程度の立ち位置だったわけなん。その後2人に押し付けて逃亡したん…
つまり、サブアバターであり、妹のケータイを使用して作った要らない子であり、おそらく今回のボスなんじゃないかなと思うわけですよ。だって、アバターが勝手に動いているという時点で魂注入済みなんだろ…機械魔法級のチート発動して。そのクレアの中に入っている意識が誰のかによって変わってくるんですよ。
妹ならまだ良い。ヨスガるだけだし…だが、女神だったりオイラだったりしたら戦争だ。そして、女神だったら完膚なきまで叩きのめし、オイラだったら……フュージョンとかしたら無性別になるのだろうか?
「オラ、何処にドナドナされとんのやろか?」
シノノメ、皐月雨と一緒に脱獄して数時間。何故か皐月雨所有の四輪駆動車で運ばれるオイラ…正直、戦車の方が速いん。同じ場所をぐるぐる回るぐるぐる回るぐるぐる回るぐるぐる回るでフラフラなん。こんなので撹乱しているつもりとは情け無い。
「もう後1時間くらいだから我慢しろよ」
1時間もまだぐるぐる回るとか拷問なんですがそれは。それにオイラ、車酔うんですが……ゲロインならまだしもゲロ村人なんて需要無かろうもん。あ、出すもの無かったわ……腹ペコリーヌっすわ。
◇
「あやつは何度も何度も…」
「パパ、3度目…いい加減ギルティ」
牢だからと油断しておったのじゃ…まさか、逃げ出すとは。いや、逃げ出す理由があるじゃろうか……そこで思い至るのはアレアとカレアの義体の事じゃ。
わらわは盲目的にアレアとカレアの言葉を鵜呑みにした。仲間だからという理由だけでじゃ。ならばキッシュも……少し考え直さなければならぬやもしれん。ブランたちの時に懲りたであろうに、わらわもまだ未熟じゃの。
「キッシュさんキッシュさんキッシュさんキッシュさん…」
「キッシュ殿キッシュ殿キッシュ殿キッシュ殿キッシュ殿…」
「マスターマスターマスターマスターマスターマスターマスター…」
「ご主人ご主人ご主人ご主人ご主人ご主人ご主人ご主人…」
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん…」
未熟過ぎるのはこやつらもか。カレアも加わって何をしておるのじゃ…一方のアレアは左目の眼帯を外し、見えない目で過去を視ておった。アレアとカレアにはそれぞれ過去と未来を視る力がある。そして、眼帯の下には普段は使えぬ目がある。武器を得るために引き換えにした視力…少なからず、偽者と決め付ける事が出来ぬ理由でもあるのじゃ。
「あいつらが……くっ…」
「アレア、何を見たのじゃ。ちゃんと話せ」
「分かってるわよ…わたくしの義体だったシノノメとカレアの義体だった皐月雨が連れて行ったのよ。わたくしたちと争っているボス、クレアのところへ」
◇
ゲロゲロゲロゲログァッグァッグァッ……オイラ、もう帰りたい。コロシアムの近くにある街の廃屋の地下とか臭くて臭くて……こいつら、オイラを汚物キャラにしたいんではなかろうか?
埃+土埃+カビ臭+車酔い+硝煙+α………誰か消臭剤と火炎放射器持ってこい。あ、油で作る予定でしたわ。最悪、ここをキャンプファイアにしてやろうかしらん。
「というか、何でおまいらがボスじゃないん。わざわざクレアがボスやってるとか疑わしいんなー」
「そんな事言っても仕方ないだろ。クレアの方が色々とやり込んでるんだし」
「それに、正当性を主張する姉御の方がらしいってこと言えばらしいわけだし」
やり込んでるとか正当性とか言われてもよく分からん…事もないが理解するつもりは全くないんなー。だが、桐生さんちのシスターがあんなクソゲーやらとは思わないでやんす。
というか、姉御って何よ。兄貴って呼んでくる皐月雨のおかしさは理解しているけど、姉御って呼ばれて良いのはバス事故に巻き込まれる天才だけだと思うん。え、オイラ筋肉筋肉言わなあかんのん?
