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現地嫁と勇者…幸せの歪んだ形の結果

目の前に現れたメイド……それは、かつて紫の国の女王とか色んなものからキッシュが作り上げたレッタとかいう明太子用ヒューマノイドインターフェースだった。



「少なくとも、我々機械人はあなたをマスター…いえ、創造主だと認識しています。だからこそ、勇者たちと時に共存し時に敵対しています。そして今、勇者たちは歪めた時間の対価を払う段階に至っていると推察します」


「機械人ってのはどいつもこいつも小難しい上に難解な話しかしないのん…」



詳細を話させるのも大変である。でも、やらなきゃいけない。けど腹痛い。


治療という名の手術(麻酔無し)をされながら説明を受ける。


曰く、勇者たちの世界巻き戻してキッシュ蘇らせ計画は全員が全員賛成していない事。


曰く、特に現地嫁の中にはシャルロッテのように関与させてない者も居る…いや、そんなに現地嫁居ないし。むしろ、それはあくまでもキッシュの現地嫁であって俺とは無関係なわけで……


とか言ったら、腹の中を掻き回されかけた。誰が臓物がはみ出てるフレンズにしろと言ったし。まあ、紙装甲な機体も好きではあるが……え、そんな脱線するなってか?


どちらにしても、反対したところで巻き戻せるチェリアとそれに賛同するメンバーが居るのだから止める事は不可能であるという結果。


繰り返し行われたリピートアフターミーな世界でも全く同じにはならないのが人生…男が女になったり、オトートノカタキヲトルノデスになったり。え、ブリオが仇だったって…こまけーことはええんだよ、緑だよ。


変わる世界で普遍なもの…それが勇者たちと現地嫁もといキッシュの関係者。それとボスラッシュ…僕眠いよ。絶対これ失血による意識混濁だわ。



「そもそも、そんな難しい話にしたのはマスターキッシュのせいではありませんか」


「人を東の方で無敗みたいな呼び方すんなし。むしろ、全方全敗だわ。キッシュも柳も忘れて幸せになればいいというヤラシイ…もとい、優しい世界を作って仮面の男に消されたはずが実は生きてたとかっていう展開は撃たれる覚悟があっても予想外でぎゃーす」



普通に臓物抉られたん。これは治療という名の拷問ですわ。



「それが全ての原因です。自らの存在を否定しながら我々のようなあなた方が作った物を是とした結果、幸せ=あなたの存在という二律背反を生み出した。つまり、現在の事象は全てあなたの望んだ結果です」


「………そんなの分かりきっている事なん。でも、それを認めるわけにはいかない。認めた瞬間にカス神がリセット掛けたらあの瞬間に逆戻りしかねない。全ての大切なものが殺し合い、憎しみしか残らない上に世界も全て壊して回るような厄災を生み出した一端は俺にあるわけだからこそ……いや。それは存在しなくなった未来の話だ。つまり、心の友が義兄になって青い狸が送り込まれてくるというパラドックスは起こらないのだよ。だからこそ居ない者の幻影を追い掛けるとファンメイドで歪な最終回が描かれるんやで」


「誰も信楽焼の話なんてしていません」



こっちもそんな話するつもりなど無かったわい。そんな事を言えばオラの前前前世からオラはボッチで死にたかったよ。雷に撃たれて転生なんてしとうなかったよ。むしろゼロからこの世界始めとけやカス駄女神。


そもそも、今はオラが新世界の神扱いなん。どう考えても部下に撃たれるポジションじゃねぇか…誰がキラキラネームやねん。


閑話休題。そもそも、二律背反結構。レッツゴーレッツラ前進の背徳万歳なオタクですよ、俺は。ビバ玄姦…はさておき、これが俺の望んだ永遠なるあばばばばろんだって言うつもりですか。全て違う偽装郷ですやん。



