登校
ゆり「あ、ゆきじゃんおはよう!」
ゆき「ゆり…お早う」
ゆき「で、どうしたの?こんな朝早く…」
ゆり「いや!学校でしょ!どう考えたって、制服なんだから!ゆきも一緒に行こうよ!」
ゆき「いいけど…?呼び出しでもされたの?」
ゆり「普通に早起きしたんだよ!いやぁ、早起きってのはいいもんだね!毎日こうやって余裕を持って登校したいよ」
ゆき「じゃあ何で毎日早起きしないの?」
ゆり「う!?い、いやぁそれは、大人の夜の過ごし方というか?ね?」
ゆき「ふーん…」
ゆり「え?突っ込みは!?ねぇ!突っ込み!」
ゆき「なんでやねーん」
ゆり「嘘!?今の?今のが突っ込み!?いくら私に興味ないからって淡白すぎるでしょ!意外と心に傷を負ったりするんだよ?今ので!」
ゆき「そうなの?じゃあもう一回やって、今度はちゃんとしてみるから」
ゆり「え?本当?仕方ないなぁ、もう一回だけだよ!?」
ゴホンッ
ゆり「なんで毎日早起きしないかって?それはね、私は大人な夜を過ごしているからだよ!」
ゆき「……」
ゆり「え?無視!?今度は無視なの?二回も同じボケ、しかもちょっと気合入れて二回も同じボケやったのに無視!?こんな仕打ちってあるの?」
ゆき「今、こうして現実のものとなってるんだからそんな仕打ちもあるやろ」
ゆり「ええ!今?今の突っ込み!?何でこのタイミング選んだの!ってか同じボケやってるのに突っ込むところ違うってなんだよ!同じボケやった意味あったの!?」
ゆき「そんなの知らない」
ゆり「ちょっとゆきさーん、さすがに冷たいよ!どんな言葉の暴力にも屈しないこの私でさえこれだけのダメージだよ?下手したらいじめだよこれ」
ゆき「あ、もしもし?お母さん?うん、うん、買い物ね、うん」
ゆり「で、電話してやがる…ねぇ!今の私の必死の訴え聞いてた?心に届いた?結構熱弁してたよ!こんな朝早くから近所迷惑なんじゃないかって位に声張ってアピールしたのに肝心の相手は電話ですか!」
ゆき「ゆり!ちょっと静かに、聞こえない」
ゆり「え、はい。すみません」
ゆき「わかった、じゃあね。」
ピッ
ゆり「終わった!?さっきからひどすぎない?私の扱い、こんなだったっけ?ああ、あの頃の優しいゆきちゃんは何処へ!」
ゆき「帰りにお買い物頼まれちゃった、晩御飯カレーだって」
ゆり「ええ、そりゃ良かったですね!大好きなカレー食べられるんだからさぞ幸せでしょうね!でも見てごらん、目の前にとても不幸な少女が居るんだよ!?同じボケを二回やり、親友に無視され、必死の訴えも全く届かない、こんな可愛そうな少女他に居る?」
ゆき「誰が少女やねん」
ゆり「もう、終わったんだよ!!突っ込みはもう良いの!しかも少女だよ!女子高生だよ!一体何処に突っ込み入れてるんだよ!」
ゆき「なんとなく、頃合を見計らって」
ゆり「大ハズレだよ!大暴投だよ!受けきれないよ!ランナー帰って来ちゃうよ!」
ゆき「何の話?」
ゆり「ああーもうすみませんでしたー!急に野球の話をしてしまって本当に申し訳ありませんでしたー!」
ゆき「野球ってなに?」
ゆり「えぇ、そこから!?まさかそこから説明しろって言うのかよ!」
ゆき「嘘よ」
ゆり「嘘かよ!分かりにくい嘘吐くなよ!」
ゆき「へぇ、ゆりって突っ込み上手なのね」
ゆり「私の力量を測ったというのか…?いい度胸ね!じゃんじゃん来なさい!」
ゆき「嫌…」
ゆり「どういう事なの!?何だよ!散々だよ!ひどすぎるよ!朝からこんな仕打ち耐えられないよ!復讐の時が来たようだ!ウフフフ」
ゆき「なに言ってるの?ほら学校着いたよ」
ゆり「ゆき!ずっと黙っていたがな!ゆきは制服を着忘れてるんだよ!まさか私服で学校に来ちゃうとはねぇ!ああ恥ずかしい!どう?今までの仕打ち素直に謝るんならこの失態は誰にも言わないであげてもいいわよ?」
ゆき「え?私服だから何なの…?」
ゆり「いや、ほらだからね、学校なのに制服じゃなくて私服で来てるでしょ?これはだめな事じゃん?まさかの制服着忘れじゃん?ランドセル忘れて学校行っちゃうレベルの恥ずかしさだよ?分かってる?」
ゆき「ああ、本当だ」
ゆり「でしょ!?あははは!やーいやーい!恥ずかしい恥ずかしい!どうする?黙ってて欲しいでしょ?ねぇ?ねぇ!」
ゆき「じゃあ仕方ないね。ごめんね、ゆり。用事は一人で済ませて来て?私はその間に買い物行ってきちゃうから」
ゆり「え?ええ?なに言ってるの?堂々サボリ発言!?とんだ不良だよこの子は!」
ゆき「日曜日に呼び出しなんて大変だろうけど、頑張ってね。私のほうが早く済んだら門のところで待ってるから。じゃあまた後でね」
ゆり「え?日曜ってえぇ!?どういうこと!?なに?」
……
ゆり「…ちくしょう。」
投稿テストです。
まだまだ勉強中なのでひどい出来です、いやむしろ戯曲です。
小説じゃ…ない…
誤字脱字の指摘お願いします。
次は小説書きたいです。アドバイス等あれば是非