ここまでの碧カノ
【碧カノ年表】
2022年──未来が生まれる
202?年──幼稚園で花屋さんごっこ中、未来碧眼に
(25、106部分)
2028年──6歳の斎によりキューブが作られる
(15部分)
未来、凛子、6歳でキューブに好まれる
(7、19部分)
その後、凪も8歳で好まれる(21部分)
《第一章》
2030年──『ゴミ箱』の設立(4部分)
『死人』が『ゴミ箱』から生まれる
(4部分)
キューブを扱える者は戦闘へ
(未来8歳、凪10歳)
2032年──隆一郎:10歳でキューブに好まれる
(32部分)
203?年──隆一郎:東京へ
2035年──【冬】大阪にて未来は右腕に怪我を負う
その後東京へ(26部分)
2036年──【夏】未来:転校(5部分)
隆一郎:呪いについて情報共有
(25部分)
在り方の決定(61部分)
凪:隆一郎と師弟に(25部分)
東北・広島・四国遠征
(28、29、33、66部分)
おキク:家族になる(68部分)
《第二章》
2036年──【冬】加奈子が研究所へ出入りしだす
(70部分)
2037年──凛子:長谷川薬店、店長の座を引き継ぐ
(70部分)
【4月】未来:死人が死人を食べることを知る
(82、83部分)
凪、流星、湊:九州遠征(79部分)
【5月】凪:まじないを知る(110部分)
隆一郎:MCミッション仲間入り(118部分)
ケト:家族になる(120部分)
青目の少年に出会う(145部分)
名称ハズレを知る(145、154部分)
組織の名、産月を知る(157、168部分)
斎:新キューブ開発(174部分)
隆一郎:課題クリア(175部分)
凪:九州より帰還(175部分)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【隆一郎】
「守ります。あいつの悲しそうな顔、もう見たくないんです」
自分が弱いことを認識しつつ、全てを守りたいと願う。守りたいものを守るため、未来の悲しそうな顔をもう見なくて済むように強くなると決意する。
《以降、増え続ける目標》
・未来を守る
・呪いの根源を見つけてどうにかする
・仲間を失わないために強くなる
・選択肢がひとつにならないようにする
『マダー』とは本来、人や国を守るためなら仲間を見捨ててでも敵を討ちに行くスタイル。『人殺し』を意味する『murder』が語源にあり、周りが当たり前だと思う中で唯一、その在り方に疑念を抱く隆一郎。悩んだ結果『目の前の命を見捨てない、仲間を殺さない』と決めた。
――生きてくれ秀。もう、これ以上……これ以上大事なやつが死んでいくのは、もう見たくないんだ!!
身近な人や大切な人を亡くした経験がないにも関わらず、あたかも誰か失っているような言い方をした。理由は本人もわかっていない。(48、68部分)
――ウヅキ。今回はお前に任せよう。近々ゆくがいい。
――承知しました。必ずや、相沢未来の首を獲って帰還いたします。
予知夢のような不思議な体験により、未来の危機を知る。(130、152、170部分)
【未来】
「……ダメだよ、優しい言葉なんてかけちゃ。私は、人間でないモノとして、ひとりで生きていかないといけないんだから」
大阪にて、隆一郎や凪のいないところで言われた言葉。そう言われたと未来から二人に話している。以降、洗脳にあったかのようにその考えのまま生きるようになった。(63、155部分)
優からの『一目惚れ』の言葉が、無意識に嫌悪感に変わる。(72部分)
「私もわからない。友だちに手をかけられて、自分も命を狙われているはずなのに、どうしてあなたを憎めないのか。どうしてこんなにもあなたたちが大事なのか」
死人は哀しみを伝えるために襲ってくる、本気で向き合えば分かり合える日が来ると信じている。なぜ死人がこんなにも大切なのか、本人もわかっていない。(156部分)
死人が集結したガラス玉を割ることで、その死人の能力を使うことができる。ただし体力をかなり使うこと、元は死人の能力であるためこれで攻撃しても死人へ直接ダメージにはならないなど、デメリットもある。
【秀】
「相沢さんは、なんだろ……懐かしい感じがする。安心する……」
