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いざ王都、そして大会への道

昨夜はもげた…内容は、まあ言わないでおこう。そんなにいつも通りとはいかないわけだし。べ、別に4匹の死に悲しんでなんかじゃないんだからね。ドエムゴンとプライムの子の変態さに屈しかけただけなんだから…チェリアとアイリスが居なきゃこっちが負けてた。キッシュたちは連携技を覚えた…え、意味が違う?


まあ、幸せなら良いんだよ。とりあえず、リンドウも正真正銘俺の嫁…というか、家族と言った方がしっくりくるか。とにかく運命共同体になったというわけだ。が、これを見越していたのかどうかは知らないが、俺のステータスに変化があった。親バカドエムゴンはどうやらあのゴミアイテムをリンドウに託していたようだ。鞭が限界なんてなーいって事になり、竜魔法を覚えていた…え、ドラゴ○ムとか覚えんの?


嫁が増える度に人から外れていってる気もする…まあ、例に漏れずアイリスも覚えたみたいだけど。俺の土ミミズがドラゴンになるって話はこのくらいにしとこう。寝てる嫁たちとまた合体したくなる……釣りバカだから仕方ないね。俺はロボットの合体も好きですよ…4匹を模したロボット作るかな。ダン○ーガっぽくなりそうだが。俺としてはガオ○ンジャーが良いのだが、絵面的にゲキ○ンジャーになるからな。


とりあえず、汗だくだから洞窟の池で水浴びしようと外に出た……そこには、小さくなったリグナとチギリが居た。また不思議な事が起こったのだろうが…釣りキチと釣りバカたちが大量に釣った魚の大半を食い尽くしたこいつらが元のサイズに戻ったという事は上から下から消化したものや途中のものが…


シャワーでいいや。誰が好き好んで肥溜めで水浴びするかよ。







シャワー浴びて、洞窟の中で寝ていたリグナとチギリを回収して外で洗う。で、もう3回ほどシャワー浴びる。汚物系モンスターの処理は大変だ…洞窟も潰しておこう。あれはもうダメだ…釣りキチと釣りバカが池の魚を絶滅させてるのがせめてもの救いだ。まあ、大半が汚物になったが。



「そうか…苦労をかけたの」


「いえいえ。俺たちの子みたいなものですから」



チェリアに一部始終話すと労ってくれたが、イクメンパパですからね、俺は。汚物ごときでたじろいだりしないよ…デジ○ンの画面を汚物で一杯にした事もある猛者ですぞ。え、それはただ育成放棄してたからだろって…あの手のゲームは時間選ぶからな。



「それはともかく、王都の少し手前で徒歩移動に切り替えるからな…ああ。心配しなくても3人なら抱えて背負って移動するから」



現在、王都へ向けて低速移動中。振動を抑えて抑えての移動ですわ。腰が抜けるのか癖になってるのはちょっと問題かもしれない。相性良過ぎるのも考えものだな。



「パパ、もっと増やさないといけない」


「キッシュさんって、凄いですね…」



アイリスはまだ嫁を増やせと仰る。リンドウは恍惚状態から戻っていない。病まないか心配だ…空っぽの鍋をかき混ぜだしたらアウトだ。魔法使って一気に髪の毛伸びないかのぉ…どうでもいいか。髪は時間がどうにかしてくれるよ。人型の時は血を流すリンドウさんですからね。大物釣って興奮し過ぎて鼻血出すとか釣りバカですわ…え、期待してたのと違うとか言うな。



「このまま戦車で王都の城壁ぶっ壊して炎の鞭奪って次の世界行きたい」


「お主という奴は…第一、お主が言ったのじゃぞ。4匹の仇が出てくるやもしれぬと」



確かにピロートーク中に言った。ピロートーク中は口軽いんだ、俺。まあ、嫁たちも同じだけどさ…仇の話はあくまでも推論だし、倒したところで復活するわけじゃない。汚物の中へ消化された一部あるし…そういえばリンドウは腹壊してないのだろうか?



