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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
13章 新訳・ロボ編
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天剣の国2・普く光のその先へ

天の鎧…それはかつて、キッシュによって作られた鎧の1つである。地下に安置されているとわたしだけ案内されてきた。本物かどうかの確認を含めた理由で。



「間違いなく、この指輪に『白綾』は登録されています。ですが、使えない理由までは分かりかねますね」



レニが調べたい事があるとか言うので、わたしの指輪を貸した。天の鎧と意向が似ている鎧の1つなので解析して色々調べられた。前世で使っていたあの


あの時、そしてあれ以降使えなくなったパパがくれたアレは壊れたのか使えない。具体的にはうんともすんとも言わない。クラリネット級…



「つまり、どうしようもないって事?」


「まあ、現時点では…それこそ、カンナ様も同様の理由でこの天の鎧をも置いていったわけですので」




それはあの時、皆が思い知った無力…カンナも同じだからこそ、きっと…






一方、貴賓室に案内されていた4人の方は…



「本当に無力ですわね、わたくしは…」


「シャルロッテ様はまだ強いと思いますの。皆さんの中で最弱なのはミリルですの、間違いなく…」



さっきの戦いはシャルロッテ様だからこそあれで済んだというのは誰の目から見ても明らかでしたの。ミリルなんかでは数秒も立っていられなかったはずですの。


欠片の力を貰えるわけでもなく、立派な武器も無い。ただ光属性という魔法のみで少しの利用価値があるだけの存在…それがミリルの立ち位置ですの。



「いや、そんなに卑下しないでも構わないと思うが。そもそも前提が間違っている…常人の中では強い部類だと思うのだが」


「そうそう、紅蓮の言う通り。妖怪より強かったら化け物だっての」


「お二人はそう言ってくれますが、ソール様に武器を強化してもらったり優遇だってされてますの。それに比べて…ミリルは何の価値もない女だと思われているですの」



何故か白い目で3人から見られましたの…「あれだけ頭撫でられてて優遇されてないとか…」「どう見てもお気に入りですよね」「単に戦いから遠ざけるためじゃん」とかコソコソ言われてますの。



「そんな貴方に朗報です。今ならこの最強の一角、双羊が剣となりましょうではありませんか」



突然、何者かが現れましたですの…








さてさて、続いては赤の形態の1つな強化アームです。赤いパンチかますやつです。今なら大砲もお付けします、さすがに150メーターの刀は無理です。ヒヒイロカネ程度じゃ強度足りまへん…クボタイトが大量に要るわ。


え、そんな事よりミリルの立ち位置とか欠片の話ですか…まあ、光以外の欠片では、炎が天華、水が紅蓮、風が駄猫、無が豆狸となって、雷と命は半分ずつレリアとリコリスで、地はレッタに使用予定ですん。闇はあかん、光が病んだらあいつと同じに堕ちるとこまで堕ちる。つまり、光の欠片さえあればええん。


別にミリルの前世が豚だから冷遇なんてしてないん。貴重なロリ枠だからこそ大切にしとるんなー。後、チャクラムの有線式化に手間取ってるん。いっそ、ミリルを強化してもええねんけどそれは狂化ですからのー。闇の欠片と大差無いん。



「ましたー、さすがに腕ムキムキは嫌です」


「ちゃんと外部アームにするん。アームさんならええんやろ。トレースシステム組み込んだるん」


「それなら構わないです」



注文の多い奴なん。そういえば支星'sシスターズにも注文の多い奴居たのん…十二支と星座で被ってる動物が居るから寄越せと言ってきた奴らなん。そういえば、羊毛イ◯コム備えてたんなー。イン◯ム入ってるですん。






「改めまして。牡羊座と未のアルコことアリアリーナ・ルコンと申しますです。一応この国の宰相なんかを務めております」


「は、はあ…」


「手短に話しますと、レニだけずるいのでアルコと契約して欲しいです」


「何処ぞの魔法少女勧誘か」



アイリス様も加わって改めて話し合いの場を設けましたの。魔法少女…ルーチェ様みたいな格好は遠慮したいですの。



「いえいえ、別に魔女にしたりしませんから。支星'sシスターズはあくまでも鎧なので装着者が欲しいというのは当たり前の要望なんです。そして、相性だってあります。アイリス様は既に鎧を持っているから除外して、この中で相性が良さそうなのはミリル様なんですよ、アルコの場合は」


「とても胡散臭いのです。それに、シャルロッテ様みたいな戦いはミリルには無理なのです」



別に戦う必要なんて無いのだとアルコ様は言ったのです。じゃあ、あの戦いはいったい…



「結局のところ、野良鎧が飼い主探してるって話か。ミリル、拾ってやれ」


「アイリス様、そんな捨て猫を拾うみたいに言われても…」


「いや、実際のところ野良鎧ってのは事実なんですよ…暇だから機械人を修理したり新造した結果、国のトップなんてものをやらされて、正直飽きてます。連れて行ってください、創造主の指輪があればそこに住んだり召喚されたりしますからお願いします、この通り」


「うわ、綺麗なまでの土下座してんし…」



霞様もドン引きの土下座なのです…ミリルもドン引きなのです。でも、きっと許可しないとエンドレスなのです。アイリス様やシャルロッテ様は視線で諦めろと言ってきてますの…


結局、受け入れるしか無いですの。







標準装備の刀、ヴィレッジプラスとヴィレッジレインが出来ましたー。え、村の刀ですから。村人にはこれが精一杯。クボタイトがヒヒイロカネインゴットの中に紛れとったん。後で白マントにパスタ付け届けするんなー。刀2本とナイフ2本が出来ました。もう少し作れそうだが150メーターはやっぱり無理です。


え、ナンバー06のアルコの話ですか。立ち位置的には量産型のおニューです。但し、インコ◯装備型なので若干使えない残念仕様です。はい、オラの趣味です。Fではよく使いました。


髪の毛に見立てた羊毛ウィッグの団子が飛びます飛びますなん…縦ロールにしたかったがドリルでの分離は難しくて挫折したんなー。


飛び道具を使うミリルならマスターとして扱えそうな気もするん。空間認識能力ですん…あるいは投球コントロールとかそのあたりなん。ノーコンのワイには分からん話ですたい。


後、羊なのにモフモフ度低いんだよね、あいつ。暑苦しさは満点なんですが。ウザキャラに仕上がったのは大誤算です、ウィッシュです。いくら村でもヴァンガ◯ドは関係ないん。


ミリルにはとりあえず眩しいんだからでお馴染みのフルチューンなドレスでも作ろうと思うん。光の欠片はいつ手に入るか分からんので。というか、あのドエムヌッシーの鱗の使い道が今のところそれしか思い浮かばんのん。






「これで契約したのですか?」


「はい。地獄の果てまでも追いかけていける機能付きです。残念ながら今のままでは世界の壁を越えるのは難しいようですが」



よく分からないのです。後でソール様に聞くのです。アイリス様に助けを視線で乞うても「こっち見んなヴォケ」って言われますの…



「とりあえず訓練、特訓、実践をやっていきましょう。アルコの能力にご期待あれです。でも、その前に…」



目の前のテーブルに書類の束が「ドンッ」と置かれたですの…既視感あるですの。



「まずはこれ手伝ってください、マスターとして」


「あ、こいつダメな奴ですの」



契約破棄したいですの。

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