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過去と未来に向き合う力

勇者な嫁たちが介護事業が展開して早数日……介護事業なのに保険制度も無いから収入皆無だと知ってる俺っちは参加しとりません。え、介護の苦労とか知ってるもん。祖父母とか昔世話になってとかならまだしも、ただの偽善で見ず知らずの他人の世話をするなんて今の俺には出来ません。ヨボジイの栄光の時代知ってたら尚更……そんな事より今の俺っちには老後の生活を楽にさせてやる活動が大切だと思うん。年金とか破綻しとるのやし、人間さんが生きるにはさっさと女神倒して世界統合するしかないんね。


というわけで粒子貯蔵改め魔力消費型機動戦士鎧「茉莉花ジャスミン」の完成なん。更にイルムから与えられたコランダムの遺志な宝石を内蔵したベルトを装着。ベルトにしたのは持ち運び面倒だったからですの。変身なわけないですの。勿論、取り外して武器に装着出来ますの。


通常武装は真エスカリボルケインと左肩の盾に右肩のスパイク、腰部に装着してある手榴弾にマシンガンなん。オプションで名無し砲を改造したのとか鎌とかダブルガトリングあるん。背負いものはブースター内蔵ミサイルポッドのみにしたん。フル装備すれば今のカンナと互角とはいかなくとも、前のカンナくらいの実力はあるん。つまり、後方支援くらいは任せろーなん。


というか、俺が英雄なんていうのもなー…前にも言ったと思うが、俺っちには仲間が居ったん、しかも2人な。その2人が滅茶苦茶強かったんよ…そのおこぼれで英雄扱いされただけなん。3人の中で俺は最弱だったん。仕方ないね…あいつらの強さは規格外みたいなものだったん…今の俺みたいな感じでっさ。


真に英雄と呼ばれるのはあいつらの方だったと思うん。プレイヤー名「皐月雨さみだれ」と「シノノメ」…変な奴らだったん。だが、ヨボジイたちはあの2人を呼びもせなんだ…おかしなおかしな事じゃった。一応、俺がパーチーの頭だったんだがよ、最弱のリーダーだってん。あいつら強過ぎた…マジで。


それはさておいても、現時点で魔王な勇者とか勇者とか勇者の子とか勇者の子孫とか勇者の力を受け継ぐのとか…後、最強幼女とか居ますよ。レベル下がってたけど、名誉とか実力とか鑑みれば、どう足掻いても俺不要なんですよね。むしろ、虐殺女王を生み出した原因として石投げられてとええと思うん。そこに気付かれてないだけなんな。まあ、石で済むなら真エスカリボルケインで打ち返しますが…


とどのつまり、あまり英雄とか言われても信用出来ないんですじゃ。英雄より大魔神とかなら納得出来るん…誰が横浜ファンか。オラはノーコンやねん。



「キッシュよ、お主も作戦を考えぬか」


「パパ、作戦会議に集中して」



嫁たちとヨボジイがオラの後ろで作戦会議という名の虐殺女王討伐クエストの算段しとるん。数日の介護でレベルもそれなりに上がったらしいん。どんな経験値の入手法やねん。修理や補給なんて限度あるわけやし……



「え、嫁たちネトラレされたん?」


「解。そのような事実はありません」


「ご主人、そんなのしてたら相手が誰でも消すから安心して」



頼もしい仲間嫁たちでございます。まあ、疑ってるわけじゃないんですけどね。逆に言えば嫁たちだけは信じてますわ…他は微妙なんす。前世からのトラウマやね…だから白い目で見んなよ、恥ずかしい。愛してるとか言ったらもげれる展開なんすか…首もがれそうな気がしんす。


さて、嫁たちの語る作戦会議とやらの話である。機械人VS人間さん代理な俺たちとの熱い熱いバトルなんだす。無謀だな、機械人……ヤ○チャしやがってな展開間違い無しなのに。とはいえ、数十年の差が開いたわけだから展開に異変あるやもしれぬ。ほら、たった十数年間でガン○ムがファ○ネル使えるようになったわけだし。少なからず俺が知らないパワーを秘めた鎧が色々出てるんだろう。つまり、嫁たちの鎧がパワーアップイベントを起こす必要あるん。


