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365日、すべての君に「好き」を告げよう〜17歳の高校生、女神の呪縛を乗り越え試練に挑む  作者: 明けの明星


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4か月目~第2週~お小言と言い訳

言い訳も大変だ。

「ねえ、説明して」

とチャミュが語気を強めてキキョウに言った。


「だよね、申し開きはしないとね」

とキキョウが続けて何かを言おうとしたが、


「ねえ、問い詰めるなら私でしょ?」

とその日の玲奈、ヘラが割って入るように言った。


「私から言うね、要はさ、絡んできたイカれた酔っ払い連中をコテンパンにした、それだけよ」

とヘラ。


「魔力を使って、だよね」

とチャミュが冷静に言う。


「うん」

頷くヘラ。


「それが問題だって。あんたなら魔力なんか使わなくても簡単に倒せたでしょ」

とチャミュ。

ヘラ達の戦闘民族は、その名の通り「戦い」には特化しており身体能力も抜群。

こっちの世界で異例の記録を打ち立てるスポーツ選手などは、あっちの世界(ファンタジーワールド)の「戦闘民族」なことが多い。


「だってさ、学習したところによると、こっちでは女の子ってのはか弱い方がいいんでしょ?

だったら、殴ったり蹴ったりできないじゃん。

もう能力で、ちょちょいってした方が、断然簡単だし早いし。だから」

とヘラ。


「だからって、あんな強力な攻撃魔法、ぶんぶん振り回して、こっちに紛れ込んでる奴らに気付かれるじゃん。

それにさ、あんな優等生の子の家でのお泊りで、なんで夜中に外に出かけたりするんだよ。

こっちだって、危ない場所はあるんだよ。夜中の繁華街なんか若い娘の行く所じゃないよ」

ヘラの弁解にチャミュが言う。


「あらまあ、お堅いねえ」

とヘラ。


そこで、

「まあ、それはそうよね。萌の親にバレてないといいけど。

でもさ、萌だって、反対しなかったのよ、出かけることに。まあ止めなかった、私たちも悪いけどね。

それは認める、反省してます」

とキキョウが口を出した。


「でもさ、ヘラの戦闘魔法なら、気付く奴ってのも稀だとは思うよ。

私の目からしても、ヘラは有能な戦闘員だから」

と続けた。


「そのまれな奴らの動きがねえ」

とチャミュ。


チャミュの話によると、あっちの世界からの潜入者が増えている、というのだ。

女神からの通達で、チャミュが警戒を強めているのだが、

しかし、その多くはチャミュでも気配を感じることができない、高機能な魔力を持つ者たちだ。


「それ、なんで私に言ってくれないの?」

とキキョウ。

自分だって、女神の意思の元、ここにいるのだ。


「キキョウに連絡がつかないって言ってたよ」

チャミュが言うには、キキョウが「音信不通」だと女神が言っていた、というのだ。


「音信不通ですって?なにそれ」

キキョウには全く身の覚えがない。


「昨日の事だよ、急遽通達があったの」


「昨日って、萌の家にお泊りしてて、夜中少しだけレイラタウンに行って、

それだけだよ、特にあっちの世界(ファンタジーワールド)からの伝達を遮断するようなことはなかったはずなんだけどな」


「それ、調査中だから」

チャミュがため息交じりに言った。


「なんか気付かなかった?キキョウもヘラも」

とチャミュが続けて言う。

そこに、


「なんで、あっちの世界(ファンタジーワールド)の奴らってのがなだれ込んでんの?」

と岳が口を挟んだ。


「今までにもちょこちょこ、あっちの世界からの侵入者は来てたんでしょ、

でもこんなに騒いでるのはなんで?」

と。


「そりゃあ、岳の力を狙ってるから」

とチャミュ。


「お、やっぱそれか」

と一人納得するように岳が言う。


「俺の力ってそんなにいいのかねえ」


あっちの世界(ファンタジーワールド)では喉から手が出るくらいほしいんだよ」

とチャミュ。


あっちの世界(ファンタジーワールド)で自発的に作る出せる人はいないのよ。

もともと、トウイチロウ一族の持つ力だったから。だから羨望の的だよ」

とキキョウも言う。


「俺は今まさに、大勢の敵から狙われてるってことだな」

と岳、なぜか自信満々だ。


「そういうことだね、今も脅威の真っただ中だよ。ここでみんながいるから害はないけど」

とチャミュ。


「それでだ、こんな連絡がきている」

と岳が自分のスマホを見せた。


そこには、


「戦闘態勢に入るぞ」

とひとこと、雄太からのメールに書かれたあった

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