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『エレメント・ファーム』導入

『エレメント・ファーム』


表ストーリーではいきなりモンスターを飼育している牧場の前に送り込まれ、そこの主である女性ミス・ライムから鞭を渡されてこう言われる。



「逃げ出したモンスターを捕まえるのを手伝って」



で、牧場の周りに居るいかにもなモンスター5匹の内2匹を捕まえるとそいつらが初期ペットとなるわけだ…何処ぞの博士よりくれる数多いって。仕様だよ仕様。


最初に選べるのは以下の5匹だ。


炎属性のウサギ型モンスター

水属性のアザラシ型モンスター

風属性のトラ型モンスター

地属性のミミズ型モンスター

雷属性のワシ型モンスター


俺はウサギとトラにした。え、タ○バニ好きだろって…ああ、大好きだよ。ちゃんと「と○てつ」「バー○ー」って名付けたさ。でも、失敗した。一番不人気のミミズ型モンスターってドラゴンに進化するんだぞ…他は進化しないのに。しかも、ミミズ型以外は大抵後で捕まえられる。なんでやねん。


で、表ストーリーでは牧場の名を売るために大会への参加をミス・ライムに頼まれてホイホイ参加するプレイヤーたち。未亡人に弱いんだね…


最後は王国主催の大会に優勝して、王国の依頼で王国の一番高い山に棲むエンシェントドラゴンを倒して終了という事になるのが一連の流れだ。勿論、牧場以外でモンスターをテイムする事が出来るし重要になる。鞭のスキルを上げる事に時間を食われる仕様だし、プレイヤーでパーティ組まないと詰む仕様な気もする。それは追々説明しよう。


で、一方の裏ストーリーだ。これがまた厄介な話…エンシェントドラゴンの所にやってきたプレイヤーはドラゴンからモンスターを飼い殺しにする悪のスライムを倒して欲しいと頼まれる。ミス・ライム…ミスライム…もうお分かりだろう。しかも、エンシェントドラゴンの元嫁だったらしい。どういう事だよと…未亡人じゃなかったのかよ。騙されたぜコンチクショウ。Pia○ャロ以来久しぶりに未亡人も良いと思ったのに。え、スライムの方は大好きだよ。問題無いよ。


後の手順は表ストーリーと大差無い。実力を発揮して王国主催の大会で優勝して牧場の悪事を暴きミスライムをモンスターを使って倒す。簡単そうで面倒な世界だ。バツイチスライムを倒して魔物を世界へ解き放て。あの子はモンスターだぞ…え、バツイチスライムを好きにするシーンがあるのかって。無かった。あってもスライムだぞ…人型じゃないスライムに興味はありませんっ!


つまり、簡単に言ってしまえばこの世界は壮大な元夫婦の喧嘩によって成り立っているわけだ。ドラゴンに生け贄を捧げるのが嫌な国はおまけですよ。だって、ドラゴンに捧げれた女の子たちはドラゴンの加護の下で集落作って過ごしてますもん。そこに俺の新たな嫁が居るかもしれない。


そして、言い忘れていたがこの世界の最大の特徴は…







『い、一体何なんだというのだ。そのバケモノは…』


「アナロベアですが、何か?」



俺は今、都市でもお世話になったアナロベアの着ぐるみを着てエンシェントドラゴンの上に立っていた。え、いきなりそれかよって…襲ってきた方が悪いんだ。どうせ生け贄を捧げに来た悪どい役人とかって思ってたんだろ。嫁を生け贄にして聖杯なんて要るわけないだろうがっ!


この世界では鞭を使ってテイムする以外にモンスターと戦うのは禁止されている。魔法もモンスターを回復させる命属性の魔法以外は無意味だ。ポケ○ンセンターみたいなのがあると思うな、むしろデジ○ンっぽかったりD○M寄りだぞここ。しかも、鞭スキル高くないと強いモンスターをテイム出来ないという。逆に高かったらどんなモンスターでもテイム出来ます…上限突破したらホモグマゲット出来るのかな?



