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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
12章 新訳・大和編
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それは特別でも何でもなく…単なる憂さ晴らし

前回、鵺の鳴介こと白虎と戦う気満々で行ったのに戦えなかった駄猫がやる気を出して次の神殿へBチームと偵察に行ったそうな。で、帰ってこない。



「どうせおにぎりの具でも研究に行ってるのん。そんな事より今日の納豆も美味いんなー」



やっぱ朝は納豆と卵と焼きシャケなん…サーモンやけど。今日の納豆は国産大豆の大粒なん。さすが杏ちゃんなん。でも、やっぱ砂糖はオラには合わないんなー。



「もう少し危機感を持ってくださいません事…」



なんかおっシャルロッテ。オラが何もしてないとでもお思いか…寝取られは嫌いだす。きちんと駄猫以外にもアクセサリー贈って神の加護付属してあるん。オラは家族と認めた連中には寛容です。もう誰も死なせるわけにはいかんのだ。だから大丈夫なん。



「帰ったにゃ。ついでに青龍も倒してきたにゃ」



ほら、心配する必要無かった。なんかカッパの死骸を引きずって帰ってきましたよ。何処ぞの橋の下の村長なんですかね…とりあえず、戒名は凪平だな。頭に毛がないので。ハゲはハゲガエルだけで十分だと思うの。というか、偵察って敵の中ボスを倒してくる事だったっけ?







張り切るロリ狐主催の尋問大会が始まりました。まあ、無事だったから一安心だけどカッパはカッパ巻きには出来ないと知ったバカ犬神の滑稽な姿には微妙でしたん。ロリ狐は寿司がお好きですからな。カッパは水葬に処した。川流れである。


駄猫ではなく山姥ギャルの小夏ちゃんの言い分では、神殿に行くと一部の妖怪たちがいつもバカモーンと怒鳴るパワハラ上司に反旗を翻した場面に遭遇。反旗を翻した妖怪たちの中に磯娘でお馴染みの若芽ちゃんの頭がおかしい姉や兄が加わっていたので加勢したとの事。家族の家族は家族である理論による介入である。


まあ、介入したからには敗北不可なのは理解出来るし、相手が弱いので楽勝だったのも分かる。頭の皿が粉々でありんした。回転寿司屋で使う一番安い皿でももう少し強度あると思うの。



「で、さっきの…カッパですの、あれ以外の妖怪はどうしたんですの?」


「家に飛んで帰って行ったにゃ」



多分、その家は耐震強度に問題あるほど揺れたと思うんなー。で、拡大家族には狭過ぎると思うん。マスは殺しに掛かってるんやで。ライダー蹴りで家に突入してるんや…でないと肩車したタラが顔面強打やで。そんな事はどうでもええん、鵺の鳴介にカッパの凪平…次は朱雀やけど、ろくなの出てこない気がしてきたん。玄武とかただのスッポンなんやなかろうか…正直、スッポン鍋はなんか抵抗あるんなー。スッポンポンは駅のホームでやればええん。



「という事で、蓮華たん…偵察が任務なのに私情を挟んで任務以外の事をしたこのバカチームに連帯責任取らせるべきなん。言われた事を言われた通りにすら出来ない無能な連中に厳罰をなん」


「という事と言われても…ですが、皆さんを心配させた事実はあります。霞ちゃん…班長として全てが間違った判断をしたとは言いません。が、それを認めてしまえばどうなるかくらいは理解出来ますよね?」


「は、はい…」


「けじめの為にも座敷牢に3日の入牢を命じます。班員は罰掃除を…ルーチェさんに関しては屋敷の方ではないのでこちらからは特に何も言いません」


「3日のおにぎり抜きなん。それともふ叩きの刑なん」


「それなら牢に入るにゃ」



そんなに嫌か、おにぎり抜きが。まあ、おにぎりの差し入れはしたるんなー。というわけで、豆狸と駄猫は牢屋行きである。他の3人は掃除担当妖怪のトイレのハナザーさんの葉奈はなちゃんや垢嘗の紅愛あかめちゃんたちと掃除である。別にコシコシしたり斬ったりはしないんなー。罰だから厳しいかもしれんが。具体的には…屋根掃除とか、池の水全部抜いてとかやないん?







