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あざとイカと水のキツネ…つまり、米詰め料理ですか?

どうして、この人はこうなのだろうと考えるのを放棄した。



「トゥリノ殿…洗脳されていないというのなら、その所業身を以て償っていただきます」


「あはは。君に出来るのかな、そんな事?」



コアを改竄されていないと言い切ったトゥリノ殿…それはつまり自らの意思で人々を苦しめていたという事。そんなの間違っています。ですが、自らの意思で行なっているだけあってわっちたちへの対策もきちんとしてあった。





黄色だからあざといん……蓮華のイメージカラーは青だしカンナは茶色だから関係ないね。でも、トゥリノとかっていう黄色はあざといん。雷対策しとるん…蓮華たんピンチなん。


だから、オイラは地の鎧から両腕をもぐん。というか、足を失ったのにブースターで宙に浮かないような軟弱な鎧を伝説扱いにしてはいかんと思うん。むしろ、腕を飛ばして指ビームで攻撃してくるとか出来ないもんですかね。やっぱりパーフェクトではなくネオがええんやないかな。後、隠し腕とかあってもええと思うん。地の鎧なんてジオな名前のくせに名前負けし過ぎなん。


さて。本日のメニューは新鮮な地の鎧の生腕を使ってのイカ鎧の強化パーツ作りなん。米を入れて蒸して食いたい気もするん…誰がメガネメカ娘のバーターやねん。なんかエビっぽく見えたん…秋田の妹じゃないぞな。


とりあえず手甲にするん。それとアームさんやな。アームさんマジかっこいいし…つまり、外付けの大型マニピュレーターなんな。そんで、槍に取り付けたり槍持ってフリーハンドになったりすればええと思うん。で、エビに変形しておけば完璧なん…キツネ娘にイカとエビの海鮮ちらし寿司なん。イミワカンネー…


後、このダルマどないしよ…






百花繚乱で金色に輝きだした鎧が放つ雷ではあまり意味がなかった…でも、わっちは水を操る事が出来るから応用さえすれば雷対策を突破する事が出来た。



「な、何故…対策は完璧だったはずなのに…」


「わっちとキッシュ殿たちの愛と絆の力です」



言わずもがなキッシュ殿が作り上げた鎧の力に加えて、チェリア殿たちと改めて鍛え直し身に付けた力の賜物…主にリンドウ殿のスライムボディを参考に水魔法に軟性を持たせ通電しやすくしただけではありますが。


ですが、それによって内部まで通電したトゥリノ殿は体のあちこちから煙を出して微細ながらも爆発している…もう長くはないはず。母様の時とは似ているようで全く違うと自らに言い聞かせ、最期の瞬間を見届けようと思う。



『ジャンジャカじゃんけん、じゃんけんポン…エビピースッ!』



そう思った刹那、巨大な両の手の拳が空から降ってきて片手のチョキでトゥリノ殿を真っ二つに切り裂いた…後、もう片方のグーで粉々に叩き潰していた…



「えー…」


『足りないパーツをあざといのから回収するんなー。これでイカとエビが合体して寿司屋になればええわけで……るーるーるるるるるーるーるーるーるるるるー。機械の国からなんなー』



ちょっと言ってる意味が分からないです、キッシュ殿。あ、いつもの事ですね…



『とりあえず、あざといの侵略攻略なん。いい感じ無敵に進めるんなー。というわけで蓮華の鎧と合体なん…まさにアーマー進化するんなー』



そう告げられた途端、先程の両の手と付随したものがわっちの元へとやってきた。ちょっと…すっごく嫌な気分なのですが……






あざといのを吸収合併した結果、パワーローダーになってしもたん…いや、何を言ってるのかオイラにも分かんない。でも、今ありのままに起こった事なん。少しも理解出来ないわなん…さすがあざとさの力。


これはあれですか、黒い悪魔を倒す3人目のロボとか赤い邪道なんですか…でっかい刀を作らねばならないん。いや、この場合は薙刀なん…ロリ力の高い蓮華たんが乗るから割と小型なのが救いなん。


あのパワーローダー、バイクとかに変形させる必要があるん。なら、イカアーマーを取り付けることもせねばならんのん…そうか、蓮華たんはク○ガやったんやなという事にしておこう。大型バイクにまたがるロリ巫女っすか…乗せられた感が半端ないっす。


