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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
13章 新訳・ロボ編
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地斧の国3・凍える空に映える茜雲

「この世界は機械人の為の世界ですか…本当に奇妙な人ですね、ソールさんは。以前と同じように人種別で世界を区分けしている…そして、元に戻そうとしているのですから」


「創造主の思考は誰にも分かりません。いえ、理解したくないのです…かつての勇者が起こした愚行を誰も理解しなかったように。知らなければそれに越した事はないという事です」



既に契約を交わした右席大臣のフィバイシス・アクアこと魚座と巳のフィクアと共にこの国や世界の歴史を知るために国の大図書館へ赴いてみたものの、この世界の異質さを知る事になっただけであった。


他の世界…即ち、彼らが今まで旅してきたそれぞれの世界は変革されていたとはいえリセットされていたというのに、この世界は丸ごとかつての続きの世界であったのだから違和感を感じざるを得ないというのが正直なところであるのですが…



「そして、つらら様は何をご存知なのですか?」


「そうですね。強いて言えば聞かされた…といったところですか。かつてただ1人の為に世界を救い滅ぼしたかつての神の話を」



全ての根源にして元凶の本質を知るのはかつての勇者一行のみ…因果なもので、その人数を増やしてあの方は今回何をするつもりなのか。まあ、新訳などと言っている手前、想像はつきますがね。








次は黒です。他人から貰った背負いものしてるのが特徴的な黒です。それでは品が無い。という事で、パクるなら無人飛行バックパック化して大きな鳥みたくしてやるん。え、ルージュっぽいのに黒なのかとか細かい事気にしてたら今泣かすぞ。


バックパックだけじゃ心許ないので肩アーマーも付属するん。背負いものだけで強化なんて無理なんなー。ついでに人工知能搭載してダイナゼノンを構成する中核にしたるん。名付けてクロトリストライカーなん。なんか、主人公がダイナミック投身するネーミングなんなー。


ついでに白マントに渡した設計図のストライカーを後部に付けたるん…という事は今まで作ったの改修してパーツ可変組み込まねばならんのん。めんどくせぇ…腕パーツの交換程度で済まないの明白なん。


まあ、とりあえずやりますかなん。とりあえず脇下から出すビーム砲の実績はあるん。確か魚座だったん…バストサイズは91だったかどうかは知らん。Fカップだったかも知らん。なんとぉーである。


え、別に魚座だからって1番の美形とかじゃないん。支星'sシスターズの裏コンセプトは妹なん…いや、義妹なら居たけどもそれはそれなん。つまりは萌えなん。初期能力は同一だったはずなん。方向性だけの問題なんなー。


そうです、いつも通り迷いまくってます。こんちくしょう。







「ふむ…そうじゃの。確かにソールは変じゃ。というより、わらわたちも含めて全てが変じゃ。アイリスやお主のように記憶を持つ者も居れば、わらわたちのように与えられて思い出した者、シャルロッテのように与えられぬ者…あやつの考えている事は分からぬ。まだキッシュの方が理解出来たのじゃ」


「それに加えて機械人の彼女たちには創造主という形で確実に記憶を残しています。聞いて推測したところ大きく手を加えたのは最初の2つの世界のみ…」



結局のところ、どう考えても神の力を得た彼の掌の上という状態でしかない。


彼女たちとの巡り合わせもその策略の一端なのだろうと簡単に割り切れた。でなければおかしいのだ…かつての機械人の勇者、そして今の機械人の勇者に匹敵する者たちがゴロゴロ居るという…


まあ、彼をそれなりに慕う妖怪たちが彼の手の中に自ら囚われている時点で愚かな事はしないとは思いますが…



「結局、何も分からぬ者が束になって話し合ったとて分からぬものは分からぬのじゃ。今は成り行きに任せるしかなかろう」


「そうですね。とりあえず、フィクアの契約者として彼女との特訓にでもお付き合いします。こう見えて、鍛えるのは得意ですので」


「自虐の塊を作るの間違いではないのかのぉ…」



とっても失礼なクソロリ魔王ですね、この人は。








魚を食べると頭が良くなるらしいん。なら、回転寿司はオヌヌメなんなー。だが、考えて欲しいん…魚を好むはずの猫キャラがおにぎり好きな件。ではなく、一般的な猫耳魚好き娘はだいたいアホキャラ寄りなん。矛盾してるんなー。


そんな事で頭の良い魚座の話である。まあ、魚座だけど、白身フライ食べたくなるだけだけども。脇に練馬大根挟むだけだけど。


双魚宮とも言われる魚座です、鯉口ではありません。シャチホコです…金色に輝くん。水瓶座と魚座ってコンセプト被るやん。どうして立て続けに水系属性続くんって感じですん。オラの蒟蒻も水系属性多いけども。両生類とお姫様とかみたいに被る必要無いと思うけども。


しかもヘビのコンセプト入れるとかさ…脇の練馬大根シャチホコキャノンのビームは蛇行するん。それでええんだ…



「ましたー…これ半端なく重い」


「バックパックに詰め込んでやるしかないん。熱い想いと眼差し入れとくんなー」


「そんなのより軽量化求む」



クロトリストライカーは左右対称大型比率仕様なん。ただ武器載せてるだけとも言う。仕方あるまい、翼パーツに剣武装可変機能搭載して、砲身は実弾とビームの切り替え可能にするん。それやっとけば魚座は肩にも練馬大根担ぐ必要無かったんなー。








訓練を行っている闘技場が大きく揺れたのはフィクアが放った2門のビームキャノン砲と2門の実弾砲が原因だった。



「…本当に、戦争でもするつもりですか」


「いえ、ロマンだそうです。そして、絶対に死なない為の自衛力です。仮に人間や反抗的な旧式機械人、悪しき機械人が出現した場合に狙われるのは原始の機械人と化した我々支星'sシスターズですからね。その一角でさえ欠く事は許されません」


「なるほど…」



信用問題といったところ…と普通考えてしまいますが、その真の意味は過保護な誰かさんによるものというのは明らかですね。



「ちなみに、裏切り者が我々の中に出た場合には鎧の剥奪、四肢の断裂を行った上で創造主が来るまで封印させます。そんな事はあるわけないでしょうが」



あると言っているようなものなんですけどね、その話。まあいいでしょう…


それより、この闘技場の穴はどうするんでしょうか…









「本当に恐ろしいものを作る…」


「アバターとしても他の鎧は使われたのだから、それに比べたらまだマシ…と思う」


「まあ、確かにな。その謎この技術も問題だ。が、今はこちらだろう…なんだ、この『若い命が3つあるなら1つにして8000年過ぎても愛せばいいじゃないコンセプトトリニティモード』というのは…」


「でも、この仕様書があったから出来た」


「応。これで世界の支配も可能です」



全てを切り裂く近接攻撃型の鎧「草薙」、全てを反射する防御型の鎧「八咫」、全てを貫く遠距離攻撃型の鎧「八尺瓊」…そして、それらを全て装着した形態「葉牡丹」という命名は変えるつもりは無いようだ。


黒マントは呆れつつも抑止力となる方法を模索しなければと考えていた。明らかにオーバースペックだと理解していればこそである。

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