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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
9章 新訳・学園編
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面倒な手続きは後回しにする機能…でも、結局やる

ギルドに報告である。フの字のプラカードには「私は雑用をランクアップ依頼に回すような無能なヒラ受付です」と書かれていた。そだよな、討伐依頼じゃなかったもんな。噂では受付のチーフリーダーの職を解任されたらしい。減給より酷い結果となったが自業自得である。



「なるほど…分かりました。改めてギルドで確認の依頼は出しますが、このような品々を持って帰ってきたという事でルーチェ様のランクアップを認めましょう。確認が出来たら2つ目の星枠を与えられる程の功績ですよ、これは。なにせ、あの場所は何をやっても開かなかったのですし」



ヒラになったらオラにも営業スマイルを見せてきたが目は笑っとらん。ヒラの下は嘱託ですか…否、再教育で他の上位イリスシリーズの叱責教育一年間が待っているそうです。ウエオなんかに叱られるとか屈辱でしょうな。なんであいつらがギルドを仕切る三賢人ポジになってしまったのか…ちなみにカサタ行はギルマス、ナハマ行は受付チーフリーダー、ヤ行以降は事務やら僻地の運営やらやってるそうな。慢性的に人手は足りてない。ここに居るのはフの字だけであるとか…そんなギルドで全然大丈夫じゃない。


とりあえず、明日までに討伐依頼を見繕っておくからと言われた。確認依頼も緊急扱いで明日までにやっておくと言った。公私混同な気もするが、アイリスのメモ帳が音を立てなかったので良しとする。まあ、要らないものしか置いてきてないので好きにしてくれって話である。逆ハーにでもやらせたらええんでないかなと信玄餅。要らない罠カードもいっぱい置いてきたし。







ウサギ肉を仕入れて、鍋焼きうどんの材料も買ってきた。鍋は土鍋を再錬成しました。5人じゃちょっと足りない…いや、4人なら足りるんだが、4人前食べそうなのが居ますので。なんか、食費だけで傾国しそうなんですが。まあ、金銭管理はシャルロッテに任せようと思う。金貨銀貨も渡しておいた…ワイは金なんて無くてもカードで錬金すら出来ますし。この病みのカード凄いよ、さすが魂の模造品である。


さて、明日はどうするのだろうと考える。上手くいけば討伐依頼も受ける事になるだろう。だいたい、ルーチェ入るイベントは星2つ目だったし、その後でまた星1つの対抗戦をやる設定はしていないのだ。つまり、ルーチェは微妙にランク詐称したまま星3つイベントをクリアして銀等級になるのだ。知らんところでゴブリンばっかり倒してたのけ?


アイリスは堅物だからコネ使わないし…あ、だいたい分かったん。フの字、間違いなく再教育である。まあ、プレイヤーに有用なバグは修正しなくてええって話ではる。コ◯ミコマンドという扱いで良か。というわけで、問題は誰を討伐するかである。フの字でええやん。え、あかんてか。


山賊とか、海賊…はこの辺りは山や海から離れてるから無理か。旧市街の一般民退治とかなら戦争であるが、そこまではないだろう…あったらギルドが潰れる。物理的にな。カードで隕石引き当てよう。ありったけの夢をかき集めたらなんとかなるなる。


それは構わないが、殺す覚悟があるのかどうかの問題である。という考えの奴がだいたい躊躇するのである。相手によるという結果である…ルーチェすら生存フラグ立てたんだ、この世界にはもう生存フラグのある奴なんて居ないはずである。


そんな事を考えているうちに鍋焼きうどんが完成。更に締めはチーズリゾットだ。腹が減ったら飯を食え。飯もとっくに炊いてるぜ。作り方は簡単、俺に任せて待ってるだけだ。シーン…え、ロリ魔王ちゃんもびっくりするかもとかええねん。なんで鍋奉行までしないといかんねん。それするなら今夜の水浸し対策するわ。あ、このウサギ肉不味い。あの肉屋、今度月に代わって仕置やな。










