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始まる戦、終わりゆく時代

「悲しいけど、これが戦争なのよね」



とりあえず、外で主砲をダーンしました。え、核弾頭は環境に悪いからN○爆弾を使いましたよ。原理も知らんけど作れたん……え、俺って知識から適当に何でも作れる能力あるんでねぇの。今更とか言うな…



「推定死亡数75万人…一部の機械人を除きほぼ死滅したと思われます。マスターは大量虐殺を成し遂げられました」


「成し遂げられましたではないのじゃ。キッシュよ…お主は何をしでかしたか分かっておるのか?」



カンナが冷静な状況報告をする一方で、チェリアたちは睨んできた。イルムだって今回は睨んでくる側なん。毒されておるな、お主たち。



「世界を救った英雄気取りの愚か者がまた英雄になって世界を救う物語の序章をやっただけじゃないか。所詮この世は焼肉定食…俺は白身フライ定食が食いたい」


「食べ物の話はしてないです。キッシュさん…そこまでする必要がありましたか。いくら機械人だからといっても……」



ドラスラ嫁も怒っている…そりゃ、相手が人間さんのように子ども居て云々なら戸惑いながら迷いながらぶっ放しとったさ。だが、相手は機械人だろ。壊れたら直せば程度の物だろう…そもそも、人間さんの敵であるなら倒さなきゃいけない存在だろう。ロリの敵は俺の敵だ。



「小学生が安全に暮らせない世界に最高だぜはありえないんだっ!」


「マスター、意味不明です」


「考えるな、感じろなのん」



萌えに必要なのは直感なのん。それ以外は他で使え。守りたい笑顔を探すためになっ!


さて、上段な冗談は終わらせようと思う。どうせ、戦いだって展開であいつらは生きてるん。更に、ここに居るよ傍に行くねって感じで総攻撃してくるのは明白なん。だから、地雷でも仕掛けておくん…勿論、機械人にダメージ通りやすい雷属性の特殊地雷なん。感電をしたことあるけどあれはキツいんな…精密機械なら倒れるん。



「パパ。現実逃避しない」


「人間さんの敵であるなら倒さなきゃいけない存在なんだげね。それが別の人間さんの組織でも、神であったとしても……それとも、ここで駆除せずいざとなった時に…………お前たちは大切な存在を機械人に殺されても仕方ないと諦められんのか?」



残り僅かの人間さんと数十万の機械人……バランスが良くなったと褒めて欲しいものだ。懺悔の気持ちとかあったら大量虐殺なんて出来ない。そう…俺には大量虐殺を成す理由がある。



「俺は、機械人らに唆されて大切かつ貴重なロリをこの手で殺めてしまったのだ。その償いは機械人の滅亡を持って果たそうと思う」


「とんでもない暴論じゃの……」



Yesロリータ、No殺しなわけですよ。だから、ロリが死ぬ作品は好きじゃありんせん。だからカタタは許さなかったんなー……とりあえず、チェリアの頭撫でてやるん。あまり嫌がられなかったん。え、それだと機械人のロリを殺したかもしれんお前はどうだと……子作り出来ない機械人に興味はありません。



「それに、滅びなければ再生などありはしない。本当に機械が人となるのなら、心を持たなきゃいけない。他を許容する心をな…そうでなければ、妖怪を滅ぼそうとした魔族と何も変わらない。それを倒そうとしたチェリアに俺を責められるのは違うと思う」


「それを言われると辛いのじゃ……」


「まだ倒した敵食えって言わないだけご主人の方がマシ…とも言えないけどね」



イルムが人型になってからは魔物食えとは積極的に言ってないん。まあ、食ってるけどさ。けど機械人は食わせないん…それやったらクークピ○って鳴かなきゃいけなくなるん。



「とにかく、悶ブランだってバカじゃないから爆弾の発射位置とか特定しにかかってくるはずだ。そして、見えるか聞こえるかここまで来たら戦いだーなん」


「解。急速に接近する熱源6。解析パターン悶ブランと愉快なバカたちで登録されています」



もう来たん。うそん…つまらんわ、そこはまとめてじゃなく個別にくるところやろ。○○はこの中で最弱決定戦とかあるやろ。どないするんや…まあ、来た悶はしゃーない。悶ブランやし。


さて、久しぶりに真面目な殺し合いをしようじゃないか。侵食され続けてる気もするし…


爆弾を使用したとしても、俺が倒したわけだからよくある経験値入手とパーティ内の分配は既に終わってある。悶ブラン一行が抜きん出て強いといっても、その下にはそれなりの強さを持つ将やら騎士やら衛兵やらが存在しているわけだ。


それらを倒した結果、早い話が嫁たちのレベルも大幅に回復している。機械人に対する慈悲とかなんてありえない…人を英雄呼ばわりするのは勝手だ。だが、少なくともそれを成し遂げた英雄の本質は人間だ。それを同族殺ししてまで英雄の為とか何とか言われたくはない。


結局、どちらかが滅びなければならないのなら、両方滅んでしまえばいいとしか思えないのだ。人間たちは近いうちに滅びるのなら機械人だって同じ道を辿らねばならない。


神を気取るつもりは無いが、共存する道を選ばない時点で…いや、機械人だって国を幾つか分かつ時点で愚かな人間と何も変わらない。


機械人の勇者がどんな奴かは知らない。ただ、チェリアたちを庇い死んでいった事実…少なくともその心意気は現在の機械人トップである悶ブランには無いのだ。ヨボジイの話を信じるなら、他を争わせ命のやり取りを見て楽しむかつてのパートナーの尻拭いを俺がしなければならない。


