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ゾンビ
体が徐々に壊れゆく。
肌は落ち、肉は腐り、骨は溶ける。
ただ歩き、肉を襲う、野獣めいた害悪。
満たされることはもうない、ただの肉塊として生きる私。
私とは一体何なんだろうか。
きっといまの私に出来ることなんて無作為に肉を貪るだけ。
心に沈殿しているこの気持ちもきっと元のモノに比べれば、腐敗した感情なのだろう。
心も体も腐り果てた腐り人間。
私とは一体何なんだろうか。
私はゾンビ。
いや、ゾンビとは何なのだろう。
肉を貪り、肉を貪ることが生き甲斐の生きた死者?
それがゾンビでそれがいまの私?
だとすれば、心の奥底にあるこの暖かいモノは無意味なものなのだろうか。
いや、それとも本来のゾンビにはそんなものはないのだろうか?そうだとするなら、いまの私はゾンビではない?
分からない、分からない。
体がどんどん崩れていく。唯一残ったこの感情も意味のない何かなんだろう。満たされることはもうない、ただの肉塊として生きる私。
ワタシとは何なのだろう?