出会い〜佳絢side〜
今、あたしの目の前に現れた男の子3人と女の子…3人?
それはあたしと希と知らない女の子
「ねぇ、誰?この子。」
あたしが希にコソッと聞いたつもりだったけど、その子には聞こえていたみたいで
「あー!だよね、知らない子がいきなり2人の間にいたらわかんないよね!あたしは、希ちゃんの幼馴染みの佳奈留って言います!えへ、よろしく!佳絢ちゃん♪」
なにが“えへ”なんだろう…
でも見た目からして背は低い
154くらいかしら?
でも肌が色白で細くて顔も可愛い
背がもう少し高ければ今よりモテたと思う
けど一回この人の…佳奈留ちゃんの噂を男子の間で聞いたことがある
男子の間ではめちゃめちゃモテるらしい
男女問わず人気だからみんなに好かれている
「よろしく、佳奈留…ちゃん。」
「やだなー、佳奈留でいいよー!あたしも佳絢、って呼んでいいかな?」
そう言って佳奈留は笑顔でたずねてきた
「うん、いいよ。」
「わーい!憧れの佳絢様とお友達だー!」
「?憧れ?」
「なんか、かっこいいなぁって思ってたの!」
そう言ってもらえると嬉しいわね
「ちょーっと待ったー!」
突然男子の1人があたしたちの会話に入ってきた
「俺たちと希のこと忘れてないか?」
正直言うと忘れてました
「やだなー、忘れてないよ。海斗!」
「佳奈留は優しいな。だからモテるんだよなぁ…。はぁ、俺のみにもなれよ…。」
「なんか言った?海斗。」
「なんでもねぇ。さぁ、まずはみんなで自己紹介だ!!俺は佳奈留と希の幼馴染みの山浦海斗でーす!よろぴくね♪」
テンションが高いプレイボーイですね
ツンツンヘアーのチョコレート色の髪はなんだか少し目立つ
背は3人とも同じくらい高くて175は絶対にあると思う
この人はあんまりモテるとは聞いたことないけど結構なイケメンだ
「俺は、門生皐月。よろしくね。」
笑顔がステキなイケメンさん
この人は女子の間では人気の人物三人衆の1人
この人は黒髪のちょっとツンツンした髪
髪の先のほうが日に当たってか少し茶色になっている
この三人衆の1人と話せるだけで奇跡らしい
あっ、三人衆って言うのはすっごくイケメンの三人グループのことね
「んじゃ、俺ね。俺は宮崎良祐。三人衆の1人だよ♪」
そう
この人も三人衆の1人
宮崎良祐
すごくイケメン
スタイル抜群だし
この人は茶髪のサラサラヘア
猫毛で少しくせ毛なのがツンツン見えてかっこいい
「あたしは、高橋希。佳奈留と海斗の幼馴染みです♪」
希が自己紹介をしはじめた
そのあとにつづいて佳奈留が自己紹介をし始める
「あたしは、上原佳奈留です♪よろしくね!」
みんな乗り気で自己紹介してるけどあたしはそんな気になれない
「あたしは、華原佳絢。よろしく…。」
「俺、佳絢ちゃんのこと知ってるよ!みんなモデルみたいって言ってたからちょっと気になってたんだ。」
良祐がこっちを見てニコッと笑った
「よろしくね!佳絢ちゃん♪」
「佳絢でいい。あたしも、良祐って呼んでいい?」
「おう!みんなもさ!!呼び捨てにしない?そっちのほうが親近感あるっていうかさ!」
良祐がみんなのほうを振り向いた
瞬間、希の顔が真っ赤になった
ジー…
「希…。なんで顔が赤いの?」
あたしは希にしか聞こえない声で聞いた
「ほぇっ!?あああ赤いかな!?!?そそそ、そんなことないよ!?」
おもいっきりかんでんじゃん
てか、動揺しすぎ
「ふーん、良祐のこと好きなんだ」
「わーーぁっぷ!!!!!もー!誰にも言わないでよ!!」
「言わないわよ」
そんなくだらないこと、誰に言うのよ
はぁ…
やっぱ場の空気が合わない
1人になりたいな…