もし、ゲーム中で別のパートナーを選んでいたら結果は異なっていたのかもしれない。でも、ロリコンに他の選択肢なんて無かった……え、アバターをロリキャラにしてたら俺はロリツインテールになってたんやろか。それはそれで惜しい事をした。俺、ツインテールになりたかったです。いや、それはどうでもいい。


結局のところ、ヨボジイ以外の選択肢は孔明だったんだ。仕方ない…だからといって、巻き戻せる程のレベルも無いから仕方ないね。


さて、話を本筋に戻そう。北の空に見えていたゴマ粒程度の大きさの影がだんだん大きくなっちゃった………え、真ん中の白い悶ブランっぽいのロリキャラじゃなくなっとるんやけど。揺れとるわ…何だ戸惑い無く殺れるわ、これ。



「敵を視認。これより戦闘態勢に入る…慈悲はない。繰り返す、慈悲はない。駄肉は敵だ。バッドステータスだ。希少価値など存在しない。存在してなるものか」


「…お主が言うと無性に腹が立つのじゃ」



無い肉代表の本妻が何か言ってるが、俺は駄肉は要らん。モギモギして食いたいなら食えばエエねん。俺にはロリじゃないけどスレンダーなドラスラ嫁とロボ嫁居るからええん。まあ、ロリを倒すのに抵抗あったから良かった良かった…という事で先制攻撃するん。



「駄肉は消毒だ。ルビーセット、最大火力。無○砲発射っ!!!」



ダグ○ーン、輝けダ○オーン。駄肉滅する言葉さーって気分で空へ向かってぶっ放した。効果は今ひとつのようだ…ふむ、奴ら、地の鎧を模倣した鎧を装着してやがる。嫁たちのならまだしも、所詮ザ○ヲなオイラの鎧じゃあまり効果ないか。やっぱ、ファン○ムにすれば良かったん…大差無いとか言うな。



「ゲロビが効かんかった…次はグラビティなの行ってやるぜ」



何と、この○限砲は色んな射撃が出来るでごんす。その分、オイラの魔力ガバガバ消費するんやけどな。え、それは構わないからさっさと倒せば良いじゃないかだって………だって、まだ嫁たちの鎧を使った本格戦闘やってないし。


嫁たちの鎧を改良する為に犠牲となってもらえる相手は必要じゃないですかー、あははは。


そんな事を考えてたら、反撃の砲撃が始まった。だが甘い。当たらなければどーって事ない…いや、単にジャミングとかで軌道を逸らしてるだけですが。通称カンナフィールドという砲撃妨害機能に特化したのを標準装備してあったん。僧侶役してたから、回避してダメージコントロールしとった時の名残やねん。勿論、嫁たちの鎧にもオイラの鎧にも装備しとるん。


さて、やられたらやり返すん。倍なんて甘い事は言わない。貴様らに殺されたであろう多くのロリの恨み辛み憎しみを抱いて消え去って貰おう。



「さあ、嫁たちよ。鎧を装着して戦うのだ。これからの戦いには防御力が必要なんだ」


「急速接近する機影あり。照合パターン地の鎧です。こちらをロックオンしています。狙い撃たれます」



あれ、地の鎧「ラ・フレシア」が陽動で攻めてきたん………え、これはヤヴァい展開ではないでしか?



「回避、解散、緊急離脱、散開っ!」



俺は咄嗟にそう叫んでいたのでし。さすがに歴戦の勇者嫁も理解してくれたのか「散るのじゃ」って言ってくれたので嫁たちはバラバラに逃げたん……え、チェリアってゆっくりしていってねって言わないんですかい?


というか、悶ブランが地の鎧を着てたんじゃないのかよ。後、カンナが相手するはずだった地の鎧がこっちをロックオン・ストラト○しとるん……え、何でオイラなん。ザク○でフリー○ム挑めとか言うん。無理ゲー過ぎんだろ。誰がヅラやねん。


嫁たちの方には悶ブラン一行が向かって行ったのは構わない。嫁たち、介護でレベル回復してますからな……え、お前が虐殺したからだろって。はて、何の事やら。後、勿論嫁たちにシモの介護はさせてないよ。当然じゃん。そこまで必要なら潔く穴に埋めてやるよと脅したから元気だったわ。



『ゴゴゴゴゴゴ…』


「ゴゴゴ○ーレムってカードがあった気もするん。でも、オイラはガ○ガ派やねん」



仕方ない。ボスの再戦、しかもかつてのオイラが用いていた卑怯戦法を使うであろう姑息な小物鎧…紛い物の勇者の相手はアイドル勇者グループの付き人Aで十分だって事でござんすか。で、アイドル御一行はタチの悪いファンと戦うのだ………え、歌劇団とかしなきゃいかんのか。オイラはチケットのもぎりかい……悶ブランの駄肉なら遠慮なくもぎ取れるんだよ。


とりあえず、遊んでやろう。余所見をしても十分勝てる相手だ。え、だったら何で散開なんかしたのかだって………ノリ以外に何があるんとね?


それに、オイラが本気出したらハゲ弓と同じようになるやんか……修理面倒なんす。カンナが使いやすいように改造するだけで一苦労なのに、直すの加えたら何日かかんねんって話だ。


今日、この世界の滅びは確定するというのに。人間さんの滅亡確定と機械人の全滅を持って…その後の破壊から始まる再生に時間かかるからなぁ……


まあ、カンナがあのイベント起こすまで軽くお相手しますか。イベント戦闘とかマジ面倒くさいわー。

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