「リンドウ、腹具合は大丈夫か?」


「はい。いつになるか分かりませんけど、必ずキッシュさんとの子を宿してみせますよ」



そういう事ではないのだが、ドラゴンとスライムのクォーターですか。勇者とかに選ばれるんやろか…ちょっと気が早いけどな。いや、新婚生活は満喫せねばならん。まだまだ先の話だ…体温計を作らねばならないのだ。買った方が早いけどな。






シャワー浴びて綺麗になった嫁たちと朝食を済ませて戦車を降りる。リグナとチギリはアイテムボックスの中でお休みだ…街中でモンスター出すのはあまり良い行為ではないからな。



「という事で、熱中症予防のためにフードしとけ」


「余計暑苦しい気もするのじゃ」


「パパ、趣味の押し付け良くない」


「可愛いですね、これ」



三者三様の反応…背負うのはリンドウに決定ですわ。王都まで目測にして約2キロ…どうせ門には検閲あるのが宿命。そういえば、ゲーム中では門番が襲ってきたな。実力を示せとか何とか言って…でも、それはどうなんですかね。無闇矢鱈に人を襲うのが兵のすることなん?



という事で嫁たちを担ぎ背負ってスクランブルダッシュする事2キロ…俺はグゥレイトォ、グゥレイトォな炒飯を朝食に作りましたよ。だから、リバース嘔吐しないようコランダムシステムとか使わず普通に走っただけですよ。落とさないよう紐で結んでますし…うん、見た目はヴェル○バスターだよ。だから、俺はザ○ヲ派だっちゅうに。


で門には行列ができていた。ゲーム中では無かったリアルがありますよ…というか、そろそろ不安になってきた。俺は一度クリアしているのにリンドウは汚れてなかったという事実。そして、4匹が存在していたという事実…矛盾しているのだ。ゲームでは敗退して色々された結果ドエムゴンが本気出してきた。が、その事実が存在しないのならプライムの言った通りシード枠で大会へ本当に出れるのかと。


いや、むしろ出れない方が好都合かもしれん。俺が触れたらドエムゴンの鼻毛でも壊れるだろうからな…鞭も壊れるだろうし。鼻毛また抜けば作れそうなんだもん、要らんけど。


つまり、優勝者に挑戦すればええんやないか…アナロベアの姿で、テイム出来るもんならしてみやがれと。まあ、リグナとチギリの実力を過小評価しているつもりは無いのだが、4匹の仇が出てくれば間違いなく犠牲になるだろう…そして間違いなくそいつが優勝するに決まってる。そんなのを使役マスターはろくな奴じゃない…アナロベアとして倒すさ。



「だから、わざわざ敗者復活の選定してる側じゃなく一般の方に並べば良いと思うん」


「念には念を入れてじゃ。それにお主みたいな考えを持つ輩も多いのじゃろう」



学園長先生がそうたしなめてくるん。でも、中に入るなら早い方が良いと思うん。むしろ、この長蛇の列の後で宿屋が空いてるとは思わないん。野宿確定なんなー…戦車あるからどうにでもなるん。でも、可愛い嫁さんたちに野宿はお勧め出来んのん。



「もうドエムゴン呼んで王都崩壊させようぜー」


「父上はそれを良しとしませんよ…」


「じゃあプライムの方で」



新妻はそれも無理だと言う。博愛主義の日和見モンペの弱点はリンドウだというのに…これは自分のだ返せと脅せば返してくれると思うんだ。それに、俺だって無駄な戦いはしたくない。アナロベアは正義の味方であって強奪者ではないのだ…罪の無いものまで倒したく無い。悪いのは占有離脱物横領を行った奴らである。つまり、国王を倒せば解決だね。



「とりあえず、一番強かったら構わんのだろう?」



まずはここを押し通る。嫁たちを降ろして変身だっ…という事で白の指ぬき革手袋を装着して、新たな変身ポーズをする。光のオーロラ身にまとい俺は戦うモンスターになる。



「パパ、自重する」


「アイリスさんや、男には戦わねばならない時があるんやで」



大切な人を守る時と作る時に男は戦う人になるんや…という言い訳を理解してくれなかった嫁たち。大人しく並ぶ事3時間を要する事になってしまいましたとさ。





で、数時間後…



「俺はテレビっ子、アナロベアァッRXっ…ってやりたかったんだけど」


「意味不明なのじゃ」



順番が回ってきて、俺は優勝してるんだ通せという脅しに、はいはいワロスで済ませやがった門番たちを倒そうと構えたらアイリスに止められた。何が「そういう人多いんですよねー」だ…あの門番を蝋人形にしてやろうか。アイリスのお陰で命拾いした雑魚のくせに…