つまり、まだ製作終わらないんなー…でも、現時点でパワーアップ構想思い浮かばんのでげね…



「嫁鎧のパワーアップ方を誰か教えてくれないか……あ、ガ○ォークがあるん」


「キッシュ殿、真面目にやってください」


「真面目にやるのは子作りだけで十分なん。さっさと複合魔法ぶっ放して焦土にすればええんやねん」



皆さん、覚えておいででしょうか。かつて、都市において俺がパロったあの一撃を…そして今、光、闇、炎、水の四属性が膨大なレベルに達している私の力を。それをやったらどうなるかなんて、言わなくともご理解いただけるかと思うでござんす。いや、嫁たちは理解しとらんけども…


どうせ、「一般の民には罪は無いんでげね」とか「頭さえ倒せば大丈夫でげね」とか考えとんのやろでげね。


だが、正直なところ一般の民だって洗脳されたら立派な戦士になるん。ならんかったら非国民扱いされて解体だろうね…あの悶ブランだもん、虐殺女王になったところで本質は変わらんと思うん。どうしてあんなクサレキャラを選んでしまったのか…パケ買いは危ないという教訓をまた活かせなかったんなー。


という事で、この世界にはカンナ以外には味方居ないのですよ…そして、新たな現地妻となる素体「茉莉花(ジャスミン)」は完成しとるん。後は地の鎧と、それに付いている俺のコア(おそらく数十年の時間を経て自我とか生まれている)を手に入れるだけの簡単ミッションなのよ。それを「一般の民がー」「人間さんがー」「グ○ート魔神がー」なんて複雑に考えるからあかんのや。ダッシュダッシュでいけばエエんやで。カイザー相手でもどうにかなるん。帝王切開しないように嫁たちの妊活は計画的にするん。



「焦土にするのは構わぬのじゃが、それを再生するのはここに居る高齢の者たちしか居らぬのじゃぞ。食べ物の事もあるのじゃ……敵を倒したからおしまいというわけにはいかんのじゃぞ?」


「そこまでは知らんのん。機械に頼りきった人間さんの末路まで責任は負えんのん………第一、それはここを管理しとった勇者の領分なん。そして、その勇者を地に落として利用している虐殺女王悶ブランを倒すのが尻拭いなん。それ以上は基本的に別料金ですわ」


「そんな事を言っておる場合では……」


「……魔王な嫁様さんよ。お前、言ってたじゃんか。俺に虐殺すんなって……相手が機械だから虐殺に値しないってのは無しだぞ。それに、俺たちの目的は人間を守る事じゃない。むしろ、俺やお前の心情を考えれば人間は滅んだ方がマシなんじゃないのか?」



ちょっと真面目に話をしてやろうじゃないか。俺やチェリアには全ての答えが見えているんだよ…勇者のリーダー。女神の正体。そして、全ての元凶…まあ、アイリスたちにも話してあるし推測でしかないがその答えを探しに行くわけですよ。その足を止めるわけにはいかないんす……まあ、俺は2度死んでますが。


俺の言葉にチェリアは押し黙る事しか出来なかったのは仕方ない。こいつらにも少なからず過ごしたこの世界への情がある…立つんだ情って感じで。え、そんな寒いギャグは要らないって………エ○ーナルフォースブリザー○でこの世界凍らせたかっただけやねん。


世界の破壊者するのは構わんさ。でも、俺が欲しいのは平成ラ○ダーやないんや、平成もやってたけど昭和な方やねん。それはええ、俺が言いたいのは、殴り倒す相手に辿り着くまでに邪魔する奴は遠慮無く同罪と見なして殴り倒すんや。しかし、殴り倒す相手が多かったら時間かかるん。ほら、あるやろ…ザコ戦スキップ機能とかあるゲーム。あれと同じ事をするんや。ついでにボス戦もスキップしておけば問題無いん。まあ、それだとドロップ品とか無いんやろうけど…あかんやん。



