表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色恋  作者: 咲羅
7/11

好きな人(2)〜良祐side〜


海斗のやつが叫びながら走っていったけど…?


そういや、佳絢は


「……あれ?」



いない

さっきまで一緒にしゃべってたのに…


はぁ…

なんか、こんな感情初めてだ


佳絢のことが頭から離れない


「それは恋っていうのよ♪うふ♪」


「うわー!!ビックリした…。海斗、驚かすなよ!」


って、いつのまに戻ってきたんだ?こいつ…

立ち直りすげーはえーな


「俺、良祐きゅんの心の声さんに聞いちゃったんだ♪君は佳絢にこーーーいをしていーーーる!!!」


なにが良祐きゅんだ

気持ち悪い

って

「それはねぇな」

「なんでだよー!!」

「確かに今どこにいるのかは気になるけど、一緒にいてドキドキとかはなかったし」

「今どこにいるか気になるんだったら好きなんじゃねぇの?」

「おいお前。考えてみろ。一緒にしゃべってたやつがいきなり消えたら気になるだろ?」

「それはそうだけど…」


「…ところで佳絢はどこ行った?」



…あぁ今の一言を言うのは間違いだったかな


案の定海斗はニヤニヤしながら俺を見てるし

「佳絢ならあっち行ったよ」


と、希が理科準備室のほうを指差した


「?佳絢はなんだって理科準備室に行ったんだよ?」

それは俺も疑問に思った

「さぁね?気になるんだったら見てきなよ」

「サンキュ。見てくるわ」

「良祐きゅんがんばってー!」


キモい

心の底から海斗をキモいと思った


俺は廊下を歩いてた

すると、理科準備室から声がした


何かと思ってドアの窓から覗いてみたら


佳絢が

人体模型をじーっと眺めながらブツブツなにかを言っている


俺はそっとドアを開けた


「あっ、えーーと…良祐?」


「うん、てか、人体模型眺めて何を言ってるの?」

「じんたいもけい?人体模型っていうのね。初めて見たからビックリしたの。新しい方法の自殺かと思った」

「じ、じさつ?」

「だって体の半分皮がめくれてるじゃない!痛そう…」


ポカーン

今の俺はまさにこれ


驚いた…

高校生にもなって人体模型を知らないやつっているんだな


育ちがいいとか?


「家って金持ちだったりする?」

「うーん…、あたしはよくわかんないんだけど、華原商事っていう会社の時期社長候補はあたしみたいよ?」

「か、華原商事ぃ!?!?!?」


華原商事と言えばイギリス、アメリカ、オーストラリアにも経済しているほど大きい企業だぞ!?

その時期社長候補が佳絢!?!?


ありえない…

そういえば名字が華原だったな


じゃあ本当だったのか…


「小学校はどこ?」

華園(はなぞの)学院」

「……」


俺、とんでもないお嬢様を好き(?)になったもんだな


これじゃ俺なんか釣り合わないじゃねぇか



華園学院といえば小学校から中学校・高校・短大・大学とエスカレーター式の超お金持ちお嬢様学校じゃねぇか


「なんか、華原商事が造った学院なんですって。華園学院って」

「……噂には聞いてたけど本当なんだな。だから自分の経営した学院に通わせるっていいわけね」

「なんか、パパが『僕華原商事の仕事ばっかりでつまんないから、学校つくりたいなー』って気まぐれで言ったら本当につくっちゃったらしいよ?」


すげーな

まじかよ

はぁ、ありえん


この恋は多分実らないだろうな…


「じゃあ、もうすぐ授業始まるからまたね」

「あぁ、じゃあな」


はぁ、まさかだろ…

ありえない、ありえない

って思っても本当なんだよなぁ…


俺、自信ねぇ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