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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
12章 新訳・大和編
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偵察より定説。検証、鳥は美形が多い説

さて、夜中に抜け出したまでは良かったのだ。一応、前回青いドラゴン対決を逃したスズランに憂さ晴らしで付いてくるかと尋ねてしまったのが間違いである。当人は固辞したが、それを聞きつけてたとある巫女狐の残念母娘がいつの間にか待ち構えていた。同行である…強制出撃ユニットであった。



「ソール殿…単身で動くのはお控えください」


「それ、全世界の単身赴任してる奴が一番聞きたい台詞だと思うん」


「訳の分からぬ事を言わず、蓮華様の話を聞かぬか」



お前も元蓮華だろと。紅蓮は未だ変な責任を感じているらしい。蓮華の前世を戻す術を失ったのだから仕方ないかもしれんが。


という事で、バランスの悪いメンバーです。紅蓮は太刀を使っています。ひろしではありません…無銘です。後で改造待った無しである。で、蓮華はお馴染み二槍流です…薙刀だけれども。そう考えると槍を使うのが居ない。槍を使う蒟蒻募集しますか。



「槍を使う可愛い子に知り合いいないのん?」


「え、えっと…わっちの知り合いには1人くらいしか…」



蓮華の知り合い、薙刀を習いに行ってた道場に天華てんかという子が居たそうな。でももう100年近く前の話なら意味無いんなー。


さて、話は変わってこのエセ母娘の事である。よくよく考えてみてください。雪ババアが蓮華に前世を吹き込んでいるのなら、大して変わらない気もします。ここで暴露ってもええんやないかな…


紅蓮の方を見ると、こっち見んなって顔してやがった。本当に人格変わりすぎやろ、お前。


やはり、体が無かったからといって娘のスペアボデーに詰め込んだのが悪かった。つまり、シオンというあばたぁですん。その影響によるチェリアババア化事件ならびにリンドウ双子化事件がバグ発生したんやな。アイリスもその影響で記憶持ってたりしたのか…あれ、他にも影響ありそうだぞ、これ。


とにかく、そのあばたぁに引っ張られて性格歪んだむなのはオラも体験済みなので分かる…現状でも引っ張られてる気がしてならない。この体も誰か別のじゃないだろうなと悩む日々…だから嫁たちに手出し出来ない現状である。そんなこたぁええねん。



「昔々の事じゃった。ある化け狐が子狐に成仏させられてのぉ…その化け狐はペット嫁に寄生しおった。そして、飼い主に世界まで任せようとしたんじゃ。じゃが飼い主は世界より嫁たちを選び、自ら死を選びおった。化け狐は激怒したが何も出来なんだとさ。めでたくないめでたくない…そして、村人神によって化け狐はクソ鬼トメに生まれ変わりましたとさ。めでたくもないめでたくもない」


「あのー、ソール殿…知ってます、その話」


「なん……だども……」


「紅蓮さんが前世で母という事は何度もつららさんから聞かされました。だからこそ傍に居てもらっているんです」


「………知ってた?」



紅蓮は首がもげるかと思うほど横に振り振りしとるん。全ては雪ババアの手のひらだったんなー。だが手遅れである。サプライズ失敗して紅蓮にパラライズ掛かっただけである。思考麻痺起こしてやがる。


結局、オラが何かせんでも家族だったわけですよ。やっぱオラ不要なん。不要手当クレメンス。








家族の語らいとか無くて気まずい雰囲気のまま歩く事しばらく…やっとこ第3の神殿に到着です。帰りはホバークラフトで帰るんだ。沢山の鳥肉持って…



「待ってたわよ、蓮華…100年ぶりかしらね」


「天華ちゃん…どうしてここに?」


「そんなの決まってるでしょ。天狗一族の長、朱雀の天華…あんたを倒す為に、天狗一族の為に戦いを挑むわっ!」



なんか、フラグが早速回収されようとしとるんなー。神殿の入口に女の子が仁王立ちして待ち構えてたん。天狗ですか、蔵馬とか…あ、それはキツネなん。じゃあ、オラは厨二な邪炎使えるんですか?



「天狗一族の秘技、邪黒の炎を受けてみなさいっ!」



あ、チミが使うんかい。炎の欠片要員ですん。槍を使う可愛い子ですん…ロリババアな天狗だけど。天狗要素は天狗のお面と服装だけなエセ天狗だけど。でも空は飛べるはずなん、ずっと傍で笑っていて欲しいなん。お友達同士で喧嘩してはいかんのんなー。というわけでちょっと蓮華のガードベントしてくるんなー。



「バカめ、火炙り程度でこのオラが倒せると思ったか」


「いや何なのよ、いきなり飛び込んで抱きついてくんなっ!」


「これは抱きつきではないん。やぁってやるぜなん」


「みぎゃ…」



そのまま反転させて牛丼好きなキャラクターなバスターかましてやったん。あれ、やる側の臀部も居たいと思うがそうでも無かった。オラも一応強靭なんなー。やなっさんでやった時は向こうが強靭でダメージ負ったん。おのれ、駄勇者め。



「そ、ソール殿…」


「友達で殺しあって許されるのは戦争だけでええん。別に懐柔したってええんや。鳥肉は今度にして拉致って連れ帰るんなー」



オラはナチュラルな姉ポジなん。このヅラ天狗説得してやるんなー。そうでもしないと蓮華が尻尾分割させてビーム放ち出すんなー。









というわけで天華とかいう娘っ子さ連れて帰ってきたべや。雪ババアも顔見知りなので何も言わずに寝かせました。



「ソール殿…その…」


「友達はええもんだーなん。オラはボッチだからはっきり言えるん…遺恨があるかもしれんが、きちんと話し合っておかなければ後悔するん」


「いえ、遺恨なんてありませんけど…」



蓮華たん曰く、槍とかの長物道場で切磋琢磨して競い合ってはいたが別に仲違いしてしまったとかではないらしいん。が、100年も放置してたらFOかCOされたと思うと感じるんなー。通信手段が乏しい上に郵便すら発展してないんやからしゃーないんなー。



「とりあえず話せば分かるん。ダメなら肉体言語で話すんや…とりあえず、さっきの技を伝授したろか?」


「え、遠慮します…さすがにあの格好は…」



まあ、逆さまにして大股開きっすからのぉ…ノリでやった、反省などするものかである。だが、自重して入牢するんなー。え、先住民が居るから無理とか言うなし、追い出せそんな連中。でないと豆狸が話し合いに同行出来んからややこしいやんか。入れささんかったらお前らにもキン◯バスターするでと脅したら応じた。さて、座敷牢改築してシステムキッチン導入したるんなー。そしたら板場はワイのもんや。







「白虎、青龍に続いて朱雀までもが破れただと…」


「仕方ありません。朱雀は四神の中ではもっとも若くして未熟。そして、頭の悪い輩でした。陛下の寵愛を受けたいだけの下女であったではありませんか」


「オデら強い。でも、分離したから前より弱い」



玄武たる者たちの正体、ぬらりひょんと大鬼は己の無力さを把握していた。と、そこへ都合良く現れる白い影が…







というわけで入牢して1日でシステムキッチンな座敷が完成したん。これで座敷童子な紫姫たんの気が…え、請求書ですん。新築座敷牢の建設費用…ブロック魔法でタダ働き確定ですやん。


で、そんなんで絶望してると天狗娘が起きたから謝りに来いと呼び出し食らったんなー。誰が謝るものか。そんな事されたらドライバー決めんぞ。

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