「エンシェントドラゴンよ、わらわの顔を忘れた罰じゃ…誰がお主の贄じゃ」


『お、お前は斧の…なんだババアか』


「キッシュ、殺って構わぬぞ」


『分かった。ちゃんとロリババアって言えや、この大トカゲ野郎っ!』



踏み貫く事数回…とりあえず、不死なんだろ。仮に死んだとしても欠片出てきてウマーなだけだし。遠慮なく痛めつけた。後ろの方で「誰がロリババアじゃっ!」って声がするけど、君は愛しいロリババアだったのだから構わないじゃないか。



『やめっ…ああ、痛気持ち…やめろぉぉぉ』


「パパ、変な癖つきそう」


「あー…ホモドラゴンまで要らないか」



面倒臭いからやめやめ。俺はドラゴンの上から降りた。これ着てたら無敵だな、おい。さすがドラゴンど同じ伝説上の生き物アナ○熊だ。むしろ、この世界はこれでどうにかなると分かったからいいか。


そう。元々これを買ったのはこの世界で使おうとしていた意味合いが大きい。まあ、それ以外の事にも使いましたけどね。色々…あ、プレイには使ってないぞ。着ぐるみだし、これ。


だいたい、裏ストーリーから始まる場合は5匹から選べなんて展開が無いのだ。だから、ペットを捨てたり譲っていた場合は詰む。しかも、学園のモンスターはここより遥かに弱いから連れて来ても詰む…瞬殺だ。例外はコランダムベアだがテイム不可のグローバルモンスターだ。つまり、これしか方法無かった。いや、嫁をペット扱いしたらいけるのか…アイリス用に作った猫耳フードを被せて試してみよう。チェリアの分は無い。



『はぁ…はぁ………して、斧のがここに居るという事は成功したのだな?』


「何それいやらしい。夫婦の営みを聞くなんてこのエロトカゲ」


「パパ、せいこう違い」


「キッシュは黙っておれ。わらわが説明するのじゃ」



チェリアはエンシェントドラゴンに今までの事を話した…とかってゲームでなら1行で済ませられるじゃん。楽で良かったよな…チェリアはじっくり話をし出したから、かなり時間かかるぞ。とりあえず、俺は鞭に打たれたいとは思わないけどここでどうにかしなきゃならないならアイリスに鞭スキルを覚えさせなきゃいけないので練習させるか。え、俺は打つ側なのかって…真っ白な肌の嫁をいたぶる趣味は無いのだ。ちょっとピンポイントで叩いてみたいと思う部分はあるが…いや、ピアスとか痛そうだから思うだけだ。



「とりあえず、鞭を使って素振りしよう。仲間増やさないといけないからな」


「うん。仲間増やさないと、パパの相手大変」



いや、アイリスさんや。俺はモンスターとプレイなんてしませんぞ。ハーピーとか居ないし、進化しても女体化するデジ○ンみたいなモンスター居ないし…むしろ、そんなの居たらここに永住待った無しですわ。いや、このドラゴンの向こうに女の子だけの集落あった。ここが俺の全て遠き理想郷かっ!


…って思いたいだろ。生け贄に生娘何人居ると思う…俺なら最後の思い出にとか、奴隷で病気持ちとか中古を生け贄にするわ。ほら、カードゲームとかでも強いモンスター召喚するのに必要なモンスターを消費しないだろ、普通…むしろ、してない方がおかしい。いいんだよ、俺は無差別ハーレムなんて要らない。むしろ、アマゾネスの中に飛び込んで行って種馬になるつもりは無い。そんな事になったらスク○ズ展開じゃないですか。


とりあえず、アイリスに鞭の使い方を教えよう。とりあえず、モンスターを弱らせる『ピシッ』…うん、その際は手持ちのモンスターで弱らせるのが一番だが他に方法が無い。最初のモンスターは弱ってたんだよ『ピシッ』…だから、裏ストーリーで詰む事になる。というか、今思ったんだが鞭で叩かれてテイムされるとかモンスターどんだけマゾってるんだよ。『ピシッピシッピシッピシッ』



「さっきから痛いんじゃ、ボケナスがっ!」


「ぎゃあぁぁぁぁしゃべったぁぁぁぁぁ」



さっきからピシピシピシピシ叩きやがって。アイリスじゃないぞ。アイリスはそんな事しないしまだ鞭渡してない。いつの間にか現れた外套被った謎の人物が物陰から鞭で叩いてきやがっていたのだ。でも、俺が喋ったら発狂した…何なんだ、こいつは?



『おお、リンドヴルム。戻ったのか』



大トカゲが発狂している不審人物をそう呼んだ。はて、リンドヴルム…聞き覚えがあるような名前だ。それより話は終わったのか。終わったならチェリアにも鞭を使わせたいんだが…いや、さっきので目覚めてなんかないぞ。チェリアをどんなペットにするか考えるだけだ…子泣きババアでいけるか?

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