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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
13章 新訳・ロボ編
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雷槍の国3・灼熱は地平へと消えて

「全然意味分かんないんだけど…蓮華、分かるように説明して」


「と言われましても…」



時間は少し遡って、雷槍の国到着直後の事。何がなんだか分からないまま見知らぬ場所にいたアチキたち。


その後の話で、すったもんだで色々あったらしい事だけは何もなく分かった。








そして、数日が経って…



「ふはははは、この私の契約者になりたいなぞ片腹痛いわ………お願いします、いい加減契約してください」


「嫌だし」



何故か連日連夜、スコルティーノ・トリンこと蠍座と酉のルティンというのがやってきて契約しろと言ってきている。押し売りっぽい。


最強の支星'sシスターズとかって言ってるけど胡散臭いし、信じがたい。本当ならもう少しまともな気もするわけだし。








蠍座はややこしいのばかりなん。キラキラした衣装で対決しようとしたりするん。という事で赤だけど量産型で三人娘になったらロクな活躍しないまま刺される装備ですん。予備の頭や腰、バックパックでもあるんなー。


とりあえず、バックパックに巨大な扇風機付けて飛行出来るん。それだけなん…ついでにええ装備も付属したるん、レドームともいう。バックパックだけ可変して支援機になってもええんやで。ダイナゼノンの盾になってもええんやで仕様である。


というか、そろそろ武装を他の支星'sシスターズの誰に振り分けるかとか考えなくてはならない。後、蛇遣い座と鼬の鎧作り。というより、最近ここでしなくても適当な場所ですれば良かったのではと思う日々。まあ、アイテムボックス内の座敷童子一行による無限飯供給で餓死はしないようになってるんですがね。


黄金の鎧は代替胸部パーツにしよう。どうにかなるやろ…他の黄金の鎧で性能変わったりして。まあ、間違いなく蠍座のが最強なんですがね。蠍座と酉ですよ、ゼロなシステムありそうな最強鎧ですからのぉ…


まあ、今では明らかにダイナゼノンが最強になりつつあるんですが。もっとも、カンナには勝てない。あれは規格外ですん。何しでかすか分からないという意味で。


そういう意味では蠍座の奴も同レベルなんなー。どうしてあんな危ない仕様になってしまったのか。ノリ怖い。







「何、これ…」



しつこいからこそ一度お灸を据えるつもりで戦う事にした。そうすれば諦めもつくだろうと…


でも、その結果はアチキが瞬殺される程だった。あまりにも強過ぎて気付いたら空を見上げているという結果だった。



「私はこれでも最強を自負しています。ですが、それはあくまでも鎧の能力。契約者が強ければ簡単に越されてしまいます。現時点での最強は間違いなくジェムでしょう」


「そう…」



まあ、それ以上に強いのがゴロゴロ居るだろうけども。特にソール。


どちらにしても負けは負け…アチキだって、それなりに理解しているつもりはある。契約してやろうじゃないの。







契約はきちんと書類読んで理解した上でするべきなんなー。口頭での契約なんて当てにならないん。まあ、変な探偵に契約書を作成した上で依頼しても騙されましたが。そういう意味では新参者な天華とか騙されそうな気もするん…最強商法とかで。


そういう意味では支星'sシスターズはヤバいん。悪意あれば契約者の体を支配して戦いに明け暮れたり出来るん。まあ、そんな友達入りカプセルを噛み砕くような仕様にはしとらんけども。


そういう意味でレリアは特殊個体なん。せっかく作った蛇遣い座の黄金鎧に憑依出来んのん。まあ、普通に使いこなせるならええねんやけど追加装備の存在意義薄れそうなん。量産赤装備は飛行能力以外特に特化してないからええねんやけど。


飛行といえば、蠍座と酉の鎧なん。モチーフはエレガントな自爆系なん。鶏チックな白く大きな翼に加えて盾には蠍っぽい尻尾付きなん。更に翼の基部にはツインでバスター出来る射撃武器付きなん。可変も出来るという…


まあ、鎧だけ見れば最強なんですがね。カタログスペック的に…ただ、強過ぎた。使いこなせるわけがないん。導いてくれないとロクな使い方出来んのん…機能不全もあるかもしれん。


そういう意味では今まで作った装備の方が楽なん。使えるかどうかはともかく。だから、量産型はワインレッドに塗っとくん。ついでに余所見して撃たれたり貫かれたりしないように…無闇矢鱈と殺してたら続編作る時に困るから当然なん。え、そういう意味では結構死んでるだって……やろうと思えば復活させるのは簡単なん。クソ脚本家並みの神の力ありますん。



「ましたー。やっぱりこの装備弱っちい」


「贅沢言うななん。弱い装備で強い相手を打ちのめすロマンが分からんてか…巨大扇風機でダブルなタイフーンとか出せるように努力しる」


「また無茶を言う…」



レリアは贅沢なん。何処ぞの最強(笑い)だって中間フォーム無くて他人のカードで浮くしかなかったくらいだから飛行能力は重要なん。ムッキーとかおっぺけぺー言う暇あるならOSの更新でもしとけなん。








「いや、なんとなくは予想していたけど…その姿で飛べないって何よ?」



翼があるのに飛べないというルティン。その翼は飾りか…



「鶏が空を飛べるなんて迷信ではないか、あいつら食用だぞ」


「いや、明らかにあんたの努力不足でしょうよ」



こいつ、鎧だけ強いってタイプで慢心してる。ダメな子だ…鍛え直してやる。こちとらこれでも元は四神の朱雀やってたんだから飛べない豚でも飛ばせる特訓なんて常日頃からやってたんだから。



「…なんか、とても嫌な予感がした。私は契約者を間違えたかもしれない」



ちょっと谷底へ落とすだけでそんな事を言われてもねぇ…







「ゴミクズも掻き集めればそれなりになるか…」



黒マントは破砕ゴミから奇妙な物体を作り上げていた。それはかつて悶ブランと呼ばれた不燃ゴミとその他諸々を組み合わせて、この世界のラスボスを作ろうとしていた。



「…それ、なんてアプサ◯ス?」


「首から上のパーツが使えたからとりあえず付けているだけだ。とりあえず大きければそれなりにボス感あるからいいだろう」



一旦は再生されたものの、ハリボテだったのだからと手を加え始めたわけだが、ラスボスには不適格と大型化されていたのだ。


とんでもない方向にではあるが。



「このままいけば、確かに良いものは完成する。が…あまりに巨大なものを求められてもこの部屋から出せなくなるぞ?」


「……そんなオチは求めていない」


「同感だな」



ラスボスは現地組み立てが確定しました。最近流行りのユニット仕様である。とんでもないものかガラクタが出来そうな感じです。

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