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遺されたものと残しておけないものと

翌朝。それはそれはとても気持ちの良さそうな外からの日光……よりいつの間にか増した抱き枕の発する体温でそれはそれはとても不快な目覚めでしたのん。


アレカレは構わない。どーしてシャルロッテとマールも一緒のベッドで寝とるん?


これはあれですか。いつも通り寝ていたらいつの間にか美少女が横で寝てたっていうテンプレですか………

そんなありきたりなパターンを要らぬす。



「されど、動けない私はどないもならん」



私の寝床の中で添い寝しないでください〜それで私は動けません。死んでなんか……あ、死に過ぎてたわ。死に過ぎて、死に過ぎて………要らん事を思い出した。


元婚約者のおバカさんも夜這いが得意なフレン…え、フレンダ何それ。真っ二つにでもされんのけ?


あ、されたの俺だったわ。










それから更に2時間程、四肢を枕代わりにされて痺れる憧れるぅな状態でしたん。それは構わなす…もうとっくに人間やめてるもの。人間でたくさんなんて時期は終わったん……



「ですから、ソール様…もといウィロー様はこの世界で神として崇め奉られているのです」



でも、マールの力説する神になったつもりはねーです。カビになる予定がどーしてこーなったん?


あ、あれですか。もっと派手にねって事ですか……え、違う。アレカレの説明では、だいたいイルムのせいだったん……つまり、拠り所の神様がカス神からオラになっただけなん。あれ、神国が崇め奉ってるのってわいなん……神獣はロリコーン間違いなしだわ。思ってて虚しいわ……


とりあえず、本題に戻そう。事の起こりはシャルロッテの一言だ…『祖国を救ってくださいませ』ませなん。つまり、悪しき連中から虐げられた民を救って欲しいと虐げられた姫君はおっシャルロッテ。はい、言いたかっただけです。


まあ、気持ちは分からなくもない……自分の大切だと思える人たちの為なら命懸けよって思えるわな。蠍座なん?



「たかが一王女と村人……何が出来るというのだ。俺には神の力もカリスマも何も無い。そんな俺に頼るなんて無意味で無価値だ」


「いや、杖杖…」



アレアが何か言ってるけど知ったこっちゃねーです。たかだか杖一本で葬れるのなんて神様と悪魔と国土と有象無象とSAN値だけなんです。もちろん直葬で……え、十分だと。青い狸は惑星ごと葬れるからまだまだなん。


まあ、祖国だろうが母国だろうが故国だろうが救ってと頼まれたら断りたくはないが、そのまま吶喊しますってのはいただけない…あ、ニンジンは好きですよ。


ともあれ、国を相手にするのは正直しんどい…突発性難聴になるんでなかろうか。誰が関西ぼうややねん。


とりあえず、現段階では却下や。国を救うという大義名分があるつもりでも、やろうとしてるのは壮大な姉弟の喧嘩やねん。王の力も無いのにそれやったらただの民族内紛ですわ。国が割れるぞ…割れたとしても大半が無能と思っているシャルロッテにつくものかよ。



「思いだけでも力だけでも、両方あったとしてもどうにもならない事だってある。正しいと思っている事が世間一般では間違いと思われる事だってあるんだ。だから、せめて仲間を集え…自分を信じ、信じられる仲間を」


「うわ、白々しいよお兄ちゃん…」



カレアがやかましいん。嫁の事は信じていたからこそ村人不在のままでもどうにかなると思っておったん…そこ、その結果がご覧の有様だとか言わない。オラは信じる者を救う結果、犠牲になったつもりだったわけだす。訂正……トチ狂った元婚約者なぞ見とうなかった。


それを彷彿とさせるシャルロッテの考え……正直、他人なんてどうでもいいじゃんいいじゃんすげーじゃん。お偉いさんの考えはいつも突然なんです。そしてオラ惨状な展開が待ち受けてるのん。


だから、仲間の指定くらいしてやろうと思うん……片玉以外の元勇者なら使えるんでねぇのかと。とはいえ、そいつらが存在している保証なんて無いのですがね。1人の先祖が違えば皆違う……イフォルマくんが女体化してしまったように。つまり、元勇者たちが全員オークだったりするかもしれない…んなアホな。










さて、ここいらでおさらいをしておこう。この世界は元々1つだったので、分割された書物内で見た事のある土地や国はある。


そして、勇者はさておき国はほぼほぼ同じ規模であるらしい。地図に載ってた……ゲーム設定資料とほぼ同じでした。余計な資料もたまには役立つね。


とりあえず、各属性と武器を扱う勇者たちが居た…え、氷しか使えないポンコツと、炎を使うのは片玉の偽勇者だったって。細かい事は気にすんな、ワクテカワクテカ。気にしてんじゃねぇか。


