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新しい居場所

最近最近ある牧場にロリ魔王とペタ勇者がやって来ました。ロリ魔王は川へ釣りに、ペタ勇者はモンスターをラ○ザップに…結局、膝枕してくれなかった。そこは初々しく耳掃除してくれたりするんでねぇの…チェリアは釣りバカじゃなく釣りキチだわ、あれ。


それは仕方ないんなー…後で目一杯もげるん。という事で手頃なダメソファー見つけたのでだれる。だれキッシュですねん…



「あの…キッシュさん?」



赤いダメソファーが喋ったんな。やたらとニュルニュルしとるん………うん、これダメソファーじゃなくてダメスライム(赤)みたいだ。どうして部屋の中でスライムやねん。ここ俺たちの部屋やぞ。ゴル○ムの仕業かっ!?


とりあえず脱出とばかりにもがくがダメスライムソファーの大きさは俺の全身を包み込んでもあまるサイズ…脱出不可能、回り込まれる前に飲み込まれる。



「やぁっ…そこ、そこはらめぇれふぅ…」



しかもスライムなのに色っぽい声出すスラリン…俺、少なくとも人型以外に興味無いっす。このままじわじわ溶かされて消えていくのだ…諦めた。キッシュの旅はここで終わりですねん。俺、生まれ変わったら桃太郎になって鬼ヶ島でハーレム作ってもげたろうになるんだ…



「さあ、一思いに溶かして食い殺せ、スラリンっ!」


「やりませんっ!」



ボスの娘はなかなか寛容でした。母スライムなら容赦無く溶解液吐いてくるって戦闘データにあったというのに…むしろ、柵とか小屋腐食してたのあいつの体液の所為じゃね?


やったねドエムゴン、プレイ内容が増えたよ…は構わないんですが、どうやって脱出するのん、これ。塩振り掛ければナメクジみたいになるん?


だが残念。俺は塩を持っていなかった…都市で買い忘れた。伯○の塩…は国産じゃないから何の塩でも構わなかったというのに。俺、行商人には向いてないわ。狼耳のロリ賢者は諦めよう…そんなキャラ居ないけど。


とりあえず、嫁たちに引っ張り出してもらえるの待つしかなかったという結論に達した。だれキッシュ継続宣言ですねん…なんか離婚するネーミングっぽいから嫌だな。



「あの…キッシュさん。母上がもう増改築やめて欲しいって言ってました。これ以上分裂すると本体が小さくなるからって」


「100匹に分裂したらしいじゃないか。まだ出来るだろ」



クエストではもっと出たぞ。むしろ、分裂したスライムに色々食わせてはぐれたりキングったりさせたいというのに…というか、スラリンの分裂体を見ていないわけだが出来ないのか?


後、本体が小さくなるからなんだというのだ。むしろ、小さくなった方が…人妻だからどうでもようがす。せめて、未亡人なら良かったが…



「スラリンはオープンゲット出来んのか?」


「オープン…なんですか、それ?」



人型、スライム、ドラゴンと3形態あるのに知らんのか。それともあれか、殺戮の天使派か。俺はナデ○コのゲキ○ンガー派なんですが。俺の初恋はオペレーターのあの子です。え、あいつじゃないのかって…今俺は二次元に生きてるんだぞ。何を言っているのやら。


とりあえず、聴き直したら無限増殖は出来ないらしい…亀を踏みまくれば良いんじゃないかな。俺の亀は踏ませないがな。というか、あの配管工って実はスライムなんじゃね…どうでもようがす。



「オレは、スライムとしてもドラゴンとしても半端者で……人間の姿が一番楽というか安定しているというか…」


「闇に隠れて生きてんのか」



早く人間になりたいんだな。どうやったらなれたんだっけ…賢者の石かな。そんなアイテムあるならイフォルマくん女体化も楽に出来そうだな。というかまた意味が分からないって顔して…てもスライムだから分からんわな。顔があるわけじゃないからな…あったら頭の位置分かるっちゅうねん。