女性恐怖症だった秀。未来に対して『懐かしさ』を感じ、怖がらない。(19部分)
しかしほぼ秀と一緒にいるはずの斎は未来に対して懐かしいというイメージはない、会った覚えはない(74部分)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【呪い】
一番最初に生まれた死人は、その場にあった全てを壊し全ての生命を喰らった。しかし取り込んだ莫大なエネルギーを消費しきれず、自分を分裂させて力を分散する方法をとった。その内の一つに呪いというものを授かった死人がいて、その呪いをかけられた者は、一生解除できないという。
どんな影響があるかは解明できていないものの、凪の調べからの仮説では、呪いとは愛に似たもので、その人を愛しいと思うほど呪いの効果が強くなるというもの。そして、未来にかけられているのではないかと疑っている。(25部分)
【ハズレ】
死人が未来に対して使う呼び名。青い目の少年は既に知っていた。(146部分)
【まじない】
死人側の真髄を、死人自ら人間へ話そうとすると、すぐにオダブツになるように掛けられている。喋るたびに体に亀裂が入る。ヘンメイ曰く、『喜びの死人』であるケトはこの影響を受けずに話せるらしい。(110、169部分)
【ノーマ(ノーマルベッド)】
手すり部分に付いているパネルを操作すると、足側にあるドーナツ型の機械から出るふわふわの霧が体を纏い、軽傷であれば処置できる治療台。学校以外にも色んなところに設備されているが、一日に使えるエネルギーに限界があり、基本的には何度も使っていいものではない。(41、91部分)
【MCミッション】
死人と共存できる世界を作る、mutual coexistenceの関係。
死人を殺さず、共に生きる未来を目指すプロジェクト。第一人者は相沢未来。
プロジェクトについて知っているのは司令官、国生あいか、凪、流星、湊、谷川哲郎博士、谷川結衣博士、未来、隆一郎。結衣が基本的にこの研究でのキーになっていて、学者としての知恵を貸している。あいかは戦術を考えるのが得意なので、半年前から結衣の補佐として、『やり方』の考案をしている。(117、118部分)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【死人について】
・哀しみを伝えるために生まれ、言葉で上手く伝えられず、人を襲う
・変化を起こし、体が変わることで強くなる
・伝えたい目的が強く鮮明であればあるほど人の形に近くなり、人の言語を話すようになる。その思いが強ければ強いほど、死人自身も強くなる(50部分)
・日が出ている間に生まれる死人は稀。生まれたとしても動きが鈍く、ザコとされている(63部分)
・心臓を破壊すると確実に倒せる
・体液の枯渇でも倒せる(全死人を倒せるわけではない)
・倒すと集結して『ガラス玉』になり、本部へ集められる。未来やユキトが戦う時に使う
・元に戻した場合は持ち主に返したり、リサイクルや、再度死人化しないよう『お祓い』を行う
※お祓い後:液体系の死人は大気中に消える
形が残る、物系の死人は再度ゴミ箱へ
※その死人が持っていた感情が、お祓いをする者の頭の中に流れ込む。怒り、悲しみ、憎しみなど、流れてくる心によってお祓いをする側にもかなりの負担がかかる
・感情が哀しみから怒りに変わると元に戻せないとされている
【昼間に生まれる死人はイレギュラー】
本当にそうなのか、と未来は疑っている(81部分)
深夜零時以降に生まれ、明け方になると生まれなくなる。絶滅した動植物以外は、ゴミ箱に入れられた物からしか生まれない(81部分)
【わかっている死人の不思議】
・死人が死人を作る
・死人が死人を食べる(82、83部分)
・高校生マダーと本部で共有している秘密があるらしい(84部分)
【死人の種類】
捨てられた物:一番多い。タイマー、レシートなど
朽ちた動植物:おキク(ほぼ人型状態だった)
人の意思:隆一郎の心など
人型:唾、鞭、ヘンメイなど
産月:死人の組織の名。何人いるか、どこにいるかは現時点で不明
あのお方:詳細不明(179部分)
【味方の死人】
