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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
13章 新訳・ロボ編
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天剣の国4・無音の中の澄んだ声

各々が鎧との交流を持っていたけれど、あたしのところにはまだ来ない。4人目は将軍として遠征しているのだとか。余り物かよ…


でも、既に予選トーナメントには出場の届けを出されてある。その4人目、クレオレープス・ネリアこと蟹座と申のクリア。将軍なんて地位にあるのだから強いのは目に見えている。他はどう見ても…ねぇ?


でも、3人が3人とも掛かりっきりだから…



「何、狸丸…自害してたぬき汁になる覚悟でも出来た?」


「出来るかぁっ!」



アイリスと2人で過ごす事が多くなっているけれど、人を食べようと考えるのはやめて欲しい。誰に似たんだか…



「安心して。本当に食べるつもりは今のところ無い。ソールに食べられろとは思ってる」


「おいコラ」


「でも、ソールの事を嫌ってるわけじゃない。だから一緒に居る…そうでしょう、覗き魔?」



覗きは前世の話で、今世関係ないし…


まあ、あいつは最低な奴だ。いきなり人をはっ倒してくるし、ロクでもない…でも、まあ、そんなに悪い奴ではない。多少なりとも感化されてはいる。でないと、青龍を倒すのに加担なんてしなかった。家族を大切にする気持ちは間違いなくあいつの影響だ。



「覗き魔言うな。まあ、嫌悪感はそんなに無いけさ…なんだかんだで、刀だって強化してくれたし」


「指輪くれて婚約者扱いしてるし?」


「これはただのアクセサリー。婚約者になった覚え無い」



嫌々な顔して渡されてるんだし、本人がアクセサリー兼強化アイテムって言ってるんだからそうでしょうよ。まあ、くれたものだから有効活用するけどさ。



「なら何で左手薬指にしたんだ」


「や、やかましいっ!」








今回は青色枠の装備なん。個人的には沢山作りたいけども、そんなに材料ないから仕方ないんなー。というわけでハリネズミ級のトゲトゲ仕様のみなん。個人的には無線誘導は邪道だと思うん。でも、スタンドは限定品だから仕方ないんなー。え、どっちも超能力だとか言うなし。


とりあえず、今回のは高機動も兼ねてブースターも使うん。更に剣の合体ギミック…まではパクりやねん。こっちも一本の大剣になるまで合体ありにするんなー。更に予備も収納しとくん。ヤイバの鎧もびっくりの無限トゲトゲなんよ。



「ましたー、これチクチクして痛い」


「それが仕様なん。アキラメロン」


「そんな仕様要らない」



仕方ないん、配置に工夫するしかないんなー。背中に背負うの多めにして、腕にはハサミ状に保持するん。そういえば、背中に大バサミとか作った記憶あるん。蟹座だったはずなん。ついでに巨大な砲とか付けたわ…それはええねん。


しゃーなしですん。とりあえず全部背中に背負わせるん。どうせ飛ばしてなんぼの装備ですん。まあ、腕には大バサミ付けときますん。


ところで、1人猿蟹合戦のクリアというポンコツ…契約したら契約者食ったりしないよな。やりかねんのがキッシュくおりちーなん。え、じゃあ戦っても生き残れないではないか。妨害工作始めますか。







「あのね、蟹は一番最初に狙われて食べられたり柿ぶつけられて死んじゃうの。だから武力を行使して敵対するのは倒さなきゃならないの」


「ああ、うん…」



蟹の蟹のためによる蟹のみの武力理論を聞かされている。誰だ、こいつを将軍にしたの…



「狸だからカチカチした方がいい、尻にキャノンで放火した方がいい?」


「いや、誰がカチカチ山出身だよ」


「ソールから辛味噌は貰ってあるから心配すんな」


「食おうとすんなっ!」



アイリスは油断ならない。クリアも同様に…正直言って、こんなのしか居ないのか、支星'sシスターズってのは…



「で、結局あたしと契約するの…あんまりしたくないけど」


「しなきゃ食べます、たぬき汁」


「鍋取ってくる」


「だからやめろっ!」



もうヤダ、こいつら…







蟹はお嫌いです。アレルギーあるので…でも、クリアはヤドカリです、アシュタ◽︎ンハーミット某です。でも月に施設無いから破壊力は落ちるんなー。


さて、そろそろ動こうかと思うん。え、他の装備はどうしたのかって…平行して作ったに決まってるではないか。どうせ、この後地斧の国編とか雷槍の国編が混ざってるんだし、そこで事前収録の紹介してやんよである。メタいとか言うな、ヘヴィなメタいとか言っても妖精の萌えキャラなんて出ないから。


それに、オラどこで噛ませ犬を選ぶトーナメントするか知らんのん。チラシ、白マント持って帰ってるし…それに、鬼灯の所在も確認せんといかんのんなー。場合によっては再改修してラスボス化させないと次の世界に行けないという不安感なん…


後、姉妹で殺し合いしても楽しくないんなー。一方通行を逆走してでも止めたるん。まあ、そんなアホな事をする時点で姉妹ってか、おしまいなん。星座は運勢ランキング争いだけしてればええんなー。







天剣の国、予選トーナメントが始ま…らなかった。


出場する選手が十分に集まらなかったのである。




「日和見主義しか居ないのか、この国は…」



参加者数4…出場枠数4。無投票当選である。天の鎧を装着する出場者はジャンケンで決めればいい程度の結末である。わたしは鎧がまだ使えないので出れなかったのが悔やまれる。後、蟹はチョキしか出せないので最弱だった。というより、鎧着込んでジャンケンするのがどうかと思う。脱げば普通の体なのに…


いつもキッシュが作った鎧を着ないと落ち着かないとか依存度高すぎ。もう少し自分を持った方が…無理か。


かつて、対峙した時に機械人の誰かが言ってた…創造主に対する信頼は絶大かつ絶対だけど、創造主が望まぬ事はしないって。


つまり、キッシュであったソールが悪い事するなと言ったら特に問題起きない気がする。トーナメントするなで終わる話な気もする。どうせ言わないだろうけど。


ジャンケンの結果、順当にレニが優勝扱いになった。シャルロッテは呆れていた。天の鎧を着たレニはどう見てもアサルトなシュラウドだった。着せられた感がハンパないのに似合っている。つまり、運搬役か。







「天の鎧はあの子に渡りましたか」


「………ガ」



そんな様子を高台から眺める機械人と巨大な鎧の姿があった。



「残るは地と雷…きちんと運んできてくれるのかどうか」


「ガガ………ナクテモ、コマラナイ。フッカツハチカイ」


「…ロムロン、その根拠は?」


「カン」



巨大な鎧・ロムロンの言葉に機械人のカメリアは呆れていた。



「どちらにせよ、バカな考えを起こさなければ良いか…にしても、もう少し気骨のある奴が居ると思ったのだけれど」


「ショセン、リョウサンガタハリョウサンガタ。カズダケノソンザイ…ホロンダトコロデ、ダレモソンシナイ」


「まあ、かつてとは違いますか…さて、念のために他の国も見ておきましょう」



そう言って2人は高台を去っていった。

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