「どう生きるかは勝手だけど、恥ずかしいからとか便利だからとかって理由だけで人間以外の姿になるから不安定なんだよ…なりたいものになれば良いんだからな」


「なりたいもの……」



憧れのポケ○ンマスターになれないから終われない奴だって居ますがね。次から次へと現地妻作る旅も悪くはないが、絶対いつか刺されるだろうよ…俺も気を付けよう。



「なりたいもの、ありました。キッシュさんたちの仲間です…一時的なのじゃなく、本物の…」


「……それは幸せな家族との生活を失っても叶えたい願いなのか?」



それに、本物の仲間になるのはそういう事だ。女神戦の時の事は考えない…とはいえ、好意を軽くあしらう程の心の狭さはありはしない。スライムを嫁にする気はあまり無いが。


というより、この世界で成人しているとはいえ俺からしてみればまだまだ甘えても良い子どもだ。なのに、それを捨てて良いのかと思う。いや、捨てるわけじゃないか…


帰る場所を守る戦いに加わるだけ…あるいは…



「幸せな生活は生まれた家族だけじゃなくて、これから作る家族でも出来ます」



赤スライムは更に赤に染まった…というか、若干熱をもって熱いんですが、マジで。


というか、どうやって家族作るんですか…いや、3人目の嫁として云々は分かる。だが、玉子で生まれてきたら泣く。親になる自信無い…というか、母親が完全養殖しとるからな。不倫ですわ、間違いなく…俺のライン的には。



「とりあえず、繁殖は胎生でオネシャス」


「え、えっと…それってプロポーズって事で良いんですか?」



何その最低なプロポーズ…というか、どうしてそんなにちょろいのか。俺は何かしたかと…ただ撫で回しただけじゃないかと。後、父親を変態にしたか。



「プロポーズ違う。だいたい、仲間になるのと嫁にするのはまた別の話だ…手順踏むなり何なりしてのが抜けてる。まずは短期目標を叶えてからだ。例えば、伝説のモンスターをテイムするため一緒に努力するとか」


「あの…母上が伝説のモンスターはキッシュさんによって全滅させられたって…」



ゲーム準拠の謎反映度…誰だ、そんなの取り入れたのは。伝説のモンスターが居ないとか許されんのかよ。まあ、どのみち食材にしかならないんだけどな。



「あ、でも…最近未知のモンスターが洞窟に住み着いてるって話をしてましたよ」


「道のモンスター?」



ボンバイエですのん、ダーですのん。並んだらビンタされますのん…そんなモンスター居たら嫌だわ。いや、ドエムゴンには相応しいかもしれへん。でも、そんなモンスターテイムしたない。



「なんか、噂だと大型のトラ型モンスターらしいですよ」


「…………ゲ○ゲレ?」



というか、その理屈だと高確率でと○てつかくぎゅうなんだが。後、俺はどちらかといえば青髪派だ。幼なじみなんてもう懲り懲りだ…どうしてハーレムルートなかったよ。え、青髪の姉…駄肉に興味無いわ。



「よし。そのトラ型モンスターをテイム出来たら嫁にしてやろう」


「え…なんでそういう話になるんですか?」



リグナ、チギリ、てつをの3匹で枠1つ余ってるからな。別にチームならテイマー何人居てもええんやで。え、スライムてつをと熊てつをを分ければ良いって…ユニークな熊とスライムなんて狙われるだけじゃないか。意外とスライムはテイムし易いから盗られるぞ。つまり、ここの従業スライムは盗られる可能性ある…早く人型にさせねば。


というか、と○てつかくぎゅう1匹居れば優勝出来ますがな。伊達に暇を持て余してバトルしていたわけじゃない。あいつらもカンストとまではいかないながらもそれなりに成長限界まで育てた。チェリアやアイリスより強いのは確実だ。


「だって、4匹にならないとリンドウがドラゴン化して4匹目になるしかないじゃない」


「女の子扱いしてくれるんじゃ…」



女の子だって戦う時代だ…というか、男より女の子の方が戦ってる気がするのだが。男はカードとかベーゴマとか使うけど女の子は素手とかだもの。特撮はともかく、正義のために戦う男主人公のアニメって………あれ、思い当たらない。まあ、そんなクソ真面目な男主人公なんて流行らんよな。だいたいが私利私欲とか好きな女助けるとか……俺は私利私欲系か。


それはともかく、変身ヒーローとヒロインが背中合わせに戦うって燃え萌えシチュエーションだと思わんか…え、その場合は高確率でヒロインが死ぬだって。タックルさせなきゃよかろうもん。というか、と○てつかくぎゅうだったら一撃でミンチにならんのは俺かドエムゴンだけだと思う。



「心配しなくてもお前は強くて可愛い女の子だよ」



炎の鞭で叩いて耐えられたわけだし。むしろ、この世界で3番目に強いんじゃないかな。あのドエムゴンと不倫スライムの子だってのが微妙な気もするけど。不倫しなきゃ構わないですわ…



「つ、強くて可愛い…」



なんか、更にダメソファースライムが放熱してますがな。カプサイシン作用で発汗してまいりましたぞ。このまま脱水して死ねるんではないかと思えてきた…一番良いスポーツドリンクを求む。


というか、リンドウがフォームチェンジしたら脱出出来るやん、これ…べ、別にこの弾力を楽しんでいたわけじゃないんだからね。

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