おキク:キクノサワヘビの死人。愛らしいぱっちり目と、艶やかな鱗に左右対称の斑点。頭には丸い形をした花の飾りが着けられている。未来が大好き。鳴き声『きゅう』体長60センチ、小さな牙を持つ
ケト:バスケットボールの死人。一つ目。黒くて細い腕がある。名前は隆一郎が「ケット」の部分からつけた。喋る。ご飯も食べる。体重は12キロ。皮膚が硬い。腕は変化する(刀になったり網になったり)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【キューブについて】
・一つの『文字』を授け、そこから連想・発想できるものを作り出せる
・固定観念が強い大人より発想が柔軟な子どもの方が好まれやすい(104部分)
・能力の一つだけを使って、恩恵や能力を他に使わないのなら展開しなくても使える(91部分)
・素体の時にはキューブによる回復作用や身体強化を施せない。キューブの力が及ぶのはキューブを使っていた時にのみ。→斎はここを改善したい(80部分)
※ただし、対象を『人』ではなく『空間』に指定すると使える場合もある(92部分)
例えばしゃっくりを止めたくて【しゃっくり解放】を使う場合、素体の人体に技を使っても効かないが、空間を指定した場合、しゃっくりが出ない部屋になるので間接的に止めてあげることができる。しかし、怪我の治療などは空間を指定しても適用されない。
キューブを使わずとも自力で何とかできるかできないかの違いによって、空間指定で使用可能かが決まる。
例:【しゃっくり解放】しゃっくりに合わせて唾を飲み込んだりすると治ったりするので使用可能。
【痛み無し】人間の力でその瞬間に怪我を治癒することはできないため使用不可。
例外で、素体で負った未来の右腕の怪我は、凪がキューブを用いて治療している。傷痕はくっきりと残った。
【『恩恵』と呼ばれる作用】(15、17、21部分)
・キューブの使用中なら怪我をしにくく、治りやすい
・身体能力も上がる
【全面にある四角い埋め込まれたボタンでできること】
・素体の技量を視覚化(46部分)
⇒攻撃力、防御力、素早さ、体力、身体能力の五段階評価(S、A、B、C、D)にしてあるのは、ゲーム方式にしたらわかりやすいかもしれないという斎の計らいによるもの。
・貯蔵・経由機能(41部分)
⇒キューブ内の空間にものを入れて置いて必要な時に取り出せる。入れたものはその時の鮮度のままなので、多くのマダーは自分の血液を予め採取して、輸血用にそこへ保存している。
【『掟』がある】(11、97部分)
ひとつ、使用は夜に限ること。
ひとつ、使用は基本的に対死人にとどめ、必要であればその他にも使うこと。
ひとつ、人間に対し傷つける意図で使用する場合は、重い罰を受けること。
【オフェンス値とディフェンス値】(18、128部分)
その文字から連想できる攻撃的要素と守備的要素のどちらが多いかという数値。あくまで連想の『しやすさ』でありキューブ使用者の想像力次第なため、絶対ではない。
例:凛子 オフェンス値84%、ディフェンス値16%
『風』から連想する技が攻撃系のものが多い。
加奈子 オフェンス値11% ディフェンス値89%
『解』から連想する技が防御、サポート系が多い。
【キューブの分離について】(13、122部分)
意識を失ったり、精神が不安定になると、体と別物であるキューブは分離して剥がれる。自分の意思でなくキューブが剥がれるのは『負けを認めた証拠』になってしまう。剥がれた感覚を思い出して、今後戦えなくなる可能性があるため、できるだけしない方がいい。
【斎が作った本物キューブ】(25部分)
例えば、隆一郎の『炎』は、連想によって爆発だったり、火を纏った槍や弓を生み出せる。恩恵により身体能力や治癒力が向上する。文字に合わせてほんのり色がついている。
【政府が作った偽物キューブ】(25、132部分)
隆一郎と同じ『炎』の文字を与えられても、ただの炎しか生成ができない。どれだけ考えても爆発や火を纏う弓、槍は生み出せない。恩恵を与えてもらえず、身体能力が上がらない。無色。
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【現在わかっている精鋭部隊】
弥重凪、杵島流星、小山内湊、ユキト
【相関図】