プロローグ
死んだ。真黒 博樹はトラックに引かれ、道路に真っ赤な華を咲かせた。
真っ赤な華を咲かせたと言ったが、実際はトラックにミンチにされただけだ。
先に言うけど、俺は自殺希望者ではない。俺は一番自分が大切で死ぬ気なんてさらさらなかった。
なぜ死んだか?それは誰かが俺を突飛ばしたからだ。突然のことで、驚きにより立ち尽くしてしまった。気づいたときには、この世とおさらばってわけだった。
これが幽体離脱か。徐々に体が上昇している。わかりやすく言うと、UFOにさらわれるときに光線でふわふわしながら吸い込まれる感じだな。分かりづらい?我慢してくれ、幽体離脱初体験なんで。
ふははははは!!まるで人がごみのようだ!!
言って見たかっただけです。人を高い所から見下ろすとき言いたくならない?
おかげで周りもよく見える、自分の死体も俺を押した犯人が誰なのかも、状況が良くわかった。わかりたくなかったけど…
しかし、これはいつまで上昇するんだろう?
このままじゃ地球から出るぞ?大丈夫かほんとうに?
「本日は神様交通のご利用ありがとうございま~す。まもなく終点、神の自宅~神の自宅~、御忘れ物ご確認くださ~い。」
よく地下鉄などで聞く声が聞こえた。
え、なに?これってそろそろ着くってことなの?ていうか、神様遊び心満載だな、おい。
上空を見上げると、大理石かなにかでできた空島が目に入った。
上昇は空島のそばで止まった。奥には神殿らしきものが見える。そこにいけってことだろうか?
神殿に入るかどうか悩んでいてもしょうがない、とりあえず入ってみるか?
神殿の中には、二十代前半くらいの若い女性が立っていた。
「おめでとうございます♪77777777人目の転成者でございます♪あなたは自分のステータスを決められることができます♪」
「転成ってできるんですか?」
「驚かないんですか??」
「生き返るならそれでいいんです」
「あ、、そうですか、なるほどなるほど。はい、転生はできます♪普段はランダムに決めるんですが、ゾロ目ボーナスとして、行きたい世界、性別、種族などが決められます♪今回は、前世の記憶もお付けします♪では、このアンケートに記入を御願いします♪できるだけ理想に近い世界をおすすめします♪」
「はぁ、分かりました。」
ぜんぜんわからないけど、めんどくさいからわかったことにしよう。うん、そうしよう。
アンケート
1.あなたが行きたい世界は
1.未来都市
2.大自然
3.ファンタジー
4.その他
このアンケート極端過ぎない?ていうか、アンケートで一番その他が困るんだけど。一番興味があるのは、3かなぁ?3でいいや。
4. 3と答えた人はここから始めてください。そこはどんな世界?(複数解答可)
1.多種族
2.魔法がある
3.剣技がある
4.スキルがある
5.レベルがある
6.モンスターがいる
7.戦争が多い
8.奴隷制がある
9.宗教が統一されている
10.別種族の間に子ができる
11.一夫多妻制がある
12.王政である
13.ダンジョンがある
14.その他
戦争は嫌いだなぁ…7と14以外は全部チェックだな。奴隷制?男のみんなはわかってくれるよな。モテないヤツの気持ちを…
「はい…終わったよ」
「ご協力ありがとうございます♪この条件だと…当てはまる世界はひとつしかありませんがよろしいですか?」
「他の世界なんてよくわからないからな。そこでいいよ」
「はい、分かりました♪では性別はどうします?」
「男で」
「即答ですね。種族はどうします?あるのは、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、魚人、竜人ですね。」
「ハーフエルフってあります?」
「う~ん…、大丈夫みたいです。一番長寿な種族で短くて1000000年は寿命ありますよ、永遠に生きていられるかもしれません♪」
「それでいいです。できれば死にたくないですし。」
「そうですか。次にスキル を選びましょう。
何個でもいいですが、多すぎるとスキルを無駄にするので、気をつけてくださいね♪」
なら応用ができるスキルがいいよな…あ、これならいけるんじゃ
「なら、スキルを創るスキルと、スキルを破壊するスキルをください。」
「おぉ~。その発想をした人は始めてですね♪大丈夫です。そのスキルでいいですか?」
「はい、これでいいです。」
「最後に、ステータスですね。これだけは、運ですね。このスロットを回して止まった数が能力値になります♪」
0~999までだな。下手したら、0ってこともあるのか…
結果
LV 1
HP 984
MP 993
攻撃力 921
防御力 897
魔攻力 974
魔防力 944
素早さ 989
賢さ 967
器用さ 995
運 999
なんか、すごいな…LV1でこれとか、のびしろがすごくあるな。
「長年神様やってますがここまで運に恵まれている人は初めて見ました…」
「やり直しですか?」
「いえいえ、一度決めると変えられないんですよ、これ。気にしないでください♪」
「分かりました。」
「ではでは、ステータス設定はこれでおしまいです。ご武運をお祈りします♪」
足元に魔法陣が現れ、強い光があふれた。目の前が真っ白になり、そこで意識は途切れた。」
おかしな表現が混ざっている場合は、すぐに教えてください。すぐに直します。