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宮原沙織控室にて
友達?自分ながら恥ずかしげもなくよく言うとは思った
今まで忘れていたのに…と
「琴音の?」
「はい…」
「宮原さん、いいんですか?」
スタッフは心配そうにいったが
「いいですよ
この子に私も聞きたいことができたんです」
静かに扉が大きく開いた。
宮原沙織が、そこにいた。
「どうぞ」
あまりの展開に驚いた航だったが
航は深く頭を下げた。
「……失礼します…」
宮原は、笑みを浮かべてソファを指差した。
「座って。」
その瞬間航は顔が真っ赤になるのがわかった
俺はなんてことしてるんだ
こんなことするなんて…
どうしてこうなった?
航が緊張で硬直していると、
宮原はスマホを手に持った。
その待ち受け画面がふと航の視界に入った。
そこには──
幼い女の子と宮原が、
肩を寄せ合って笑っている写真。
その女の子には誰かに似ていた…
航の胸に、確信が走った。




