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  作者: 鬼畜原 末吉
第二章 芽生え
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生贄

第四話

どれくらい経ったろう。俺は目を覚ました。そこには三匹の俺の三倍くらいの大きさの猫。

「よぉ新入り。」

俺は恐怖に支配され、声が出ない。

「野郎ども、今日は宴だ!生贄もいることだしなぁ!」

生贄―俺のことか。だがその予想ははずれだった。

その声とともに猫が大勢集まり、しばらく宴は続いた。

俺はその様子を二匹の猫に監視されながら見守った。だがやがてその二匹も宴に参加しだしたので、俺は逃げるチャンスができ、その場を離れると、

「生贄の登場だぁ!」

という声が聞こえる。ん?そういえば俺じゃなかったのか。じゃあ誰なんだ?まさか―

引き返して見に行かざるを得なかった。

そのまさかはあたりだった。

そこには鎖で繋がれた少女の姿があった。

りん―だが俺は今、逃げなくてはならない。得体のしれない少女より、自分のほうが心配だ。猫たちはりんにタックルを仕掛け始めた。

「やめて!」

彼女の叫び声。お前、俺達と話すのかと言わんばかりに激しさを増す攻撃。俺は何が何だか分からず、逃げ出そうとしたその時―

俺の体の30倍くらいの巨大な鳥が森を襲った。

続く

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