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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
10章 新訳・都市編
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温故知新をやる。と、人の有り難みを知る

考えてもみてください。蒟蒻者からのアプローチも尽きてフリーダムな行動するべきだったんです。この世界に来たのは天使ハゲガエルの毛根を死滅させる為だったのですよ。なのに連日の徹夜とストレスでこっちの毛根を自爆させていたという…もうアホかとバカかとハゲかと。俺はハゲてねえ。


何が神の奇跡ですか。オラは村人から何にもランクアップしとらんわい。神核だって手放した村人ですがな。うどんで奇跡が起こるならラーメンで天変地異が起こるわいと。


よくよく考えてみれば、旧訳の時にこの世界では嫁増えなかったんですよ。つまり、最初から偽魔王ちゃんも元義理の娘(姉)も攻略対象外だったはずなん。別に倒さなくても構わないのだろうですが、ハゲガエル倒して蒟蒻者預けてとっとと次の世界へ行ってドラスラ娘に会わなくてはならないのですよ、オラは。


それなりに幸せそうな元ロリ魔王ちゃんが見れただけで僥倖なのである。だって、あと残ってるのは害のある残念娘水乃ちゃんとハゲガエルだけなんだぜ。乃奈すけと七音んの能力ってショボいんなー。乃奈すけは念動力で、七音んは瞬間移動なん。結亜ちゃんの応援によるバフ効果より劣るわー。乃奈すけと七音んは正直戦力外通告受けてしもたんやないかと思う。


という事でやってきたのはこの都市で一番高い建物である。エンジェルタワーとかって書いてるわ。安直にも程がある。そして、バカは高い所に拠点を構えるんなー。



「突撃、敵地の朝ごはんの時間なん。本日はここ、エンジェルタワーとかいう多目的商業施設兼ホテルの最上階にあるエンジェルガード軍の作戦本部にお邪魔しております。おっと、テーブルには既に豪華な朝食が並んでおります。朝からフレンチのフルコースですかー。しかも4人分…しかし、フルコースなのに一度に出しているとはいただけませんね。それに住人の方が見当たりませんが………事件です。いや、ダイスキェじゃありません。こちらをご覧ください」



という事でレポーターごっこしていたらベッドルームでとんでもないものを見つけてしまったんなー。おびただしく飛び散るそれを見て絶句するしかなかった。毛根付きの抜け毛がてんこ盛りですわ。しかもその髪色はハゲガエルのもの…誰だ、オラより先に毟りまくったのは?


楽しみが無くなってしまったんなー。残念娘も居ないようやし…ちょっと北の方にでも行ってマグロでも買い付けてこようかのん。それとも南でトビウオでもええかもしれんのぉ…








「あの男、またやりやがった」


「アイリス…そういう人物であると分かっていながら元お父様の側に居ない方に非があります。どうするんですか、この惨状」



ソールの失踪によって魔人たちは動揺していた。一度死に、ゾンビとして望まぬ末路を辿るしかなかった者たちは、うどんという奇跡によって魔人へと昇華された。まさに命の恩人であり、神の食べ物を格安で食べられるとなっては感謝しかない…が、失踪の原因が過労によるストレスだと知るや自責でやる気を失っていた。


特に酷かったのが元知る四天女の最年少である彼女であった。元同僚の2人に文字通り噛みつきゾンビ化させたのだ。幸い、うどんではないが冷凍してあったソールの手料理によって魔人になれたので被害は最小限で食い止められた。数名を除いて。



「どうしてじゃ…どうして居なくなってしまったのじゃ…」


「足りませんでしたわ、きっと…もっとアプローチが…」



魔王チェリアと愉快な仲間たちのダメージは深刻だった。蔑ろにしていたが故に尚更である。食事環境の悪化に伴うものではなかったと思いたい。多分。



「こんな状況、前にもあったから大丈夫。どうせ抜き尽くしたら帰ってくる…多分」


「抜き尽くしたら…今、その当の本人が退陣会見を赤く腫らした頭皮でしていますからすぐなのですかね…」



テレビでは天野司首相の退陣会見が緊急放送されていたのであった。そして、後任には謎の青年として卜部真というものが首相就任すると告げられたのだった。








とある漁港の近くにある定食屋でご飯ざんす。首相退陣するんやって…あら、よく見た事あるハゲガエルが泣いて退陣するとか言っとるわ。やっぱりハゲてた。そんな事よりここのミックスフライ定食美味いんなー。さすがは定食屋なん。


で、なんかまこぴーと水乃ちゃんが出てきて、まこぴーが次期首相、水乃ちゃんはその妻…ファーストレディという謎の超展開。つまり、正妻戦争は義姉の勝ちって事なんかのー…まあ、ハゲガエルに襲われかけたのを毛を毟って助けた結果とかなんかじゃないかな。よく分からんけど。


どちらにしても、うどん屋の店主には関係ないんなー。もう店畳もうかと真剣に思ってきたけど。やっぱり、時代はセルフうどんじゃなくてこういう昔からある定食屋さんなんだと思うん。さすがに流れ作業で真心込めましたとか言われても、首締めにくるとか思うんな。気持ち悪いで、ああいうの。


それに比べたら手作りが一番だと思うんや。次やるなら手作り弁当店にするん。こじんまりとしてる方がええんなー…どうしてコミュ障のワイがあんなにやれたのか不思議なん。ノリって怖いなー。



『ですので、僕の公約と致しましては外国からの要望も受け入れ、魔王軍及びゾンビたちの核による殲滅作戦を展開したいと思います』



本当にノリって怖いなー。まこぴー、戦略核兵器使うとか言っとるわ。非核三原則はどないしたんや。どこの砂時計落とそうとしとるんやろか、このアホは。戦争も原子力発電所事故も知らないガキが考えそうな事なんなー。そんなのは宇宙からの侵略者やぶつかりそうな小惑星、怪獣の類いで使うくらい非現実な話で十分やで。話し合う事も出来ないからそういう物騒なもん使う事になるんや。やっぱコミュ障が上に立ったらあかんのんやろなー。


とりあえず、まこぴー…てめぇはオラを激おこにしたんな。かつての嫁や仲間たちを滅しようとするんなら、貴様を排除するん。特に幼女を焼こうとしてる時点でどっちが化け物かって話なん。


というか、ここのマップ行動制限厳しくてマグロ取りに行けないんなー。南なんか海にあったから船から落とされたわ。白いイルカをカード召喚して鳥のように飛んで帰って今ここに居るんやし。プレイヤー扱いされてるからオラや蒟蒻者たちは行ける範囲限られてん。さすがにそんな攻撃されたら防げても汚染地域で住み続けなければならんのん。ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ、ノーモアフクシマに続くのはごめんなんな。


とりあえず、核は自由と正義と天帝と…え、種の話はしてない。後、運命と伝説の話もあるんだが要らんのか。あ、後々の為に核を貰っておけばええってストーリーなんやなこれ。とりあえず、ジャマー作って対処するんなー。

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