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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
10章 新訳・都市編
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支持率よりも致死率が高い方が危ない件

さて、魔王アイドルグループのお披露目式の当日ですん。かつてアブナインジャーから接収しておいた変身アイテムを魔法カードで改良しました。アイドル戦隊マジマオーナωオメガです、爆誕です。ネーミングセンスが無いとか言うな。という事でメンバー紹介ですん。


センターは結亜ちゃんです、6しゃいです。赤です。リーダー兼魔王です。元四天女の頑張り屋さんです。舌ったらずですねん。保護欲湧きますなん。


緑は琴莉ことりちゃんです、7しゃいです。しっかりしてるおしゃまな女の子です。歌がとても上手です。


青は風苳ふぶきちゃんです、7しゃいです。口数少ないけど要領よし器量よしな女の子です。クーデレ候補ですな。


黄色は耀華ようかちゃんです、8しゃいでし。高飛車キャラを頑張って演じているツンデレ勉強中の女の子でふ。


桃色は小桃こももちゃんでんがな、5しゃいでありんす。マイペースながらも年上のお姉さんたちを見習って努力している女の子です。マスコットオブロリーですわ。


本当にこんな魔王軍で大丈夫かである。ちなみに、苗字は伏せてます。個人情報流出ヤバいもんな。全員魔人だけど。ゾンビ化させた奴は後で八つ裂くんなー。え、もうやった後だって。元四天王、ロリには優しいんです…誰が元ロリコン担当の四天王やねん。



「てんちょー…これ、うごきにくいよぉ」


「慣れるん。それしかないんなー…え、青と緑が脱退しそうなとか言うななん。紫色のスーツなんてないんなー」



スーツを改変したフリフリ衣装は動きにくそうなのだが、萌えに必要なのだ。可愛いは正義で我にありですん。ほら、やなっさんの世界でも一部の狂った崇拝者がとある皇族の御方を…え、その話はやばいからするなって。弁護士を通して抗議されるんだろうか。まあいい。


え、プロデュースしてるから手を出さないか心配だとかって蒟蒻者の抗議はあったが…せめて後10個は歳重ねないとなー。さて、そんな話はともかくとして、舞台は整っている。魔王軍の…というか、ファンの一団は広場に集まって今か今かと待っているわけです。


うどん屋してたのにいつの間にかプロデューサー業もやってるとかこれいかにである。そういえば、プロデューサーさんになったらアイドル庇って転落しそうな気もするん。あ、何故か会場にまこぴーが居るわ。これ、刃物沙汰になるとかいうアイドルにはありがちな襲撃展開ですやん。






熱い…熱い…熱い…


俺は大切な人を失った。命の恩人で、俺を導いてくれた人、水乃…


彼女はもう居ない。魔王軍の策略によってゾンビのように見立てられた結果、兵に撃ち殺されたからだ。


だから、許さない。ゾンビも魔王軍も…そんな中で力を貸してくれたのは水乃の同僚であったジョーカーの2人。ホワイトジョーカーとブラックジョーカー…彼らは俺の能力に見合った力をくれた。


俺の能力、統率者は上に立てば役に立つものである。知識や能力の共有によって力が増すのだ。そして、譲り受けた変身の力と手下を生み出す能力があれば負けはしない。



「はいはい、お客さん。なかなか物騒な事を企んでますねーなのん。あれですか、ゴキブリを生み出す能力でも得ましたかなのん。ムッコロさんですのね、ならオラはケンジャキ化すればええんですかね。速攻魔法『ヘシン』発動ですん」






なんか、ゴキブリの魔族を装って悪目立ちしていたまこぴーが居たので声掛けたらムッコロムッコロ言ってたん。だから、これは仕方ないという事で、オラは13の力を吸収して王様フォームになってみたん。え、13星座とか十二支に猫足したとか色々あるだろうけど詳細は不明である。ノリだもの。


単に魔法で金ピカの鎧装備しただけなのん。魔王城の地下に錆びて放置してあったのを打ち直して装備しただけですん。正式名・八天鎧はってんがいらしいです。まあ、確かに街は発展しましたけどね。



「ナンダオマエハ…オレノジャマヲスルナラユルサナイ」


「滑舌悪いのん。それにお前が邪魔しようとしてくれはってまんねん。アイドルデビューライブイベントで襲おうとかロクでもないファンなんなー。さて、警備スタッフの皆さん、やっておしまい」



イリス率いる警備スタッフという名の元四天王の総攻撃開始である。え、オラは加わらないだ。奈落に落ちるのはまこぴーだけで十分だと思わないかい?



「エンジェルガード総帥、卜部真…あなた個人には恨みも何も持ち合わせていませんが、お母様の怨敵ゲガエルの後釜である時点で同罪です。滅しなさい…その忌まわしき姿と共に」



イリスによるゴキブリ駆除は簡潔に行われた。命と無を除く7属性魔法攻撃である。イリス強過ぎである…頭文字がイな奴は要注意である。まこぴーはこうして駆除された。さあ、ライブ開始である。盛り上がっていこうぜ。あ、まこぴーは盛り土して埋めておこうぜ。









ライブは概ね成功しました。トークに歌、クッキングなんかもやりました。握手会は過剰労働になりそうだったし事案化しそうだったのでやりませんでした。



「てんちょー、のどかわいた」


「ジュースでも牛乳でも好きなの飲めなん。これからも頑張って魔王アイドルとして活躍しろなん」


「がんばったら、てんちょーのおよめさんになれる?」


「どういう説得をしましたの、あなたは…」



シャルロッテが睨んでくるけど、そんな約束しとらん。よくある憧れとかだろうなん…そもそもお前が言う資格無いと思うのん。むしろ、裸見せられて責任取れというより幼心にもそう言える方が尊い気するんなー。え、前世に頼ったアプローチもどっこいどっこいだとか言うなし。


まあ、機会があれば10年後と言うておいた。プロデューサー業は神落ち5とかが担当してくれるから10年も経てば幼い恋心なんて思い出に昇華されるん。一方、責任は消火されない気するんなー…


あ、そういえばまこぴー訃報のニュースは世界を駆け巡っております。まこぴーの正体がゴキブリ怪人だったとか、ゾンビの製作者だったってヒレ付いてます。オラやイリスはそんなのしてないんですが、ネット社会怖いなー。まこぴーがゴキブリ化したところまで映像流出してやがります。


そんなこんなでこの国オワタです。今、チェリアが政府関係者と会談してますが、全てはエンジェルガードの暴走って説明で終わりそうです。そして、魔王国が始まるんでないかい。


最初の設定では、融和政策とかだったのにまこぴーたちの暴走によってこんな結果になってしまったのですよ。まあ、その場合はゾンビ救われないエンドだったからまこぴーたちの暴走によって多くの人が救えたと割り切りましょう。実質、ロリコン犯罪者と一部の人間しか犠牲にしてないわけですし。


さて、ゴタゴタが片付くまではもう少し雇われ調理員の仕事頑張りますか。

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