まあ、これでカラーギャングは倒せたんな。まあ、嫁たちの心配はあまりしてなかったけど…弱体化しても勇者な4人ですからね。ガッツで補えると思ってましたよ…実際オーバーキルだったけど。


残すところ、イルムとカンナの戦いなわけですが…イルムは大丈夫だと思うん。未完成の鎧ながら他の嫁のよりたっぷり詰め込んでるわけで。


というわけで、カンナの改造込み込みな弱い鎧ではピンチかもしれないのでここからは本格的な地の鎧解体ショーをしなければならないわけで…ちょっと罪悪感覚えてきた。どうして一思いにコアを取って楽にしてやらなかったのだろうかと。まあ、元々は俺のコアなわけで力の理解もしていただろうからと飼い犬を躾けるつもりだったのだが…キツネ嫁の躾けは夜にしようと思う。


というか、そろそろダルマな地の鎧の中に無理矢理葬られたご遺体こと紫の女王をきちんと弔ってやらねばならねば…ミイラになってますがな。フレーム扱いされてもぎもぎしたら…ここから先は言えないよ。バッキバキのバラバラだなんて言えないよ。


とりあえず、頭の兜を改良してイルムに託すん。その前に洗浄からしないといけんが。後、ミイラを骨格に「茉莉花ジャスミン」を作り直せっていう神の啓示なんですかね…ロリの再利用とか微妙なんですが。


死人に鞭打つのは俺やリンドウのやりたい事ではない…ドエムゴンに鞭打つのも遠慮願いたいが。とにかく、そんな事を平然とやってのけた極悪なここのボスを倒すのは必須なわけだ。面倒だが、もう少し頑張りますか。






わっちは取り込まれるような形で奇妙な鎧に体を包まれた。とはいえわりと嫌な感覚ではない…むしろ心地よい気もする。



『…パワーローダーだと思っていた追加鎧が黄色いの吸収しすぎてネオ・ジ○ングになっていた件。やっぱ黄色いのは首から上を噛みちぎらないとダメでしたわ…やっぱ、自己修復、自己増殖、自己進化の機能をぶっ込んだのか悪かったんなー』


「キッシュ殿、恐ろしい事を言わないでください」


『大丈夫なん、蓮華たんならたとえデビル化しても制御出来るはずなん。向かい風を感じて真っ直ぐ歩いて行こうなん』



そんな話ではなく首から上を云々の方なのですが…キッシュ殿にそれを伝えたところで違う事を言われそうだからやめておこうと思う。


とりあえず、キッシュ殿が作り上げたものに害悪は無いはずだからこれに急いで慣れて他の応援に行かないといけない。でも…



「キッシュ殿…少しだけ時間をもらってもいいでしょうか。弔うための時間を」


『……構わないん。好きなだけ慰めればええんやで…あいつらは狂わされただけなん。それによってダメな事をしたのは消えなくとも、どんな極悪人だって繋がりある人からはその死を惜しまれるものなん。性善説とか性悪説なんて哲学的な事は言わないん。本当に誰が悪いのか分かっているなら思い切り悲しめばええんやで』


「はい……」


『安心するん…全てが終わったら優しい世界に変わってるはずなん。本当に救われない者は一握りしか居ない平和な世界になるはずなん。そこでまたあざといのとは再会すればええんでないかい?』



キッシュのが変な事を言っているのは分かる。でも、機械人ならそれが可能なのだろうとも思う。あるいはキッシュ殿ならば……


ともかく、今はカンナ殿の援護に行くため早く慣れなければ。しかし、なんでわっちは弔うなどと嘘を吐いたのだろう……そんなつもりは然程ないくせに。





ネオ○グな蓮華たん…しかも、飾りの足つきですん。隠し腕も4つあるし、パーフェクトネオ○グですん…どーしてこうなってた?


まあ、蓮華たんなら全裸にしたいわけですが…そんなの当たり前だった。そんな事はさておき、余計な事を話し過ぎた感はありますな。


とはいえ、嫁の中で一番報われてない蓮華のためなら頑張れるわけですよ。女神を倒した暁には、願い事叶えてもらうん…3つくらい叶えるボール持ってんだろと。


それが叶えば世界は完全平和なわけですよ。ハッピーエンドなわけですよ…不幸になるのはボスキャラと隠しボスと元凶くらいでええん。


というわけで、地の鎧の最終改造とロリミイラの新しい体でも作りますか。残りの材料は赤いのの残骸とか使えばなんとかなるん。


どのみち世界が平和になったら要らなくなる物なんですけどねー…

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