「こんな結末、俺は認めんぞ。認めてなるものか……いいか、亀を助けたら海底に拉致られて帰ってきたらお土産でジジイになって鶴に転生した件って三流ストーリーみたいな世界なんてそもそも望んでなかったんだ。俺は海底に拉致られてハーレムエンドの先なんて見とうなかった。せめて犬やら猿やら雉やら熊の擬人化娘を用意しておけというに」


「誰も三太郎の話などしておりません」



こっちも嫁の声が聞きたくてなんてつもりなどもう無かったわい。死すら超えて消失を願ったら嫁たちがエンドレスエイトするなんて展開で憂鬱ですわ。


で、杖すら返したオラが偽者も判断されたら嫁魔法でこの世界線は無かった事にされてしまとぅっとぅるーんですかね…え、そんな事を考えている時点で再消失不可能フラグですやん。むしろ、タイムリープして修正しなきゃいけ内装な展開…つーかモールでお買い物したい気分ですわ。不思議だぜー…


不思議といえば、嫁はともかく現地嫁である目の前のぽんこっつ。こうまでして無影響なのは構わない…だが、世界線の話ではその元となった元ボスも存在していたという。つまり、不思議な事が起こって存在するはずのない片方も同時に存在してしまっていたという矛盾。


いや、そもそも矛盾だらけの都合のいい世界からの上書きなんだから仕方ないと言えばそれまでだ。



「世界は…あいつらは結局、こうやって俺の居ない未来は選べなかったという事か」



そして、それを一番望んでいた奴を俺は知っている。


そもそも、その亡霊怨霊魑魅魍魎をぶっ飛ばそうるって理由で存在そのものを生贄にしたのだが、いけにぇって展開になったようだ。執念っていうものは恐ろしゅうねん。


そんなに俺を求めたかったのか、勇者ソレイユという枷を付けられたあいつは。その歪んだむなパワーはカス神を超えるものなのだから、所詮三流駄女神なカス神のへっぽこ奇跡すら覆せてしまえるのだろう。


あれか。むしろ、今の新なる葵を新ポンコツルートにして旧ポンコツルートも保持するコンシューマ版の追加ルートか。あかん、それ原作の初期ロットは消したらデータ破壊される可能性があるんやで。胸が震えますわ。


………え、ぬこぬこの話はええって。オラもそうも思う。大切なのはコンゴの事なん。共和国だった気がするん…コンゴ違いなん。ガチムチ勇者は要らんとです。


という事で閑話休題。嫁たちに接触せずに世界を世直しする方法……無いな。ならば、さっき手放した不思議な事が起こりそうな杖の先にあるキッシュのパワーを手に入れて過去に遡って4人のキッシュと化して無双すればええんやで。そんなわけあるかい。


思えば、改造人間と転生者は似てるかもしれないかもしれない。そんな無駄な事を思ったところで、俺はケンジャキになり損ねたのだから仕方ない。世界を守るジョーカーではなく世界の破壊者にすらなれなかったのだ。オノーレ、カス神。



「施術終了です」


「ようやく終わったのん……痛みに耐えてよく頑張った。親方になったら弟子にその痛みを教えたいと思うん。え、分かったかじゃなくて知ったかぶりなん?」


「……簡易的であるとはいえ、機械人のコアを1つ体内に入れたとはいえ悪影響はいずれ出ます。命を削る形で」


「命なんて安いものなん…特にオラのはワゴンセールでも売れ残って定価の1%でも売れない棚の肥やしなん」



レッタがシスターなロボプリンセスを作らず着服していたコアを1つ体内に入れさせただけの簡単な人体改造が終わりました。本当はキングな石が良かったけど仕方ないよね。予備の一個だったらしいし、期待は出来ないわけだし。


だいたい………


俺の嫁様が大人しく待ってるようなタマかよ?


絶対に遭遇するんだろうなぁ…ドラスラとキツネはそのキッシュもどきと行動共にしてるって言ってたし、ロリ魔王とキメラ娘が沈黙を貫いているのが怖い。


つまり、俺たちの冒険はこれからだって事なん。次回作にご期待ください…え、まだ打ち切らないだって。めんどくさいんなー。

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