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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
13章 新訳・ロボ編
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天剣の国1・空に舞い散る氷の如く

わたしたちが飛ばされたのは天剣の国と呼ばれる大国の首都の門前だった。


普通なら突然現れた珍客に対しての警戒心はあるはずだけれど、わたしたちはそのまま王宮に送り届けられた。ソール、睡眠魔法はやり過ぎだと思う。



「以上がこの三国間の状況です。正直、三国に分ける意味は無かったのですが互いの牽制やどうしても生まれてくる悪しき者を封じる為にレッタ様が考案された策の一つです」



形ばかりのこの国を統治する4人の支星'sシスターズの内の1人レオニード・ニクスによりアイリスたちはこの世界の現状を伝えられた。ソールの話との擦り合わせでもあったが…



「あのチラシと内容が違いますわね」


「あのチラシですか?」



チラシの内容をレオニードへ伝えるシャルロッテ。だが、それを聞いて彼女が渡したチラシは…



「最初に見たものではありませんわね…副賞について書かれていませんわ」


「本当ですの…『100年に一度の記念大会、今回は各国に祀られている天、地、雷の鎧を各国優勝者が使用しての特別戦開催。果たして創世の女神が微笑むのは誰か』『天剣、地斧、雷槍の各国での予選大会開始。本戦前にも予選トーナメントあり』と書いてますの」


「では、最初に見たあれは…」



そもそも、どうしてソールが転移してるすぐにあんなものを持っていたのか…だいたいの予想はつくけど、ソールが毛嫌いしている内の1人だからどうにもならない。また処分して終わりってだけ。そういう意味では安心して構わないと思う。



「そんな事より、今はカンナとレッタの行方」


「記念大会当日には必ずやってきます。機械神カンナ様と機械帝レッタ様ですので」



知り合いが知らない間に神や帝になっている件…大統領までなら知ってる。後、根拠の無い自信もどうにかして欲しい…



「もっと早く会える方法は?」


「三国間の戦争、我ら支星'sシスターズいずれかの破壊、世界的危機…」


「いや、そんなヤバそうなの以外で会えんのか」


「よく言った、狸丸」


「誰が狸丸だっ!?」



狸丸が何か言ってるけど知らない。興味ない。ソールの気持ちはよく分かる…あいつウザい。



「あるとすれば…我ら支星'sシスターズの主となる12人の選ばれし者が見つかる事でしょう。もっとも…その素養のある方は目の前にいらっしゃいますが」



そう言って注視されるのはそれぞれの指輪…ソールがくれたもの。結局のところソール絡みでしかない。







どうしてこうなったんですの…わたくしから選ばれしものかどうか選定すると言われ、連れて来られたのは闘技場でしたわ。



「では、改めて…レオニード・ニクスこと獅子座と寅を司るレニが、シャルロッテ様を主と認める為の試練を始めさせていただきます」


「いきなりですわね。少しは説明していただけると助かるのですが…」


「我々支星'sシスターズは同期者と呼ばれる主が居て初めて十全な機能を発揮する事が出来るのです。かつて、鎧装士アーマーナイトという者たちが居ましたが、十全に使いこなせたのはごく僅かだったそうです。ですから、我々の創造主は違う形で新たなる絆を構築しました。それが絆魂装ソウルメイトシステムです」


「は、はあ…」


「そして、それは指輪を通じてなされるのです。鎧を登録していない同じ製作者の心のこもった指輪によって」



正直、さっぱりですわ。言っている意味の1割すら理解出来ません。とりあえず、ソールが悪いという事だけははっきりと分かりましたわ。



「そして、あのメンバーの中で既に鎧を持つアイリス様を除いて一番愛されている貴方が我に相応しい奏魂者と判断したので、こうして確かめる為の戦いを行うのです………では、参りましょう。共に戦う為に」



こうして、わたくしたちの戦いが始まりましたわ。どうしてこうなるんですの…









とりあえず、金色からやってやるん。レリアは支星'sシスターズなのにトレースシステム無いから仕方ないん。というか、人間さんは絶滅しましたというのにトレースシステム使える相手居なかったから無意味なんなー。つまり、連中は無意味な枷持ちですん…シャルロッテたちならどうにか使えるやもしれんが、それで何をしろというねん。


さて、改めて金色枠である。盾と槍と爪と剣とエネルギー吸収武装バックパックである。まんまである…盾に変形機構付けて挟んだりしようかと思う。というか、この時点で装備過多である。ちょっと倉庫用のなんか必要である。



「ましたー、これを使ってください」


「誰が交渉人やねん。なんやこれ…八天の箱とか鑑定結果出とるん。どうみても聖なる衣入ってたような箱やねん」



何故か「ましたー」呼ばわりなん。変に舌ったらず機能搭載されとん。八天の箱は単なるアイテムボックスですん…レリアのためにあるかのようなアイテムですん。まあええけど。その理屈でいったら首輪も誰か用になるわけやし。足輪はスズリン専用になりそうやけど。


とりあえず、八天の箱とは名ばかりのランドセルが背部装備デフォになるからエネルギー吸収のは悪魔の羽みたいにするん。間違えても天使はあかん…たい焼きドロボーしそうなん、うぐぅ。


え、この方針でいったらだいたいランドセル邪魔になるやん。









「この程度ですか。力量がありませんね…正直、ガッカリです」


「くっ…」



正直、手も足も出ませんでしたわ。剣にしろ魔法にしろ、全て効果が皆無な程の防御や回避…己の未熟さを感じるだけで、まともな攻撃をされていないというのに剣で受けるだけでこの疲労…


こんな事では、ソールに…



「ですが、目は死んでいない。いいでしょう…機械人に対してここまで頑張ったのですから仮という事で認めましょう。あなたの強さを」


「ボロボロのお前が言う事じゃねぇ」



アイリスの言う通り、何故かレニの方がズタボロですわ…どうしてですの?


まあ、どうせソールのせいですわね。考えるだけ無駄ですわ。



「確かに。ですが、それこそ創造主に認められた証…本気で殺そうなどと思って攻撃していれば我は確実に破壊され尽くしていたでしょう。創造主の優先度は限りなく高いが故に…我は攻撃手段です。同時に防御手段です。支星'sシスターズ最強の一角として、守るべきものは守ります」


「勝手に自己陶酔しないで欲しいですわ」



全てソールが悪いという事にしますわ。考える方がさっきの戦いより疲れますもの。









なんか、さっきからディスられてる気するんなー。後、なんか解説しなきゃいけない気してきたん。


レニは家が無い子ではない。愛については何も知らないけれどー…え、棒が一本足りないだって。足りないのはネジや、何処か締め忘れたんや。


ガン◯ムでいえばデュエルなん。支星'sシスターズの1号機なん…だから、両手で剣使えるんな。キェーとか言わないはずなん。


一応、コンセプトはネコ科の孤高さとかリーダーシップとか目指したん…間違えても中の繋がりで金ピカ王とかになってないか心配なん。


そんな事よりこっちの金ピカの話なん。ヒヒイロカネ大量だから蒟蒻たちにもええ装備作ってやるんなー。特にシャルロッテなんかは痛いチーム名の由来の剣使ってるけど…王家の家宝とかいってもただのミスリルならいつか折れるだろうし…


変なフラグ立つ前に記憶の事も考えないとあかんのんなー。やる事多くて面倒なん…キッシュの時みたいに盛ってたらええだけとは違うからのー。

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