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碧眼の彼女  作者: さんれんぼくろ
本編のまとめ
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死人図鑑

 

 《第一章 転校生》

 

 〇白熱電球

 約千時間程の寿命しかないため文明が進むにつれて徐々に使われなくなってしまった。

 周りにある灯りを吸い取り真っ暗にする。

 他の明かりを吸い取ることでどんな光よりも明るくなりたかった子。

 口金の部分が脚、ばねになっている。

 

 〇タイマー

 体育の時間壊れていて使用できず捨てられた。

 まわりには他に高性能なものがあるため。

 他の時間を奪うと自身の時を戻し体を再生させることができる。

 時を止めることができる。

 大きな口と鋭い歯で捕食する。

 凛子の友達エイコとナツをたべた。

 ただ壊れた体を治してくれたらそれでよかった子。

 口がとてつもなく大きく開く。

 

 〇キノコ

 作中には名前も姿も出てこないが、四人のマダーを手にかける。

 黒い霧(内臓を腐らせる)を出して消えた。

 

 〇隆一郎の子どもの心

 土屋隆一郎の意思。

 未来を守るため、幼く弱い自分を捨てたことから生まれた感情の死人。実体はない。

 本来なら自然消滅するはずだったが、大人になった隆一郎を応援するべく留まった。

 

 〇キクノサワヘビ

 濁り切った水や、カエルを放たれて死んでいった仲間の無念を晴らすべく舞い戻ってきたヘビの少女。

 絶滅危惧種に指定されていた希少なヘビで、リアル日本の『キクザトサワヘビ』がモチーフ。

 人型。

 両手の鉤爪、頭にいるヘビの牙の力が凄まじい。

 模造のヘビを生み出せる。

(水を生み出す、右腕からの木の捻れ、瞬時の回復は、キューブを展開していた未来の力によるもの)

 のちに『おキク』として、土屋家の家族になる。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 《第二章 プレイゲーム》

 

 〇バスケットボール

 学校が創設された時に買ったボール。

 とにかく弱くて全く勝てなかった最初のバスケ部が、『絶対優勝』と書いて日々練習に明け暮れた。

 努力に努力を重ねた中学最後の全国大会で、悲願の初優勝に至った。

 年数が経って部員が変わっても、ずっとそのバスケットボールを使って練習をしていたが、しかしそれ以降いつまで経っても二回目の全国大会優勝は成し遂げられず、予選敗退を繰り返した。

 ついにはそのボールがあるから今のバスケ部は勝てないんだと理由をつけて、今年は必ず優勝するために捨てられた。

 青い一つ目。変化が著しい。

 吸い取ったものを自分のものに変えてしまう能力を持っていて、死人を生み出すことができ、捕食する。

 自分の意思で未来と共に生きることを選ぶ。

 のちに『ケト』として土屋家の家族になるが、おキクと違い、MCミッションの研究対象である。

 頭が良くて聞いたものをすぐ喋れるようになる。ご飯を食べる。

 

 〇鞭

 人型で、尻尾のように鞭が生えた女性の死人。

 元の形は鞭。教育のための体罰を禁止するという法律がある中、それが有効であると認識し、隠れて行っていた『姫』と呼ばれる教職員が使っていたもの。

 ある時その事実が校長に知られ、理解のない周りの視線によって黒い感情が芽生えた姫は殺人のための道具として使うようになる。

 正義のために使っていたのに人を殺めるために使ってほしくなくて、死人化した鞭は姫を殺し、体を乗っ取った。

 以降、口調を真似て過ごすことで、殺してしまった持ち主を再現し続けている。

 凪を性的に見る。それゆえか、死人側の話を少しだけ教えてくれた。

 どうやら死人の世界では名前で呼ばれていたらしい。『──が死したと』

 

 〇唾

 人間が地面にぺっと吐き出した唾。

 人型。

 自分たちの凄さを人間に知らせるべく布教活動を行っていた。

 とても良い死人で、人間に危害を加えない。

 自分の誇りと尊厳を大事にしていた。

 隆一郎が元に戻し、お祓いを受けてから大気中に消えていった。

 

 〇蜂、竹馬

 キューブを使わず、素手の隆一郎に倒された死人たち。

 

 〇発砲スチロール

 隆一郎&秀の連携で倒された。

 

 〇レシート

 感熱紙なので、一般的に熱で黒くなることから再利用が難しいとされている。

 見もせずに捨てられて悲しかった。

 特に一番憎悪があったのが、大学生が床にポイ捨てした「ソフトクリーム」のレシート。

 大量にいたのを上手く使って、槍の形を取って殺傷力の高い攻撃を仕掛けて来る。

 

 ○ヘンメイ

 捨てられたセーブセータから生まれた人型の死人。精鋭部隊が扱う使い魔的存在。ルールに厳しい。

 銀髪のおかっぱ、額には赤い朱雀の模様(使い魔の印)

 右太ももにあるスイッチが服装を、左太ももにあるスイッチは声を変える。(フォームチェンジ、ボイスチェンジ)

 圧倒的な再生力を誇り、心臓を粒子レベルまで粉砕しない限りいくらでも復活する。ただし、心臓を潰すたびに再生速度は落ちる。

 自身のスピードも速い。

 性別はないが、どちらかというと女の子っぽい。一人称はメイ。

 大きな体格。大人の男性以上。

 ゲームと名のつくものならなんでも能力として使える。

 手札──守護者(ガーディアン):銀の扉を開いて攻撃を亜空間へ引き摺り込む。

 手札──剣士(アタック):銀の剣。

 銀のエネルギー弾:黒い大砲から放つ銀色のエネルギー。使っている間はその付近から動けない。

 ステージ変更:周囲の環境を変える。

 REVERSAL(リバーサル):反転。マダーの技を死人化させたり、周りをモノクロにして息や鼓動を止める死の技。

 肉体の変形、体を引き裂いてそこから小さなヘンメイを作り出すなど。

 ガラス玉には赤い朱雀の模様が描かれ、『メイ』と名前が刻まれている。

 番外編の《ドロップアイテム:ヘンメイの記憶》にて、彼女の生が語られている。

 

『メイ』──ごく一部の層に人気があったマイナーなゲーム。育てば育つほどプレイヤーに合った性格に変わる育成ゲーム。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 《第三章 雪の降る街》

 

 〇人魚

 美しい容姿。冠をつけた長い髪、大きな青い瞳と腰から続く尾びれの鱗が燐光を宿し煌めく。伸び縮みする輝く尾びれが付け根から四つに割れて二対になっている。寂しい声とその美貌で相手を油断させ、喰って美貌のエネルギーにしていた。

 

 〇臨世(りんぜ)

 未来の右腕に傷をつけた死人。

 一年半前に雪翔が捕らえ、現在は端段市に捕縛されている。天気を司る能力のため、端段市は常に雪が降っている。

 直樹(なおき)が死人化して、端段市で捕縛されて以降、臨世と呼ばれている。世の原本を見るという由来から付けられた。人間から死人が生まれた初の事例。

 能力を無効化する枷を両手首にはめられ、鎖で固定されている。

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