表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/39

エピローグ➀

 

 シスコの奮闘もむなしく、父親の経営する大会社は潰れてしまった。

 明日、ここ香港を離れることになる。

 彼女は屋敷の跡地で、モエとユンと三人で並んでいた。

 今は草ばかり生い茂る荒地だが、懐かしい思い出の場所。

 三人は黙って眺めていた。

「モエ」

「はい」

 振り返るモエにシスコは、そっと首に玉璽をかけた。

「これは?」

「あなたが持っていて」

「いけません。これは夏の王女である証」

「私はいらない」

「媛!」

「だって・・・」

 シスコは笑った。

「私は日本に帰るんだよ」

「・・・媛」

「ねっ、お願い」

 長い沈黙があり、ようやくモエが口を開く。

「分かりました。これは預かっておきます。でも、いつの日か」

「うん、きっと」

「いつの日か、その時が来たら、お返しします。必ず受け取ってくださいね」

「必ず」

 シスコはそっと手をさしだす。その手に手を重ねるモエとユン。

「いつか、きっと」

 三人の思いは同じだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