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オクタグラム チェインテイルズ  作者: 紅満月
9章 新訳・学園編
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合宿終了後にはイベントあるのが定番

結局、2人は放置して鶏卵採取へと近くの森を探検したが地鶏の長男ばかりでした。思い立って襲って来るにもほどがある。とりあえず、何羽か狩りました。というか長男ばかりで次男以降が出てこない。雌鶏も出てこないとはこれいかに。


で、アイリスの釣果である…え、ルアーから餌を干し肉に変えたら爆釣した。その後ろの聖夜祭にチキンをサーモンに変える怪人じゃないですか?


どうやらアイリスは湖の主を含めて沢山のサーモンを釣り上げてしまったようです。さすがは魔王の娘、規格外である…というか、ワイの出番無かった。地鶏の長男ども捌いて蒸しますか。内臓はモツ煮ですん…サーモンも少し使って構わないと思うが、やめとこう夢に出る。








夕食と風呂の改造をしたワイは、夜釣りよ今夜もありがとうって事で単身湖で釣りである。アイリスの釣果の後でどれだけ残っているか分からんが、長靴くらい釣らねば来た意味ないやん。60センチ超える長靴釣り上げて金のウロコ手に入れたるんや。そしたら沈むルアー拾えるもんな……え、そんな設定は無い。最初から使えって。


それから少しした頃…ブラックバスしか釣れないという悲劇。まあ、白身フライのストックが出来るからええんやけど。ではなく、不意にアイリスがやって来て隣に座ったのだ…気配消して来るのやめーや、釣りしてる人の近くは危ないんやで。



「だいじょぶ。ソールの手はきちんと見てる」


「あ、さいですか…」



そう言って夜釣りをから餌を開始するアイリス…湯冷めするっすよ。3人が入浴するからと離れたのに意味ないのん。坊や良い子だねんねしななん…つまり、ガル◯は坊やだから永眠したんやね。ナズェだ。


さて、奇しくもアイリスと2人になってしまったわけです。というか、絶対わざとだろこの展開と思うワイガイル、待ってました。いや、別に攻撃するつもり無いけども。



「……チェリアと連絡取れてるのか?」



頭脳戦とか苦手なので単刀直入な質問をぶつける。アイリスは前世の記憶を持っている…だって、わざわざ鍛治を手伝ったり主神をキッシュと言ったり、乙女ゲーを知ってたりするのだよ。神はウィローだったはずなん。そこら辺は改竄してないはずなん。



「それは無い。前世と今世は違うから」



アイリスの過去設定とかも弄ってはいない。間違いなくチェリアのクローン体という娘であるし、姉妹はフの字みたいにギルドとかで働いてえる。ポケ◯ンでいうところの看護師や巡査である。え、あんなんばっかかよ…例外はあるけども。



「でも、わたしたちはある程度繋がっているから…それに、また会えた」



アイリスが指を差してくる。まあ、何を言いたいかは分からないでもないから人に指差しちゃいけませんとか言わない。



「…チェリアを助けるにはこうするしかなかった。それだけだ」


「…うん。貴方ならそれくらいすると思っていた」



まあ、前の世界では俺を探していた理由は明白だったからな。あんな風になる3人を見捨てるような仲間たちなんて居ない…そういう意味では今の姿はある意味望まれた結果だったのかもしれない。あるいは、その事を含めてあいつは……まあいい。



「それでも、全てを覚えているわけじゃない。前世とは違う事もある」


「まあ、それはお互い様だろう。俺ももうキッシュでもウィローでもない。関係性の無いただの他人だ」


「……他人でも、他人だからこそ、また始める事だって出来る」



また始めるですか…土に埋められるのは勘弁して欲しいわ。マミるのは自重しときます。


その後はアイリスの身の上話を聞いた。ちなみに釣り場での大声での会話は釣れなくなるから御法度なん。後、シャルロッテとマールは入浴中の魔法訓練禁止なん。釣りから戻ったら温泉でプカプカ浮いてるのは心臓に悪いわ。眼福以前に心臓を新造せにゃいかんような展開はやめてけれ。