そしてヨガ開けたである。誰が手足伸びる坊さんみたく火を吹かないといかんねん。教室も算数教室以外興味ないわ…え、まだまだボケは続かんかって。なら話戻して、昨夜のザル対策「横になって蹴られるならぶら下がって寝ればいいじゃない」作戦の話をしよう…略してミノムシ睡眠、寝袋で立ったまま寝るともいう。その結果はこちらである。



「何故だか、今朝はスッキリ目覚めましたわ」


「それはお得でしたね」


「ウチは手がビビッとしてるにゃ」


「朝からしょーもない話」



朝イチからこれである。え、8時も半ば過ぎたら会社行ってるからよく分からんだって…お母ちゃんと一緒に生活してなかったからそこら辺よく分からんわな。え、連中は照れとうだけやってか。ちゃうちゃう、勘ぐるな。寝てたらサンドバッグにされたんや。奴ら、獣の血が騒いだだけなんや…オートマなフィールドあったけど、揺らされ続けて昨夜はあまり寝れんだ。アプローチ違うぞ、単なる暴力ヒロインや。あ、それは前者3人だけやった。


シャルロッテは本格的に殴ってきて、マールは高水圧魔法攻撃で、ルーチェは高速爪研ぎ。後、アイリスは抱きついてぶらぶら揺れてただけや。むしろ、揺りかごくらいの揺り幅でちょっとだけでも寝られました。揺りかご乗った事ないけども。シャルロッテとルーチェは素手で戦った方がええんではないだろうか。そんな脳筋パーティ嫌だけども。恋愛脳よりはマシか…え、お前が一番まともじゃないとか言うなし。


さて、不味いウサギ肉もカレーにすればそれなりに食えるという事で誤魔化しの朝カレーである。だが、毎日は要らん。ええカレールーがあったから作っただけや…はい、ええカレールー作ってみました。どうして薬品レシピの中に配合表とか紛れ込んでいたのか。何処ぞのカレーうどん食いたい魔王の所為だったような気もするが、ワイはカレーうどんとかカレーラーメンとか麺類とカレーは嫌いですねん。白衣着てたのもあるが、やなっさんからそうですねん。


話を本筋に移行しよう。嫌いなものは嫌いだからシャーないである。汚い仕事はオラに任せろというわけである。え、トイレ掃除…ホテルなんだから清掃係にさせとけ。嫌なのではなくプロには勝てないもの。後、浄化槽とかだったら使えない薬剤あるし…ではなく、討伐依頼の話である。だいたい食事中にトイレの話をするとかどういう教育受けてんだ、お姫さんよ。


そこのところはきちっと言っときました。定番のアレです、◯んこ食ってる時にカレーの話するなです…どうして皆噴水のように吐き出すのか。全く汚いですよ、おかしいですよカ◯公さんです。お新香しんこの何がいけないのか…え、最初から「お」を付けとけって3人から言われた。カレーは飲み物だから御御御付けは要らんと思うん。後、福神漬けやラッキョ無かったのは仕方ないんなー。


気を取り直し、食べる気が失せた3人とおかわりをしているアイリスに向かって話しかける。まだまだカレーはあるから沢山食べたいってねである。余ったら煮詰めてカレーパンです。いや、そうではなく…



「討伐依頼を受けても、どうせパーティの誰かが達成すればええ話なん。だったら、汚れ役はオラが引き受けるん…嫌われ者扱いにはならとるけん」



こちとら世界から嫌われ笑われた大馬鹿者ですぞ。むしろ、それで世界をアイスなんて思ってました。シャルロッテも使えるかもしれないエターナルなあれです。今のステータスであの頃に戻れるなら妹以外の全てを消し去るくらいです。まあ、逆に妹共々消されたんですけどねー…マジワロエナイ。

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