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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
13章 新訳・ロボ編
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地斧の国2・風は舞い雷は踊り狂う

「さすがにこの展開は無いにゃ」



思えば遠くへ来たものにゃ。マールが乗馬クラブしてるにゃ。流鏑馬とかいうのもやってるにゃ。意味分からんにゃ。



「さあ、ルーチェ様。私と契約してハイパー猫小僧になってください」


「カレイドキャットにゃ。お前しつこいにゃ」



もっと意味分からんのはこいつにゃ。この国の左席大臣とかいうナンバー2のアクラプトス・シスト…こと水瓶座と子のアシスにゃ。ネズミのくせにしつこいにゃ。ソール牧場のチーズやるから向こう行けにゃ。



「その枯れ井戸きっとでも何でも構わないです。水瓶座の力は伊達じゃありませんよ?」


「そんな危なそうな力なんて要らんにゃ。ウチは平和に過ごせたらそれでええんにゃ」



やたらと契約してトーナメント参加勧めてくるんにゃ。お前が出たいだけで巻き込まないで欲しいにゃ。







次は紫ですん。ハリネズミみたいに剣装備する上に裏コードでビーストモードになるん…え、野女モードとか言うなん。


ビーストな蒟蒻といえばルーチェなん。どうせ今頃はゴロゴロしてるはずなん…猫だから仕方ないんな。という事でビーストモードの方針は犬なん。変な力発動した結果、ルーチェが幼女化しても構わないと思うん。ロリ猫な娘、あると思いますん。


さて、話を戻してビースト剣なん…そうさゲキゲキ過激にガンガン行こうぜなん。どうして狼は追加戦士なのか。まあ、ええです。限界まで強化な狂化するん。爪伸ばして腕にソード付けて、頭にカブト………あ、アレやっぱ貰ってたら良かったん。ちょっと中断してパスタで釣ろう。やっぱナポリタンやな。


中断といえばチューですん、青い狸の耳すら食うネズミですん。水瓶座と組み合わせたのはノリです。まあ、大半がそうなんだけど。何処ぞの猫と仲良くケンカするネズミくらいウザいんだけどねー。






「だったら、その平和をぶち壊して…」


「やめろにゃ。そんな事したら張っ倒すにゃ」


「のぅ、ルーチェよ…その茶番はいつまで続けるつもりなのじゃ。お主とてマールと共に否定せぬ状態であったではないか。折れるべきじゃ…」



チェリアが受け入れろと言ってるにゃ…もう正直それでもいいと思うにゃ。でも、相性ってもんがあるのにゃ。平和ぶち壊してとか言う野蛮な奴と組むのは抵抗しかないにゃ。


でも、ウチが監視しないともっと危険な気もするにゃ。こんな奴がこの国のナンバー2とか終わってると思うにゃ。


にゃ………そういえば、曲がりなりにも魔族の王様やってたのが目の前に居るにゃ。こいつに国の運営押し付けておけばええと思うにゃ。



「分かったにゃ。でも、その代わりにチェリアがこの国どうにかするにゃ。こんなのがトップな時点でこの国終わってるにゃ」


「うむ、それは確かにそうじゃの。キッシュが作ったのが国の運営しておる時点で危うすぎるのじゃ」


「何か酷い言われようだ…」







パスタでサラダも作っていたら白マントがやって来てカブトとトレードした。あちらはあちらで拾った鎧から三種の神器モードとか作ってるらしいん。カブト要らなくなったからまたwin-winである。


リコリスはマルチプル化すると思うん。こっちもダイナゼノンの合体ギミックを考えるん……そういえばオラの体内にコアあったんなー。摘出方法考えねばならぬ。それでどうにかなるん。


まあ、それはおいおいとして…この可変モードギミック面倒なんなー。女豹のポーズならまだしも、完全にケモノですん。地球狭しと駆け巡るわ、コレ。



「ましたー、この格好じゃ地面しか見えない」


「バックパックの副眼に切り替えるん。意識するな、感じろなん」


「無茶を仰る」



無茶でも栽培でもやるしかないん。近接特化の金や遠隔特化の青と微妙に被るから可変は不可欠なん。というか、ロボならロケットパンチとか出来ると思うん。そういうロマンは足りてないんなー。


ロマンといえば水瓶座の鎧はキャノンを背中に2つ抱えたジェス◯キャノンですん。小型なくせに強いんなー。強化アーマーに火器も沢山なん…副眼ヘッドにサーベル取り付けておきますねー。


爪と腕の剣に加えてビーストモード顔のサーベル追加でゲテモノ感が増したん。ついでにオレンジ斬るための翼状ビームソードも追加しておきますねー。ソイヤ。







契約したにゃ。マールみたいに乗馬体験とかしないだけマシにゃ…と割り切らないとやってけないにゃ。



「じゃあ、見ててくださいね。私の必殺の全弾発射フルバースト」


「そんなの見るつもり無いにゃ。ハイパーカレイドキャットにしろにゃ」


「あ、そっちですか。仕方ありませんね…じゃあ、変身アイテム借りますね」



貸すと何か作業始めたにゃ。「ルーチェ様の指輪は容量過多だから契約の器はこのアイテムにしますね」とか「水瓶座の鎧の力で水や氷属性も使えるようになります」とかくっちゃべってたにゃ。そこまで強化されても嬉しくないにゃ…シャルロッテやマールに出番取られたとか嘆かれるだけにゃ。


で、しばらくしたら完全したみたいにゃ。ゴテゴテが更にゴテゴテになってたにゃ。キラキラもしてるにゃ…バチバチもしとるにゃ。本能が使うな危険って言ってるにゃ。メーカーのサービスマン以外が分解したらいけないとかって話にゃ。七音が言ってたにゃ。



「お前、責任取って馬車馬のように働けにゃ」


「な、なんでそうなるんですか…」


「それはこっちのセリフにゃ…」







パスタを山盛りに加えて、パスタサラダなどを持って白マントはアジトに戻ってきた。



「戦果上々。パスタ以外にも色々貰った」



白マントの手には他にも設計図があった。



「そ、そうか…本当にトーナメントに出場するつもりなんだな」


「当然。リコリスなら優勝出来なくともいい結果は出せる」


「応。準決勝敗退目指します」



白マントたちが手に入れた3つの鎧はアバターとしてではなく換装用の武装として改造されつつあった。「叢雲」「八咫」「八尺瓊」という在り来たりなネーミングはそのままパーフェクトなマルチプルというトリニティな設計図による様々な改良案である。対価はヒヒイロカネでどうにかなった。



「…望みくらいは高く持て」


「どうせ、トーナメントがまともに進行するはずない。茶番で終わるから準決勝でも高望み」


「…トーナメントが始まるかすら危ういか。まあいい、既にこの世界での目的は果たした。鬼灯が無かったのは不可解だがな」



全世界では何処かへ飛び散った墓もどきの鎧たちもソールが再創造したこの世界では元の場所に捨て置かれていた。だが、鬼灯のみは見当たらなかった。不法廃棄物は散らかっていたが。



「でも、まだ転移は出来ない。だから改修作業手伝って…変身アイテム作れる技量あるなら出来る」


「やだよ、めんどくせぇ…俺はメカよりキャラ派なんだよ。変身アイテムの知識はあってもそっち方面には疎いんだ」

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