マスターの憂鬱〜架卦流side〜
はぁ…
今日も佳絢ちゃんはヤってきたようです…
ていうか俺って信用されてなかったんだな
「架卦流くん!また佳絢ちゃん?」
「七穂か。うん、そうだよ。あんなに可愛い子がもったいないよね。」
「人生人それぞれだよ。」
この人は俺の奥さんの金石七穂
ちなみに俺は金石架卦流
八歳の娘がいます
「ねー、パパ。今度佳絢ちゃん紹介してよ。」
「あ?まだ起きてたのか奏歩ガキは飯食って寝ろ。」
「ちょっと、くそ親父!佳絢ちゃんと私との態度が全然違うじゃない!!」
「くそ親父とはなんだ!まだ俺はピッチピチの26才だ!!」
「26って、パパたち18で結婚したの〜!?」
「ママは17だぞ。」
「じゃあママは今25??どんだけ若いのよ。授業参観でママちょー目立ってるんだよ!可愛すぎて!!」
「ったりめぇだろ!俺の奥さんだぞ!」
「はぁ……。キモっ」
「んなっ…!!」
キモっ、って!
この子は
まだ八歳っていうのに、いつこんな下品な言葉を覚えたのか…
いったい誰が…(←半分はあなたが原因です)
「私、佳絢ちゃんに憧れてんだ!綺麗で空手なんて二段でしょう?しかもスタイル抜群だし!髪なんて腰まで伸びてサラサラそうだし!あとは何と言っても…」
「なんだ?」
「夜遊び〜!!!!」
バコッ!
俺はその辺にあったフライパンで奏歩の頭を叩いた
「いったーい!なんてことすんのよ!馬鹿親父!」
「奏歩!夜遊びなんてしたら、パパ許さんぞ!まったく八歳のガキんちょのくせに、なーにが夜遊びだよ!」
「私はするよ!絶対にするよ!アッチ系の意味じゃないから大丈夫よ!!」
「アッチ系ってドッチ系だ!」
「…言っていいの?」
「言え。」
「…セックス」
ガコン!
俺はその辺にあったステンレス制の鍋で奏歩の頭を叩いた
「何がセックスだ!!お前ホントに八歳か!?」
「パパがママにしたいしたいっていつも言ってるから覚えちゃっただけでしょー!!」
おーっと俺が原因か
確かに毎日二回は頼んでるが…(←おい)
「でも、セ……アッチ系以外の夜遊びってなんだ?」
「普通に溜まってゲーセンとかカラオケとかで遊ぶ?じゃない?」
「ゲーセンって…、なんでもかんでも略すな!」
「パパがママにゲーセン行ってもいい?って言ってるから覚えちゃったんじゃん。」
ぐっ…確かに
だって行きたいんだもん!
「はぁ…、まぁ、今からそんなこと考えなくていいから。夜遊びなんてな、男がいたらまず、ヤられるぞ。」
「ふざけたことぬかしてんじゃねぇよ!くそ親父!」
「本当だぞ!」
「まぁ、いいや。おやすみぃ。」
「……おやすみ。」
ったく、今時の子は……
おませなんだから!
でも佳絢ちゃん、やめてくれるといいな…