という事で、突撃・牢屋の臭い飯である。牢屋の臭い飯に関してはオラ素人じゃねぇだ。デフォで牢屋暮らししてた時あるだ。お城の地下牢が懐かしいとかは思わないが。



「なんでお前も牢に居るんだよ」


「他意は無いんなー。座敷牢に居たら座敷童子の攻略法が分かるかもしれないって考えなん。というわけで豆狸丸のパワーアップイベントなんなー」


「訳分からんにゃ」



雑居房な座敷牢です、駄猫も居ますが関係ない。今回のターゲットは前世の記憶があるくせに何にも変わらない豆狸なのです。まあ、変わってたらタヌキ汁やけど。


というわけで霞が取り上げられている豆狸丸を座敷牢で再錬成である。用意するのは素体としてクボタイトで作られた豆狸丸、追加素材には前の世界で貰った無の欠片である。闇でもいいのだが、ジグザグ世界は回るのは無属性だと思うん。え、オラはミニスカポリスより巫女服萌えなんなー。


あっという間に豆狸丸・改の完成である。闇は雪ババアに使おうと思う。欠片は蒟蒻パワーアップグッズである。開運グッズ程度の気休めである。闇を除いて残り4つとか誰に使えばええねん…水はマールに渡すんなー。炎は紅蓮に回すん。地は当てあるん…


そんな事はさておき、豆狸と駄猫である。3日軟禁してもグータラするだけで鈍るだけである。速攻魔法「仮想世界で仮装行列」を発動させて魑魅魍魎と戦ってもらうのも一興なん。まあ、やらんけど。



「という事で今から3日の間、もふ叩きの刑なん」


「やめるにゃ、それが嫌だから牢に入ったんにゃ」



嫌よ嫌よはやれの意味なん。もふ叩きが嫌とか何なんなん。もふもふもして叩きもする飴と鞭がお嫌いですかなん。豆狸も嫌そうな目で見ている…覗き魔の癖に、蓮華との情事盗み見てハァハァしてた癖に。


まあ、そんな事もさておき、肝心な事を聞いておかなければならないのだ。



「なら仕方ない。ところで…四神の中で最弱って誰なのん?」



四天王の中で「奴は四天王の中で最弱」ごっこをして殴り合いになったのは嫌な思い出である。ちな、ワイが最強やった。だから次期魔王やったんや。薬物攻撃舐めんなである。



「いや、知らんし…でも、白虎と青龍は他の二神に比べれば格下だと思う。だって、特に何かするでもないのに最初から本性を表してたのよ。そんな事、普通はあるはずないじゃない」


「そだねー」



つまり、今回はイレギュラーなん。出撃制限のイベント戦闘だったんなー。まんべんなく育てろって事なんなー…まあ、勝手に育ってますけど。でも、次はオラ単独の強制イベントにするんなー…最近地鶏の長男ばかりで飽きてきたん。品種改良してみたり、別の鳥類の肉も食べてみたいん…あるいは八宝菜用のうずら卵が欲しいんなー。



「とりあえず、次は鳥類が主体な朱雀率いる鳥肉系食肉妖怪がメインなん。キジ鍋とかせんざんきを作ってやるんなー」


「せんざんきってなんにゃ?」


「ググレカス」



とりあえず、今日は唐揚げ入りおにぎりでも作っといてやるんなー。で、こっそり深夜から鳥獣ハンターに出掛けるんな。またアイリスあたりが怒るから昼までには戻ってくるん。北京ダックとかにもトライしてみたくもあり…作り方知らんけど。食った事すらないのだけれど。


目標は焼き鳥屋を開ける程度のスズメとウズラの確保である。食った事すらないけれど。焼き場にすら入れてくれない座敷童子居るけど。

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