とにかく、俺が言いたいのは王国も含めてそれぞれの国は領土拡大を狙っているという事だ。ならば、能無し王女を傀儡にして丸ごといただきじゃんなんて考える連中は沢山いるのは必然。更にいえば、単なる領土拡大ならまだしもそこに住む住民にすれば頭がすげかわるだけならまだ良いが、虐殺やら奴隷落ちやら税金増加やらマイナスの方が明らかに多い。


ならば、超合衆国でも作ればいいんじゃないかな、ポンポン。冗談はさておき…そんな利権抜きでポンコツ王女を信じてくれる危篤な奴は死んだ奴だけだ…え、あの死んだ近衛は黒の騎士団とか言われてたん?


つまり、裏切られたら王になってそいつらを上回るくらいの力量がなきゃレクイエムは紡げんのん。結局、ゲームの中ではチェリアを倒した後は大戦争状態で崩壊していくって展開だったわけですよ。それが少しだけ展開変わって結末同じじゃあ意味無いんです。別に大切な人が生きていてくれるなら他なんて…とは思う。でも、それは俺が村人だからこそ思えるのであって崇高な勇者様方はその上をいってるわけですよ。トチ狂ってるともいう。


だからこそ、止めてくれる存在が必要だ。正しい道を踏み外した時に正してくれる存在が。


という事で本題に入ろう。かつてのポンコツ勇者たちの中でそれに該当するのは何人居るかというおさらいだ。


まずは帝国所属の片玉……帝国の時点で王国とは緊張状態でアウト。片玉偽物の時点でツーアウト。更に片玉とシャルロッテが恋仲になる可能性ある時点でスリーアウトのゲームセットだ、こんちくしょう。


続いて、豚の虜なフィルムットが居る合衆国……正直、小国すぎて戦力としては使えない。そして、野女と美獣ってのもめんどくさい。光属性の勇者ってだけでそもそもめんどくさい…却下で。


次は傭兵の傭兵の為による傭兵の為の共和国の傭兵…ガチムチのエグニス。傭兵って時点で金の為なら裏切りそうなので信頼出来ない。更に貞操が危ないので背中は任せられぬ。いらないか…


更に民国の浮浪者ムルドとかいうガキ…生理的に無理。無理なものは無理。だってムルドなんだぜ…ムルドだけを真っ二つにする機械があったら即購入ですわ。というか、ただの浮浪者に興味ありません。それなら、未来人とか宇宙人とか超能力者とか探します。


公国の王子トルス…名前からしてアイリス寝取るすって感じなので却下。王族なので国まで乗っ取るすって感じなので更に却下。アイツはいい奴だったがお前のキャラ設定がいけないのだよ。しゃあないねん。


首長国の嫌われ者、猫耳のルーチェ……猫耳とか定番すぎるし、ケモノなフレンズがこれ以上増えても集まれ嫁たちってのはもうええわ。放逐しておいてやる。開かれたゲートから東でも西でも放ってやるわ。


そして、神国の汚れし性女リリアン……中古の席ねぇから。ヨスガって許されるのは同胞だけだっていうの。異父母は許容範囲内ですが何か…というか、オラ神扱いされてる国になんて行きたくねぇぞ。


おや、結局勇者たちに期待するだけバカじゃん………いやいや、あれでも一応アイリスとシャルロッテの仲間だったんだから少しは…………やっぱ無理だとゲームのイベントを思い出して再確認しました。チェリアを酷い目に合わせた連中の何を信じろとおっシャルロッテ。


結論。勇者はそんなに要らへん。欲しいのは酒場で安く仕入れれる作れる仲間ですたい…



「ボッチでも天パなら誰彼協力してくれて石ころ1つ押し返せるはずなん。強くイキロ」


「いやいや、勝手に自己完結させないでください」



マールが何か言うとるが、仲間なんてそんなに要らん。チーム編成するだけでもめんどくさいじゃありませんか…固定メンバーだけで王国滅ぼして後は動物好きのおっさんに任せようじゃないか。きっといい動物王国にしてくれると思うよ。サファリパークともいう。



「お兄ちゃん、お兄ちゃん…どうせ学園勇者は使えないって思ってるんだよね。だったら、お勧めの人たちが居るんだけど…」



おろ…カレアが生意気だ。いや、勇者だから当然か。だが、聞いた話は悪いものじゃない。勇者が使えないなら別の可能性を使えばいいのって話だ。


そして、それは伏線回収ともいう。まったく、蘇っても落ち着く暇すらありゃしないぜ。

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