第三章、⑥
「!」
モエが気づいた時には、背後から光破弾がモエの腰に提げたひょうたんの酒入れに命中し破裂する。
「・・・ま、いっか、酔いも醒めてきた事ですし」
「モエ・・・」
「これが私の真骨頂!防御こそ最大の奥義、超光破璧!」
モエが作り出した光破璧は天に届くまでの大きな光の壁だった。
「酔いが醒めた以上、媛に手をあげることは出来ません・・・ので、媛が根負けするまで、この壁で守り通させていただきます」
「・・・・・・」
「これが私の決意!やってみなさい、媛」
「・・・モエ。じゃ、いくよ」
シスコは両手に光を集めた。
「光破弾、極連弾」
一点集中砲火で壁の一部を攻撃しまくる。
「無駄ですよ。媛、そのくらいでは砕けません」
シスコはモエの忠告を聞かず、連弾を休まず壁にたたきこむ。
光の弾は光の壁に吸い込まれ、吸収される。
シスコは連弾を止めた。
「終わりですか?」
モエの言葉が終わらない内に、シスコは両手をあわせると光を集め構える。
「光・破・滅・破!」
「それは光破最大の奥義にしてパ〇リっ!」
モエは叫んだ。
かめ〇め波よろしく、シスコの両手から放たれた光の破動は、それまでの連弾により薄くなった壁に直撃する。
砕け散る光の壁。
光の波動はモエを飲み込んだ。
モエは身体を前のめりにして、破動の衝撃に耐えようとするが、場外まで吹き飛ばされてしまう。
「さすがですわ。媛」
モエは呟くと気を失ってしまった。
「勝負あり。勝者、シスコ!」
シスコの決勝進出が決まった。




