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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
12章 新訳・大和編
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取り合う手の温もり…&アブラギッシュ

板場には難敵の座敷童子料理長が居て、「男子厨房に入るべからず」と言われ叩き出された。お前、座敷に居ろよって話である。男女差別甚だしいんなー。性転換しろって展開なんかのぉ…


とりあえず、連中がタケノコ派ではなくキノコ派なのは分かった。だからオラはスギノコ派やねん。竹割って流しうどんとそばのラーメンするんなー。そうめんはまだ作ってない。


客間に戻ってくると、無償で加担する派こと嫁+イリス、静観の構え派ことシャルロッテと愉快な蒟蒻たちによる話し合いをしていた。



「悪意は感じられませんわ。考える事がある点を除けばこちらに加わるのは当然の事とも言えます…ですが、それはあくまでも戦争に加わるという事。チェリアさんたちにその覚悟があるのかが疑問ですわ」


「シャルロッテ…戦争とかどうでもいい。わたしたちはレンを助ける。それだけ」



まあ、嫁同盟の絆は強いですからな。それは仕方ないん。イリスだってそれを理解してるから加担側なのである。戦争のなんてのも所詮私利私欲っすからねぇ…後は排他とか怨恨とか。あ、壮絶な親子喧嘩ってのもあったん………ん、親子喧嘩?


そういえば、結局蓮華の父親って誰だったん。てか、紅蓮もビッチーノ的チューコーノなん?






というわけで、問い詰めました。勿論、被害者である可能性もあるので婦人警官気取りの蒟蒻同行させております。



「伴侶はおらぬ。気付けば宿しておったといったところではあるが…相手は間違いなく魔族であった。この世界の魔王を名乗る黄竜であろうと。とはいえ、それはあくまで前世の話で…」



つまり、睡眠薬使われた性犯罪ですん。極刑やむなしである…立派な攻め入る理由がありましたん。で、今世の蓮華の両親は不明とものたもうた。前世の母は側近で、今世の両親不明とか複雑な家庭事情なんなー。しかも前世の父は性犯罪者で敵対相手なん…ややこしやーややこしやー。


静観派も性犯罪滅すべしと参加を表明…まあ、変な像とか建てなければ構わんです、はい。前世蓮華の等身大スケールフィギュアでも作って次の世界でロボ化させようと思うん。で、俗物がとか言わせて尻尾は分離して飛び回る仕様にするんなー。機体番号は9b0なんなー。やだ、負けるやん。額が光る奴居たら敗北じゃん。え、前の世界にそんなのが居た…知らんがな。








性犯罪者滅すべしと参加を表明して蓮華たちと同盟を締結したが、板場には入れてくれない。男女差別は改善されない。肩身の狭いソールくんです。うなぎを炭火焼きにしたいのに…竹炭作って自前で賄うか。備長じゃなきゃ無理そうだけど。音頭で懐柔出来ないものか…え、オラは練炭派ですん。密室では使うななん。



「第八天魔王の居城までは4つの…四神がそれぞれを守護している神殿があります」


「…黄金の鎧的な?」



心のコスモがアイリスをツッコミ役にしているのん。あれですな、四神の一部が寝返るパティーンですな。で、時計は何処にあるん?


白虎、青龍、朱雀、玄武の順で攻略する必要があるらしいんなー…どうして玄武ポジって最後の方なんやろ。で、朱雀は女パターンなんなー。というか、妖怪が四神とか名乗ってる時点で図々しいん。どうせ、その正体は化けたタヌキとかキツネなん……いや、それはこっちに居るから黒豚と白い餅か。嫌な妖怪なんなー。


特攻タヌキバカチームの話を聞きつつ縁側でうなぎをさばいております。うなぎの血には毒があるから気をつけるんなー。既にアイテムボックス養殖場では大量のうなぎの養殖に成功してるからうなぎ食べ放題なん。うなぎの蒲焼を作る技術とタレがあればこの世界でも大儲け出来るんな。


ちなみにタヌキのチームは偵察が優れているようで駄猫も組み込まれる事となった。おにぎりの市場調査しかしなくなると思うん。ろくろ首のらくちゃんと山姥ギャルの小夏こかちゃんだけが頼りなん。池の中で逆立ちしてる犬神の透清ときよはダメなん。あれは色んな意味でもう死んでる。水遁の術よりすいとん食えよである。でも、どのみちバカチームだからダメなん。


ちなみに、アホチームのリーダーは紅蓮で脳筋軍団なん、特攻タヌキ以上の特攻スタイルとかアホの極みなん。クソチームはつらら率いる家事軍団なん。つららは容認してるのに、あの座敷童子の紫姫しきちゃんは男女差別の塊なん。豆腐小娘のふうちゃんが豆腐くれるん、小豆洗いのあんちゃんが豆類くれるん。でも、板場には入れてくれんのん…理不尽なん。次は磯女の若芽わかめちゃんを懐柔して魚介類貰うんなー。見せパンは要らん、店パンは惣菜パンが好きなん。



「どちらにしても、全て倒さないと背後から襲われたり、屋敷を無防備にしてしまいますね」



マールが言う通り、全て倒すが今回の目的である。慈悲は無い…というか、こんな女子ども…みたいなババアの集まる限界集落ならぬ限界屋敷に戦いを挑んでいるのだ。年寄りは大事にしろと習わなかったのか…あ、学校も試験も何にも無かったな。あって教わったとしても優先座席譲らない人間よりマシとも思うんなー。


出撃可能ユニット数は14らしいんです。つまり、嫁と蒟蒻とオラだけで手一杯なんなー。蓮華たち含めてなん。いつからシミュレーションロープレになったん、この世界。合体して出撃後に分離とか出来んぜ、オラたち。とりあえず、量産型うなぎの白焼きが出来たんなー。タレをはよ開発せねばならぬ。うなぎの脂で手がベトベトなん。嫁や蒟蒻たちが蓮華たちと同盟の握手してたけどオラは避けられた。ちょっと酷いんでないかい?






「ほう…あやつらに味方する者たちか。そして、お前たちが予に味方する者たちか」


「……いいや、お前たちの力を奪う者だ」



黒マントが掲げた卵により、目の前の5人は力を奪われ、本来の姿を晒す事となった。それは神々しい四神や黄竜の姿ではなく、よくある妖怪の姿だった。



「何をする、貴様…」


「余す力を奪われた気持ちはどうだ。俺はお前みたいな自らの子に仇なす存在が嫌いなんでね…この卵の栄養にさせてもらった。ただそれだけだ。そして、道化を演じるがいい。このクソ妖怪どもめ」






うなぎはやっぱ蒲焼きなん。白焼きに醤油かけてわさび乗せて食ってもうな丼にはならない。もう食い終えた奴は連携取るからと模擬戦してるん。タヌキのくせにわりと強い。雪ババアは戦闘力だけ見ればシャルロッテの上位互換である。だがシャルロッテの方が良い。紅蓮は…まさに鬼神である。イリスに次ぐ多属性使用が可能な戦闘向け万能ユニット…もうあいつ1人でええんやないかな。


旧訳ならばここからが大変なのに、そんな感じがしないのは、前より倍以上の仲間が居るからだろう。まあ、大変な事態になったらサイの妖怪捕まえてガードベントするんなー。それで足りなければ喜んで盾になったるん。少なくとも、カンナは納得するやろ…この世界でオラは一度死ぬつもりだったからフラグ立ってる気がするんなー。え、晩飯はサバじゃねぇ、麻婆豆腐とひよこ豆のスープなん。大事な時に当たりそうな食材は控えるんなー。

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