だが、他の門番がリンドウの姿を見つけると簡単に通してくれた上にリンドウなら大会へ出てくれと望まれた…何でも、うちの新妻さんはドエムゴンの助けた中古物件の管理費用を稼ぐために手配書とかでモンスター退治やってらっしゃるとか。一流テイマー扱いされとる…勿論、自分で解決しておったというわけだがな。しかも、昨日まで低レベルだったというのに最強に一番近い扱い。まあ、ドエムゴンとプライムの娘ですからね。この世界で3番目に…いや、くぎゅうたちの力を受け継いだリンドウは最強ですよ。子作りしましょな嫁ですよ。


結局、チーム扱いで参戦ですわ…俺はアナロベアできちんと登録されときました。シード扱いですわ。敗北は許されない…高級な宿屋にも入れてもらいましたし。


そのまで来る道中では絡んでくる輩を指先1つでダウンさせましたとも。俺との愛を守るため見失わないようにするのが大変だったと嫁たちに怒られた。他人の振りされてたともいう。



「心配しなくても、わたしたちはパパのお嫁さん」


「キッシュさんはヒモなんかじゃありませんよ」



遅い慰めが心を抉るん。まあ、主に絡んでこられたのは俺にだけどさ…誰が悲しくて奴隷商人から嫁を買わないかんねん。金だけの関係なんて真っ平御免じゃい。え、俺が奴隷の方だろ記憶改竄するなって…そう、俺は愛の奴隷。ラブウォーリア、アナロベアァッRXっ!



「とりあえず、大会へは出れるのじゃ…リンドウの人徳でな。キッシュは大人しくしておれば構わぬ。お主のモンスターの力を受け継いだリグナとチギリなら簡単に優勝できるのであろう?」


「それ、死亡フラグだからな…後、敗者復活枠なんて変なものに押し込まれてるから連戦だろうし…」



敗者復活枠なんてのは早い話が当て馬みたいなものだ…一度負けた奴が救済されて盛り上げるための駒にされる。ウィーアーマーベリック青汁なんて要らない、ありったけの嫁をかき集めたい。胸にバッテンつけるなら頬の方が良いです、戸籍には絶対嫌です。



「パパならだいじょぶ。思う存分戦える」


「変身モンスター扱いだからな…ルール的にダメなら暴れて国王の命を奪うだけだぁ」



俺は悪魔だ。いや、熊だ。そんなデデーンみたいな事やりますよ。岩盤作って押し付けますとも…え、ついでに彗星でもぶつけるのかって。当然じゃないか、月落としてやるよ。仮面を集めて鬼神キッシュになるんだ、俺。



「それはさすがに…いくらキッシュさんといえどダメですよ。父上や母上の立場もありますし」


「リンドウは真面目だなぁ…というか、ゲーム中では敗者復活枠なんて無かったんだぞ。人数が集まってないか、裏があるか…あるいは明らかにリンドウを狙っているかだ」


「ふむ…罠とキッシュは考えておるのじゃな」


「パパ、疑り深い」



疑り深くもなりますさ。4匹の事もあれば、その原因は何だったのかと考えますとも。俺と4匹を離れ離れにし、アイリスを消そうとしたのは俺たちの宿敵クソ女神ですぞ。その女神にしてみればドエムゴンたちの弱点を狙わないはずござんせん。しかも、ゲームの設定通りならリンドウは大会で負けて嬲り殺しですよ…そんな事を俺が許すと思っているのかと。断定、リンドウは間違いなく今回も狙われている…敗者でもないのに敗者復活枠なんてのにされたのがいい証拠だ。


そんな推理を嫁たちに話すと納得してくれた。というわけで、王都観光なんかしないで大会まで引きこもって毎日もげまくろうと思うんだ。

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