第三章、➉
シスコは攻撃の手を緩めない。
「光破刃」
光の刃を発現させると、闇人の間合いに入り込む。
「くっ」
瞬時、対応が遅れた闇人だったが、なんとか暗黒大太刀を出現させ、第一撃を凌いだ。
「光破弾」
シスコは至近距離から光の弾を放つ。
闇人の鳩尾あたりに光の弾が吸い込まれる。
「連弾!」
シスコが放つ光の弾は速射砲のごとく、闇人に一部の隙もあたえずダメージを与えていく。
「超光滅破!」
シスコはゼロ距離から最大奥義を放った。
「ぬぬぅぅぅぅぅん」
闇人は唸った。
直撃の攻撃に彼は相当の損傷を受ける。
「あなたの力はそんなものなのですか?」
「・・・な・ん・だ・と!」
その一言が闇人の絶対的なプライドが傷つけられた。
「は、は、は、小娘っ!言ったな、言いやがったな!覚悟しろっ!」
闇人は対ユン戦で見せた観客席への無差別攻撃を敢行する。
恐怖で顔を歪め逃げだす人々。
「ふ、へ、へ、ははは、死ね、死ねっ!」
彼は闇の渦を連弾で放つ。
「くっ」
シスコは俊敏な動きで、闇人の渦を止める。
闇人は攻撃をやめない、彼女はそれをすべて受け止める。
「さすがだな。夏の女王よ・・・それなら」
闇人は一人の少年を見た。
「これならどうだ。暗黒掌!」
彼の視線の先にはトラマツがいた。
刹那、シスコは身を呈してそれを止めた。
彼女は苦痛で顔が歪み、足元から崩れ落ちた。
闇人は喜悦の表情を浮かべる。
「は、は、形勢逆転だな」
彼は倒れているシスコの髪を掴み引きずる。
ぐるりと武台場を引きずり回したあと、シスコに首元にさがる玉璽をむしり取った。
「っ返せっ!」
「ふふふ、ついに手に入れたぞ」
闇人は右手の中で玉璽を握りしめる。
「ふ、はははは。これで俺は闇の王だ」
闇人は玉璽を高々と掲げた。
「さぁ、俺が王だ」
玉璽を見つめ闇人は言い聞かせる。
「すべてを闇に飲みこむのだ」
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
玉璽はその言葉に反応しなかった。
「・・・・・・」
「何故だ」
闇人は唸る。




