親戚〜皐月side〜
さて、今俺は家にいる
今は12時
つまり昼だ
学校はどうしたかというと、
簡単に言うとサボりだな
「皐月」
「あ?なんだ真李菜か」
「相変わらずバカでかい家だね〜、ていうかいたの気づかなかったの?」
こいつは赤堂真李菜
俺の親戚でよく遊びに来る
真李菜の父親が俺の父親の弟さんらしい
「悪ぃな。ちょっと考え事しててよ」
「へー、皐月が考え事?めずらしー」
「おい。ところで今日はあいつの話しないんだな」
「あいつって?留夏のこと?最近様子はおかしいけどね、どうしたんだろ?」
こいつは超ド級に鈍感なため、留夏ってやつの気持ちに気づいてない
留夏ってやつが可哀想だ
「真子ちゃんは?」
「真子なら学校だぞ。ていうかお前学校はどうした」
「サボっちゃった」
「……」
最近俺に似てきたな…
言葉づかいも悪くなってきてる
俺のせいだよな?
でも真李菜が遊びにくるから悪いんだ
ピリリリリリ
「あっ、あたし」
なんだ今の着信音
地味に笑えるぞ
「はいはー…」
「真李菜!?今どこにいるの!?家にいないし、、あーもう今どこ!?」
なんだこのバカでかい声の持ち主は
俺は真李菜の携帯の音量をスピーカーにした
「誰だ?」
「ん、留夏」
こいつが留夏か
よっぽど真李菜が好きなんだな
めちゃくちゃ心配してるし
「…真李菜。今の声誰」
おっ?勘違いしてるようだな
ちょっとからかってやるか(ニヤリ)
「チュッ」
俺は真李菜のほっぺたにキスをした
いや、キスって言っても真李菜のほっぺたに口を近づけて音をさせただけだけど
「てめぇ!?くそ親父!!俺の真李菜に何しやがんだ!?」
「なっ…、てめぇ誰がくそ親父だ!?俺はまだピッチピチの16才だぞ!!」
「じゅーろくー??真李菜になんで年上の知り合いがいんだよ。ていうかやっぱおじさんなんだ」
「あ゛?お前真李菜と同じ高校か?」
「あぁ、そうだけど」
「だったら俺のこと知ってるはずだぜ?俺、有名だし?」
「あぁん?てめぇなんざ知らねぇな」
「てめぇ、先輩に対してそれはねぇだろうがよぉ。あれだよ、二年のくせに生徒会長やってる」
「……門生皐月?」
「おう」
「つうことは三人衆の1人だな。」
「そっ」
「なんであんたが真李菜の知り合いなんだよ?」
「俺真李菜の親戚〜♪」
「──面白くないぞ」
「いや、冗談じゃねぇし。さて、今から真李菜とふしだらな行為をしようかな」
「はぁ!?!?!?!?!?て、でんめぇ、真李菜になんかしたらあの世におくったあと、キムチ鍋にいれてグツグツゆっくりかき混ぜて、最後は雑炊にすんぞ!!!!!」
こいつは馬鹿か?
馬に鹿と書いて馬鹿か?
「あ、あの?皐月?」
「この馬鹿どうにかしてくれ…」
「んだと!?こんのアホエロせいとかいちょーが!」
ブチン
「る、留夏!?落ち着いて!あたし、キスされたわけじゃ…」
「おい留夏坊、あした学校でな?」
「おぉ、また明日な。アホエロせいとかいちょーさん」
プチッ
ツーツーツーツー
「ああああの?」
「ムカつくやつに好かれてるな?お前」
「す、好かれ!?」
「明日が楽しみだな」
真李菜の前でギッタンギッタンにしてやる!!!!