さて、廃屋の地下へと続く階段が最早遠くまで歩いてきた細く長いこの通路…振り返れば暗闇しか広がってないんなー。というか、マッピングしてくと、ここさっきまで居た地下牢のさらに下やん。ロボと同じ展開やないかい。
え、オイラまたスカル化する展開ですか……それならここにダンジョン作ってええよね。あかん、魔物召喚とか覚えてなかったし、来るとしたらドエムゴンと不倫スライムしか思い浮かばんわ。いらねー。
そんな事を考えている間に、いかにもボス在住ですって感じの扉へと辿り着いた。むしろ、「ボスの部屋」って札がしてあるん……やっすい仕様なんなー。
シノノメと皐月雨がそんな扉を開ける……無駄に大きい両開きの扉なんて地下に作るんじゃないんなー。空気も悪くなるし換気も大変だから送風機居るわー…以前に酸欠になるから地下ダンジョンとか不要だわ、やっぱ。オイラ生まれ変わったらタワーダンジョン作って巨大クランのマスターになって副長といちゃつくんや…え、死亡フラグだって。知ってる。
扉が開くと、中には怒りの…いや、某司令のポーズをした変な子こと、俺が萌えるようにメイキングしたアバター、クレアが居た。あ、勿論青い皮膚とかしとらんですよ。どーして水精霊の皮膚は水色なんでしょうねー…いや、萌えるなら皮膚とか髪の色は気にならんけども。
「久しぶりねキッシュ……いいえ、兄さん」
「え、腹パンされたいん?」
「いや、意味分かんないし」
意味なんて無意味なん。別に感動的な対面違うし、いい台詞思い浮かばんかったし。でも、「桐生みずき」という妹は兄を兄さんと呼んで居た気もするん。
「桐生みずきのコピーでしかないお前に兄さんとは言われたかないんなー…せめてお兄様だと思うん」
「………はいはい、少なくともあたしはコピーなんかじゃないわよ。あの時、あの場所にあたしも居た……これだけ言えば察しの良い兄さんなら理解しているんじゃない。それと……」
パチンと指を鳴らすクレア…するとどうだろう。何かが現れた。いや、よく知った最強のペット嫁なんですがね。
「さすおにが皐月雨のペットだっていつから錯覚してた?」
「なん……だと……」
「さらに言えば、最後の神魂の欠片は既にあたしたちの手の中にある…精霊族の勇者カスミから生命の御珠と一緒に貰ってある」
「なんだと……亡霊少女の浄化作業を既に終えただと。ミニゲーム楽しみにしとったとに…」
唐突に探偵編が無いと言われたん…まあ、犯人はヤスじゃなくて亡霊少女に取り憑かれたヒロインたちだったんですけどね。更にパーティメンバーが取り憑かれて死んでしまうというデマがあったん。クレアはそのデマに翻弄されたわだすが作り上げた生贄ですん。
まあ、裏ルートは亡霊になって探偵たちを呪殺するって鬱展開なんですけどね…あ、先にあっち行ったから鬱になってんのか。お薬出しておきますねーなのん。
「ご主人……」
「別にオンドゥルとか言うつもりはないからチワワ化する必要ないのん」
イルムがウルウルと見てきておるが、別にそんなので愛情は枯渇しないのん。というか、4分の3はオラのペットだし、更にリンドウ成分が半分含まれてるから…え、キツネとか憑いてるって。細けぇことはええんやよ。
「クレアは裏主人公突っ走って何がしたいん?」
「主人公突っ走ってなんかいないわよ……兄さんだって誰かから聞いたんじゃないの。この世界の歪みを」
「……え、介入するん?」
「真面目な話よっ……いい加減、葵みたいな口調やめてよ。神魂の欠片に、葵の魂に洗脳され過ぎなのよっ!」
マイシスター、それ言ったらいかん話やわ……とりあえず、次回へ続く。次回って何やねん。