翌朝、とっととテントを…ゲルでもテントと言い張る事にしたのだを片付けてギルドへと戻ってきた。特訓に熱心なのは構わないが、そればっかりだと清潔面、衛生面に精神面が不安です。後、裸見られて顔面赤い奴らとどうやって過ごせばええんやねん。アイリスは見せようとしてくる始末ですし。そこはチェリアと再会するまでは自重しときなはれ。


で、因縁のフの字との対決やねん。サーモン納品ともいう…どうして私の竿にはサーモンが掛からなかったのか。釣り針がデカいって事はないはずなのに。やはり餌か。地鶏の長男の不要な臓物では無理か。



「はい、確かに依頼は達成です。余剰分は買い取り可能ですがいかが致しますか?」


「不要。ソールにサーモン料理作ってもらう」


「分かりました。今回の依頼達成でシャルロッテ様とマール様のランク上昇条件を満たしましたので星枠の記入を致します」



今夜はエノキとサーモンのバター炒めですたい。星枠とは達成したら塗り潰される枠である。つまり☆である。★になったら昇格らしい。むしろ黒星で負けてね?


シャルロッテとマールの銅板に星枠が彫られていく。ちなみにアイリスは銀等級星2つである。その辺りも設定外なんですが気にしたら負けですわ。査定官なんてのも知らんかったし…


まあ、そんな些細な事はさておき…ランクアップの条件はギルドが指定する依頼である。つまり、強制イベントである…また対立する逆ハーパーティが出ますよ。前回は会話イベント無かったからどう煽ってやるか楽しみである。



「早速ですが、ランク上昇依頼を受けますね?」


「だが断るっ!」



何が悲しゅうて茹でシャルロッテと茹でマールを率いて強制イベントせにゃならんのだ。回復期間くらい設けろ。アイリスも横でメモを取っているわ…冒険者の体調を考慮せず一方的に依頼を押し付けようとする事によるマイナス査定といったところか。ボーナス無し確定だな、フの字。








ギルド強制依頼イベントは後日という事でホテルの部屋に戻ってシャルロッテとマールをベッドで休ませた。アイリスは看病である。


さて、ギルド強制依頼イベントの話をしようと思う。というかそこら辺は最初のうちに設定してあるから知ってる。とあるパートナーが闇討ちしてたので逮捕しましたって急展開ではないのですよ、僕は些細な事が気にならないので。


ギルド強制依頼イベントの内容を簡単に言うと、デッドオアラブライ…え、違う。勝手に名前付けようかセクシャルハレーションじゃない。さいですか。


そのイベント名は『怪盗・猫小僧の捕縛または討伐』である。まんまである、ねこまんま焼きおにぎりを作って昼飯にしよう。


皆さんは覚えておいででしょうか。猫耳を持つキャラクターの事を。え、アニメショップの店員…そんなのこの世界居たら勝てんにょ。ルーチェとかいうゲートから放逐された除け者フレンズの話ですよ、プロフェッサーさん。


旧市街を根城にして新市街(つまりここら辺)の悪徳商人などから奪った金を貧民にばら撒いている義賊のアホです。本家本元はただのギャンブル依存症だったらしいですがね…


それはさておき、このイベントはめんどくさいのである。捕縛または討伐である…つまり生死は問わないのだ。勿論、改心させて仲間にする仕様もあります、それします。が、ハードモードなのは明白である。


後、逆ハーパーティでは仲間に出来ません。しようとしたらビッチーノさんがオタサーの姫は私だけで十分よって具合に殺します、仕様です。仕方ないね、だから中古は嫌いなんだ。


で、こっちは仲間の説得やらギルドへの話し合いが必要。アイリスはこちら側なのでどうにでもなります、イージーだった。という事は、問題点としては張り合う逆ハーパーティより先にルーチェを確保する必要があるという事だけです。仕方ない、ちょっと暗躍してこよう。

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