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「弱い自分をチートで上書きして、モテて、楽して、強いヤツを見下したい」  作者: nekorovin2501


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1/1

第1章 覚醒&弱い自分上書き 第1話 弱い自分を、初めて上書きする

「うわっ……死んだ?」

俺――佐藤さとう 悠真ゆうまは、トラックに轢かれて死んだはずだった。

真っ白な空間。足元に何もないのに、ふわふわと浮いている。

前世の記憶が、まるで昨日のことのように鮮明に蘇る。

32歳、無職、引きこもり。

ゲームと小説とアニメだけが生きがいだった。

異世界転生チートものばかり読んで、「俺もあんなスキル欲しい……」と何百回つぶやいたか分からない。

その願いが、叶うなんて――

「お目覚めですか? 転生者様」

突然、目の前に美しい女性が現れた。

銀色の髪を腰まで伸ばし、純白のドレスを着た女神。

微笑んでいるのに、どこか冷たい目をしている。

「私はこの世界を管理する女神、リリアです。

 あなたは交通事故で死亡され、異世界への転生権を獲得しました。

 幸運ですね。通常は抽選なんですが……あなたは『特別枠』です」

特別枠? 俺が?

リリアは指をパチンと鳴らした。

すると、目の前に半透明のステータス画面が浮かび上がる。

──────────────────

名前:佐藤 悠真

年齢:0(転生後)

職業:なし

レベル:1

筋力:E  敏捷:E  耐久:E

魔力:E  知力:E  魅力:F

運:D

スキル:なし

特殊スキル:【状況適応上書き(Adaptive Rewrite)】 Lv.1

──────────────────

「……は?」

俺は思わず声を出した。

特殊スキル? しかもこんな長い名前。

しかもLv.1って……弱そうじゃね?

リリアがくすくすと笑う。

「ふふ、驚きましたか? このスキルは非常に珍しいものです。

 効果は――任意の場面・状況を指定して、自分の能力値・容姿・耐性などを『1つだけ』即座に上書き変更可能。

 初期制限は1日3回。上書き中は他のステータスは固定されますが、解除は自由です。

 ……まあ、弱い自分を毎回上書きして、最強になれる……というチートですよ?」

弱い自分を……上書き。

その言葉が、脳みそに突き刺さった。

前世の俺。

いつも「弱い」「ダサい」「何もできない」と自分を責めていた。

学校でも会社でも、強い奴らに笑われ、女の子に相手にされず、ただ部屋でチート小説を読んで現実逃避するだけの日々。

あの弱い自分が、

このスキルで、

毎シーン、

上書きできる。

「リリアさん……これ、本当に使えるんですか?」

「ええ。ただし、最初は1日3回だけ。

 成長すれば回数が増えますし、Lvも上がります。

 それでは、転生先の名前と外見を決めてください。

 ……あ、ちなみに前世の記憶はそのままです。現代知識も使えますよ」

俺は即答した。

「名前は……悠真のまま。

 外見は……一旦、元のまま。

 でも、すぐに上書きするから」

リリアが優雅に手を振る。

「では、転生します。

 頑張ってくださいね、弱い自分を上書きする勇者様」

次の瞬間、世界が白く弾けた。

――そして、俺は森の中に立っていた。

周囲は深い森。鳥の鳴き声と、遠くでゴブリンらしき鳴き声。

体は10歳くらいの少年。服はボロボロの麻のシャツとズボンだけ。

ステータス画面はまだ視界の隅に残っている。

【残り上書き回数:3/3】

俺は深呼吸した。

「よし……まずは試すか」

心の中で、はっきりと命令を下す。

「状況適応上書き――発動。

 現在の場面:ゴブリン遭遇前哨戦。

 対象:筋力。

 変化前:E → 変化後:SSS(この戦闘中のみ)」

ピコン、という電子音のような音が頭の中に響いた。

【上書き実行】

対象:筋力

変化前:E → 変化後:SSS(この戦闘中のみ)

残り回数:2/3

体が熱くなった。

筋肉が一瞬で膨張し、まるで何年も筋トレを積んだような感覚。

握った拳が、鉄の塊みたいに重い。

すぐ近くの茂みから、緑色の小鬼が飛び出してきた。

ゴブリン。レベル3くらいか。牙を剥き、棍棒を振り上げる。

「ギギャアアア!」

普通のFランク少年なら即死級の攻撃。

でも、今の俺は――

「弱い自分は、もう過去だ」

一歩踏み込み、拳を振り抜く。

ドゴッ!

ゴブリンの頭が、西瓜みたいに吹き飛んだ。

一撃。文字通り一撃。

血と脳漿が飛び散る中、俺は静かに笑った。

「はは……マジかよ。これが……上書き。」

ステータス画面が自動で更新される。

レベル:1 → 3

筋力:SSS(上書き中)

残り回数:2/3

森の奥から、さらにゴブリンが数匹、こちらを睨んでいる。

でも、もう怖くない。

俺は拳を握りしめ、独り言を呟いた。

「次は……容姿をイケメンに上書きするか?

 それとも耐性を?

 ……いや、まだ2回ある。

 弱い自分を、全部上書きしてやる。

モテて、楽して、

強いヤツを、

見下してやるよ。」

その瞬間、俺の新しい人生――

「状況適応上書き」を使った、

本当の意味でのチートライフが始まった。

(第1話 終わり)


次回予告(第2話)

ゴブリンたちを全滅させた俺は、近くの村へ向かうことにする。

そこで出会ったのは、元クラスメイトの少女……?

「悠真……? なんでこんなに強いの……?」

上書き回数残り2回。

次は容姿を上書きして、彼女の反応を見てみようか――

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