「仕方ないん。オラが後方支援してやっから、嫁たちが頑張るんな」


「キッシュさんは毎回そうやって勝手に結論出しますよね……」



第3夫人が夫婦の会話を所望している模様…とはいえ、こっちだっていつも除け者にされとるん。おや、もしかしたらネトラレされてるのは嫁になん…勝ち目無いっすわ、それ。



「相手は勇者の1人が使っていた最強(失笑)の鎧と英雄(嘲笑)が使っていたコアの最強最悪(自意識過剰)な悶ブランだぞ。いわば、俺を相手にするようなものだ…つまり、俺を除いたメンバーが勝敗を決めると言っても過言ではないん。顔面以外老化ババアのと、インテリムッツリクソメガネと、枝豆もやしと、あざといカレーを相手にお前たちがどこまでやれるかが勝負の鍵なん。更に隠しボスとかもあるのは明白なん。あの腐れ悶ブランだからコランダムベア級以上のグローバルモンスターを洗脳しとると思うん。そういえば、都市や牧場、大和では出会わなかったのん…え、一応居ましたよ。ゲーム内では…」


「誰に言っておるのじゃ、お主…」



チェリアが白い目で見てきたん。だが屈しない……子作りの時にされたら萎えるけども。



「とにかく。お前たちの力があればそれなりに戦えはするだろうさ……だけど、甘過ぎるんだよ。作戦なんて甘っちょろいこと考える暇があるならレベルを上げて殴り倒す事からしないと」



もしも心が…ではなく、俺のレベルが初期に戻ってその分誰かに渡せれたら、俺は迷わずそのレベル分を嫁たちに振り分け旅立とうって気持ちなん。正直なところ、オラがこの中で最弱なのは分かりきっとん…死んだわけだし。蘇らされたのにパワーアップしとらんのん…おそらく、シャドー○ーンみたいなライバル倒して新たな敵勢に宇宙へポイチョされないとパワーアップ出来んのん。


え、死亡フラグまた立ったって……この世に転生した時点で死んでれら。死を恐れる感情なんてとっくの昔に捨てたんす。そもそも俺の死は敗北条件に含まれとらんのぜや…俺はゾンビですが、何か?



「というわけで、カンナ以外にはザコ四天王を、イルムにはグローバルモンスターを相手にしてもらうん。勿論、カンナは虐殺女王悶ブランをぶっ倒してもらうん……オラは遊撃なんな。遊撃○艦するんな」



え、ナ○シコ違うよ。パト○ゼルやねん。主砲をダーンするんな…マイナー過ぎて知らないだと。それなら仕方ない。というか、俺は艦隊じゃないんな……「茉莉花(ジャスミン)」が複数作れたら良かったん。茉莉花(ジャスミン)戦隊サツリクジャーを構成したかったん。オラはわんわんおポジがエエん…サツリクマスターなん。思ってて虚しいわ…



「パパだけ楽するのはずるい」


「失礼な。俺が楽にしてやる側ではないか…主に敵を」



一撃必殺な必殺蹴りとか突き刺しをせずに主砲をダーンですぞ。かつての俺と同じ手法ですねん…主砲なだけに。更に回復役とかやるんやで。あいつら、無謀過ぎてオラが回復やら補助しないとすぐ赤くなったんや…体力の話やで。いくらネナベでも男アバターとアッーなんてしたない。男の娘ならちと迷うか血迷う事はあってもガチムチらお断りなん。お陰でこっちは鎧スキル上げるの苦労したんや。まあ、そのお陰でカンナと出会うきっかけは出来たんやし結果オーライなんかもしれんさ。


とりあえず、オラの実力を見てもらおうと思いました。「茉莉花ジャスミン」の弱さを知れば嫁たちの強さも分かるというものです…次回、勇者でない巻き込まれたただの英雄気取りの実力をお見せするでごんす。とりあえず、小型惑星破壊爆弾撃つんなー…盛った。盛りました。帰ってきた記念に核弾頭でええよね。え、それだと紫の豚が元恋人みたいやんか……何かフラグまただった気もするん。

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