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  作者: 鬼畜原 末吉
第二章 芽生え
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答え

第六話

その騒動の後、俺達はまた別の草むらで、深い眠りについていた。俺はりんが風邪を引かないように、布団代わりになって上にかぶさって寝てやった。りんが寝返りを打つと、俺はあっけなく落とされた。

目が覚めると、りんがいない。慌てて草むらを出ると、いた。安心したのもつかの間、なんとそこにはあの巨鳥がいるではないか。俺はまた慣れない戦闘態勢に入ったが、りんはそれを止めた。

「この子は―私が飼ってた鳥なの。」

はへぇー。見ると意味がわからないくらい大人しく懐いていた。

「ねぇ。」

とりんは続ける。

「どうしてじいさんは―」

「私を助けてくれたの?」

うっ。一番聞かれたくない質問だ。ただ、気付いたら…なんてのは格好悪い。悪すぎる。

「人助けに、理由なんているのかよ。」

俺は最も格好悪い答え(アンサー)をひねり出した。りんと巨鳥は顔を見合わせる。

「ねぇ。じいさん。私の両親はね―」

そう言うとりんは着ていたワンピースを脱ぎだした。お、おい。という暇もなく、俺は信じられない光景を目にした。

「私の両親は私を見捨てたの。」

全身、なんとも言えない色のアザでいっぱいであった。


続く

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